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Channel: 妄想泥棒のブログ(銀英伝・ハガレン二次創作小説とマンガ・読書・間宮祥太朗ドラマ感想)
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【映画感想】不能犯 間宮ファン満足保証 ※ネタバレ有

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※ネタバレ有ります!ご注意下さい




試写会も拝見していましたが、ネタバレに配慮すべき内容だったので、感想は控えておりました。

が、ようやく初日公開を迎え、まばゆい舞台挨拶も拝ませていただきましたので、
忘れないうちにまとめさせて頂きます。
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①ホラー色に監督の持ち味が

原作コミックも独特のダークな色気ある作品ですが、ホラー映画で実績と人気ある白石監督の作風を強く感じました。

・裏切り嫁とクスリ仲間を次々にぶち殺す旦那。顔面砕くのヤメテ〜悲鳴
・這いずる虫や不気味に腫れた傷口が口をきく…
・死体がどれも惨たらしく醜い
・エロチズム大事。むしろホラーと必ずセットって知ってる

なかなか遠慮なく血みどろでしたし、もう監督がやる気満々で手練れたショッキングカメラワークを駆使するもんで、そりゃーR指定も付くさね笑

それでも、この監督のファン層からしたら、
「あらこんなぬるいメジャーなもん撮っちゃってどうしたの?」
って感じらしいんで、マニアの海の深さは怖いですねー
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間宮ファンにとっては、ライチほどのスプラッタ的グロさは無いので(今思い出してもアレはなかなか…笑)、
余裕で映像美にうっとりできるレベルです。(語弊)



②味のある役者群を惜しみなく殺しまくり

キャスト発表された時から、豪華さが話題になっただけの事はあります。

基本一話完結型の原作の、複数エピソードをいくつも詰め込んでいるので、
濃いクセのあるキャラが次々登場しては、毒を吐き殺し殺されていく。
忍成修吾さん、小林稔侍さん、ヤスケンさんといった豪華メンツが、えーって声出ちゃうほど漏れなく惜しみなく死にます笑。
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すると、途中で嫌でも気づくんですよ。
この物語と監督にとって、死は使い捨てなんかじゃない。むしろ、それこそが物語を織り成す根幹である事に。

エピソードの主人公達は、皆あまりにも安易に他人の死を望み、そして自らも愚かさ故に死んでいく。
人の心は黒くて弱い。主人公松坂君の役どころは、ただその残酷な真理へと人々を誘うトリガーでしかありません。



③オマージュだらけで連想ゲームできそう

イケメン過ぎる喪黒福造とは、傑作の評だと思いますが笑
娘は、コードギアスのルルーシュだと言い、
昨晩一緒に観た友人はデスノートを連想したそうです。成る程。代理殺人かつ直接手は下さない。

マインドコントロールや立証不可能犯罪といった要素も、サスペンスでは人気ある設定らしいので、私がこの分野に不案内なだけで、もっといっぱいオマージュや遊びが散りばめられていそうです。

個人的には、なんといってもドラマ「僕やり」とのコラボwに注目してしまいました。
真剣佑・間宮・パイセン今野さんに岡崎さんと、キャストが4人も被っていれば、そりゃカンテレさんの見えざる手を嫌でも感じますー笑
不良少年と更生、先輩後輩、爆弾魔…
思う存分、ドラマを思い出し連想して楽しみましょうwww
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④原作改変の狙いと効果は

実写化にあたり、本作は非常に難易度の高い原作改変をしています。
沢尻エリカさんと真剣佑くんの役どころは、実はどちらも男女逆転しているのです。
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性別改変はタブーの一つと言われるほど成功例が少ないのに、なぜあえてそこに踏み込もうと決めたのか、興味ありますね。

「正義と悪」「光と闇」のコントラストを鮮明にする為に狙ったものだろうと想像しておりますが…どうなんでしょう?

結果から言えば、映像的には成功、物語的には残念。というのが、正直な私の感想です。

美男美女が出まくりの本作の中でも、松坂桃李くんのダークヒーローとしての存在感は光ってましたし、沢尻さんと対峙する場面は、文字通り「絵になる」の一言。
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しかし、沢尻さんが「独りよがりな正義」に気づかされた後も、ただ「自分の正義」に執着しているだけの男勝りな女みたいな締めくくりは深みが足りずにとても残念。

また、松坂くんの役も、悪の立ち位置だけで描かれてしまったなと。
原作ではもっと女性と絡んだり、猫とだらしなく生活してたりw人間味があるんですが、そこがごそっと抜けてただ謎の超人に見えてしまった事が残念です。


⑤間宮の役美味しい

他のキャラと同様、そう深みのある背景描写がある訳ではない、更生した元不良少年、川端タケル。
原作に設定が似たモデルキャラは何人かいますが、ほぼ映画オリジナルと言っても良いかと。

正直言って、出てきた瞬間からミステリアスな色気を放ちまくり、観客に
「絶対こいつ怪しい」
ってわかっちゃうwww
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メガネかけて真面目そうだし、声も静かで落ち着いた感じなのにねー。こうなるともう間宮の存在自体が妖しいとしか言えん笑。
全然力んだ芝居してないのに醸すムードが物凄いから、振り切れ系演技(僕やり伊佐美とかおまグンとか)で間宮を知った人が見たら、ちょっとびっくりするかもです。
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後ろ手に手錠かけられて格闘する場面はああるものの、基本的には最後まで「静」の演技。得意の大声をあげたり激しい感情表現があるわけでは無いのですが、クライマックスで見せた不可思議な魅力は鮮やかとしか言いようが無い。
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松坂桃李くんとの会話が二人のキャラへの想像力を掻き立てる感じですごく良かった。

松「貴方は自分が死ぬ瞬間を想像した事がありますか?」
間「あるよ…殺してくれるの?」

沢尻さんとの対峙が光と闇であるならば、松坂くんと間宮くんとの対決は、闇同志がシンクロしてるみたい。
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松坂くんの赤目線を受けた直後、断末魔としての呟く台詞の響きは強烈に耳に残る
「凄いな…」
ここ!
なんて無感動な賛辞。命を何とも思っていない冷淡さと無邪気さ。
ここは本当に他の誰にも真似できない間宮氏ならではの表現でした。

一つ間違えばただの陳腐なサイコパスにしかならないところ、最高の演技で嘘臭さを感じさせなかったのは見事だったと思います!

必ずや印象に残る役どころ。ありがとうありがとう。ONの冷凍殺人犯役を好きだった方には、特に大満足できると保証できます!



⑥新旧ラインハルト共演

間宮氏のファンになったその日から、実はずっと夢見ていました。新旧ラインハルトの共演。
それが叶って感無量です。
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(拾い画です🙏)


私は、松坂くんが初舞台でラインハルト役をやった後苦しみ、その後見事復活して若手ホープとして君臨するまでになった事自体にドラマを感じています。

かつてそんなこんなをブログに書いた事もございまして…
興味あるお暇な方はどうぞ↓



苦しみを乗り越えた人は強いです。これからも応援しますよ📣

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