必殺仕事人の初回シリーズ観てたコア層に自分も含まれてしまっている事実が怖い笑。ええ、小学生でしたね…(遠い目)
古株のファンからは、「時代劇にしては軽すぎる」と苦言もある様ですが、
少なくともこの必殺シリーズに関しては、元から本格時代劇では全然無かったですよ?と、歴史の生き証人として申しておきます。
必殺シリーズの魅力を挙げるならば
1)表はしがない市井の人間が裏の顔を持つ
2)あくまでも裏稼業として殺しを請け負う。だから仕事人やねん。
3)正統な侍ではありえない稼業ごとの趣向を凝らした殺し技
4)依頼人は大抵死ぬ。けど、あなたの恨み晴らします!
5)家では尻に敷かれっっぱなし、かつ上司からも小言ばかりの勤め人の悲哀をユーモラスにお江戸で再現
私が同じくらい好きだった大江戸捜査網(隠密同心心得の条〜のやつです)と比べても、
3)の殺しの決め技と、5)のユーモラスな現代風刺の要素こそが、時代劇の枠を越えた本作の決定的人気要素だったと思います。
久しぶりに楽しませて貰いました!
懐かしかったです〜。テーマ曲は勿論、野際さんや藤田まことさんまで画面に登場してくれたんで、わーと思わず声が出ました、ハイ。
間宮氏演じる雀蓮さんは、物語の初っぱなから登場し、思ったより見せ場のある役でした。
①ビジュアルは満点
間宮のアップが映った瞬間に、
「だーから言ったじゃないの!時代劇似合い過ぎ!」
と勝ち誇りましたよ(←お前何様)
雀蓮様の雀は孔雀の雀〜
雀蓮様の蓮は天上の蓮の花〜
と謎の賛美歌唱えたくなる程に
間宮氏のビジュアルハマってました。最高でした。
もうこのまんまで若き歌舞いた信長やってくれって感じなんですが!
正統派の侍や殿様姿もいつか見てみたいですが、まるで舞台衣装のようなキラキラした派手さを妖しく着こなせるのも魅力のうちだと思うので、
私はこの衣装メイク好きざます。(信長協奏曲のキャラもそうでしたw)
画面の片隅に映っているだけで絵になっており、贔屓目なしで「悪の華」ってやつを感じました。
②台詞まわしは今一歩
声を張ったり、洗脳しようと囁いたり、持ち前の声の魅力は出せていたと思うんですが。
ただ時代劇ならではの、ゆっくりしたテンポで見栄を切るような、含みや余韻を持たせるような、そんなタメが足りない。惜しい!実に惜しい!
もっと芝居掛かった方が時代劇っぽいのに〜。しかもそれができない人じゃないというのを銀英舞台見て知ってるんで、余計に残念に感じました。
だけど、これは明らかに演出の指示によるものですね。
他のベテランの方まで皆同じだったので分かりましたし、まあ時代に合わせて変化するのも止む無しなのかもしれません…
③またも殺陣はお預け〜
あんだけ強そうオーラ出しまくって、台詞もエラソーだった雀蓮さんですのに
結局見せ場のアクションといったら…
1)知念くんと戦うと思いきや、相手が勝手にコケて頭打ってくれた
2)木刀持った子供達相手に、素手で大暴れして蹴飛ばしとった
3)折角木刀構えても知念ちゃんの向こうで一人寂しく素振りしてるだけだし
4)爆弾おぶってコケた挙句、奇声をあげて走って逃げる三文芝居
5)なに一つ強い証明されてないのに、なぜか最期は三人がかりで必殺されるとか酷すぎるw
せめて事前に、松岡さんかエンケンさんあたりとタイマンで殺り合って手強い奴描写でもあれば、最期のフルコースも素直に「これは美味しい」と感じられたと思います笑。
という訳で、1番の見所は火矢を放つここ!コレ一択!!!!
あああ〜モーレツ格好いいいい〜
酷薄そうな顔が凄く良い〜
藤田まことさんの中村主水と比べられるのも酷だと思いますが、
東山さんの八丁堀は、残念ながら綺麗な男過ぎますね笑。完全に正道を歩む男の風貌なので、影やら哀愁やら色々惜しいです。
でも、廃れかかった時代劇というジャンルを何とか守って欲しいスターの一人。
これを機会に、シリーズ続編があるなら、また見てみたいと思っています。
(おまけ)
私は中条きよしさんのファンでした…
(恐ろしいほど好みが変わっていない)