①ハムラ監禁される
岡田警視と68会の繋がりに動揺を隠せないハムラ。
勘の鋭いミチルは、会の中でも特に野中が実権を握っている様子で胡散臭いと。
その時、取り乱した滝沢美和の母から再び電話がかかってきました。
直ぐに切られてしまったものの、ハムラはミチルに留守番命じて彼女のマンションへ向かいますが
何者かに拉致され、山奥のコンテナに監禁されてしまいました。
②岡田警視の疑惑
何で自分が狙われたのか、ハムラは嫌でも岡田の暗躍を疑います。
ちょうどその頃、当の岡田はハムラ宅を訪れていました。
ミチルから、野中の怪しさや、ハムラが戻ってこない経緯を聞き出し、2人で美和の母親宅へ向かいましたが…
そこには、遺体となった母親が。
娘が殺された上に事業でも借金を抱えて自殺したと報じられました。
更に驚く事に、何と娘の美和が家に戻ったと!
怪し過ぎる展開ですが、これにはどこまで岡田が絡んでいるのでしょうか?
③ダメージを受けたハムラ
とことん運が悪いはずのハムラですが、奇跡的に不法投棄に来た夫婦に見つけられ、救助されました。
死の恐怖と戦ったハムラは疲弊し切ってしまい、心配するミチルの存在すら今は疎ましい。
拒否されたミチルは傷つきつつも、愛らしいお土産を残してそっと出て行きました。
そんなささやかな癒しに励まされ、ハムラは訪れてきた岡田と対峙する力を取り戻し、問い詰めます。
自分の事を68会の仲間と疑っているハムラに対し、「全部お話しますよ」
岡田は知っている限りの経緯と狙いを語り始めます。
④岡田の生い立ち
岡田は確かに68会の山辺の息子なのだが、母を捨てた後認知すらされていない。
しかし、資産家の嫁との間に実の子が授からなかった途端に執着され(恐らく学費などの)経済的援助を受けて育った。
見返したくてエリートになるも(猛勉する若き岡田を見たいものだw)、俺の遺伝子が優秀だからだ、などとほざかれる始末。
傲慢な父親達は、自分を利用する気満々で、戻って来たという美和も実は替え玉。隠匿に協力しないとお前も犯罪者の息子となって今の地位を失うぞ、と脅してきた。
ドロドロの関係に呆れつつも、ハムラはまだ疑惑を解ききれません。
「血は水より濃いって言うからね」
しかし、この台詞には岡田は真っ正面から切り返しました。
「血の絆とか…そんな事は全くないって、貴女が一番良く知ってる筈じゃないですか?」
一族から疎まれ実の姉に殺されかけたハムラです。やはり、岡田とハムラはどこか似ている。
「(地位を)捨てられるの?」
ハムラの問いかけを、横顔で受け止めつつ
「あの人達は、そんな事は出来ないだろうとタカを括っているみたいですがね」
「…書く側に回るってのも悪くないかな…」
どこまで本気なのか分からない澄まし顔の後
「逆に利用し嵌めてやりますよ」
やがて鋭く怖い目つきになって語った岡田の作戦は、再びの「ゲーム」とやらに自分も仲間になって参加しようとしていると。
美和の替え玉程度ではなく、68会が行ってきた犯罪全てを暴くつもりなのです。
そこまで聞いて、漸くハムラは「裏切りは無しだよ」疑惑の矛を収めた様です。
⑤再びゲーム始まる
しかし、待つ間もなく、今度はミチルが失踪してしまいました。
ウサギ小屋の前に残されていたミチルの携帯からは、野中とやりとりしたらしき履歴が。
ミチルが「ゲーム」に参加しようとしていると伝えた途端、父親は慌てふためいて車に乗り込みました。やはり、ミチルの父親も何かを知っている。
猛スピードの道中で、ハムラは岡田に連絡してゲームが始まる事を知らせなかったと詰りますが、岡田は68会との口約束を反故にされ、新たなゲームの開始を知らされていなかった。
監視していた美和の替え玉逮捕を命じた後、父親に電話をかけてゲームの事を問い詰め確認します。
「次は必ず呼んでやるから」と、自分の事を適当にあしらったつもりであろう父親に対して、一人呟く台詞が氷の様に冷たい。
「…次があればね。お父さん…」
うーん、綺麗な顔して怖い男です。
岡田はゲームの内容を察しているのでしょう。
⑥ゲームの正体は
平父親に警察を呼びに行かせて、自分はミチルを助けようと広大な滝沢リゾートの森へ侵入したハムラ。
ハンティング小屋でナイフを手に入れたものの、銃を手にした番人に捕まってしまいました。
番人は元68会のメンバーだったが、会社倒産後は滝沢に犬の様に飼って貰う身分に転落。
その男が語ったおぞましい美和の事件の顛末とは。
68会は普通の狩猟では飽き足らず、何と本物の少女達を使ったマンハントにハマっていた。
アヤを仕留めた後、死体の生々しさを嫌った滝沢らは次から獲物にマスクをさせるよう命じた。
しかしその為に、失踪したアヤを追ってきた美和が獲物に仕立て上げられた事に気づかず、父親自ら娘を撃ち殺してしまった。
「自分が殺したとも知らずに、娘が行方不明と騒ぎ立て、真相を知った後の滝沢の狼狽ぶりがw」
番人にされた鬱憤ををこんな形で晴らし嘲笑う男。なんという気持ち悪さでしょうか。
ハムラは番人によって黒いウサギに仕立て上げられ、放たれた。いよいよゲームが始まってしまいました。
探しにきたミチルと上手く合流出来て、互いのマスクを脱がせ合います。ひとまずは安心。
やがて、ミチルには絶対にここから動かないよう命じておいて、ハムラは立ち上がりました。
この黒いウサギ、逃げる気なんてさらさら無さそうw
さあ、今度は反撃の始まりです。
⑦岡田が狙いを定めた獲物
ハムラに命じられ警察を呼ぼうと下山途中だったミチルの父親は、山辺に見つかってしまっていました。
2人の車と血の後を辿って現れた息子に、「良いところに来た、手伝え」と山辺。
この男は、息子が自分に逆らえるとは夢にも思っていないみたいです。
傲慢さ故に物事が見えない哀れな男に、容赦なく岡田は諭しました。
「資産家の息子であった貴方達とは違い、野中だけは奨学金で留学した苦学生。その男が始めたこのゲームは、共犯関係になる為のもの。貴方達は麻薬みたいなゲームにハマって、ただ好きに操られてしまうようになった」
足元に転がるミチルの父も、知っていながら止めもせず黙っていた。
娘が獲物であった事を知った後の滝沢も、悪事露見を脅して黙らせた。
身代わりを受け入れなかった美和の母親も、消した。
だがしかし、選民思想に染まり切った山辺は、自分が利用されていたなどと認めたくありません。
一度だけ、岡田は自主を勧めました。
父親もまた、最後に念を押しました。
「俺を見逃す気はないんだな?」
そうしてライフルを構えようとした父親より速く、岡田警視の撃った弾が命中。
「ちゃんと法の裁きを受けてもらいたいんで」
父親の手に自らの手で手錠をかけました。これが警視岡田なりの狩の仕方です。
それにしても岡田が正義の味方で良かったー!
間宮氏、存在が怪し過ぎるから(←)、正直途中までマジでどっちの味方か分かんなかったし、
ぶっちゃけ味方だと分かってからも、父親を撃ち殺すだろうとばかり思ってしまっていたよゴメンねっ笑
⑧逆襲のハムラ
先ずはナイフで番人を倒し
奪った銃で野中を追い詰めた。強いぞハムラアキラ!
自分達は散々少女達を嬲り殺しておきながら、いざ自分が撃たれる側の立場にされると、浅ましくみっともない本性を露わにした野中。
「アレはゲームだった」
「金なら払ってあげるから」
ライフルを構え、狙いを野中に定めたハムラアキラ超カッコいい…
「アンタ撃っても、後悔する気しないんだよね」
うわー超カッコいい…(2回目)
結局脅しで一発お見舞いしただけだった様ですが、見事68会の一味は捕まり、悪事は全て暴かれました。
幾度も死にかけ最悪の経験をしたにも関わらず、ハムラは再び探偵業の看板を掲げる気になった様子。
短い間だったけれど良き相棒となったミチルの旅立ちを見送るハムラ
父は逮捕されたし精神不安定な母親との暮らしはきっと大変でしょうが、賢くしたたかな少女なので、きっと頑張って生き抜いてくれるでしょう。
そしてもう一人、タフでしたたかな男が…
探偵の辞め時を逃したハムラと同じく、
岡田もまた警察を辞めずに図太く居残るみたいです。
「地獄ですよ。でも、だからこそ頑張れる」
甘やかされてこの世を舐め切っていた親父達と自分とは違うのです。自分の力で道を切り開いてきたし、のしかかっていた壁も乗り越えた。
自信がついた岡田警視、なんだか声も明るく顔つきまで前向きな感じで雰囲気ちょっと変わりましたね。
全7回があっという間で、とても楽しませてもらいました。間違いなくシシドカフカさんの代表作でしょう!
間宮氏出演の作品ぜーんぶ見てきたからこそ言わせていただきますが、こんなにも強く続編を望む気になったのは初めてです。
NHK視聴者のうち、結構な数の人が「朝ドラのせいで印象悪かったが見直した」とか呟いてくれた事がまた嬉しくてw(喜ぶところか?)
大真面目に、NHKにメールもハガキも送ってみようと思います。ありがとうございました😊