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Channel: 妄想泥棒のブログ(銀英伝・ハガレン二次創作小説とマンガ・読書・間宮祥太朗ドラマ感想)
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【僕はどこから_11話最終回_感想】予想外の大団円!

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1)頼んだぞ、薫

漸く辿り着いたのに玲はいない。謎の殴り書きだけが残されていました。


「これから玲を探してももう間に合わない。ここの騒ぎは直ぐに(警察に)見つかる。お前だけでも逃げろ」



そう言えば智美は、薫にお前の事は必ず守ると約束していましたね…責任感と侠気の塊っ!

しかし、今度は自分が智美を救うんだと固く決意している薫は力強く宣言します。


「僕が玲くんの居所を見つけます。他の人とは違って、玲くんには思考だけでなく心の深いところまで潜れますから!」

そうして、自分からタッグのための腕を差し出す。頼もしくなったね、薫くん。お母さん嬉しい😭

「最初からお前の能力ありきの賭けだった…最後はお前に全部賭けるよ」


「頼んだぞ、薫…」

追い詰められるほど、強く深くなっていく2人の絆が眩しいです。


2)千佳への想いと権堂さん

権堂が千佳を強引に連れ去ったのは、やはり兄貴としての智美の指示でした。

「仕事を頼む度に、藤原さんは迷っていました」

極道を既に極めっちゃったw智美は、自分自信の生き方に迷いは無くとも、妹をこれ以上巻き込んではいけないと思ってたんでしょうね。
そして、そんな智美の気持ちをちゃんと理解していた権堂さんが素敵っ!

「お帰りなさい」

認知症とは言え、この言葉で迎えられ、千佳の心はどんなに救われた事でしょう。

こんな無垢な薫氏のお母さんになら、千佳だって本音を吐露出来るみたいです。
「一人ぼっちは怖かった…」

智美は一人で生きていける人間だけれど、千佳はそうじゃない。だからこそ一緒に居られるために役立とうと必死で頑張ってしまったんですね。

千佳を捨てたんじゃない。千佳らしく生きるために兄離れしろ、という事なんでしょう。


3)弟の魂を救ってくれたお礼に山田は

強面刑事が、アジトを突き止めて追ってきましたよ。


内から鍵かけて籠城中の智美、まーたタバコなんて吸ってるけど、モク中も大概にせいや!ここはとっとと止血すべきだろっ頼むよー
(まあ、血塗れ姿が異常にカッコいいからもうこのままでいいか←)






すると、刑事の前に現れた山田が、意外な行動をとりました。

「井上家から強奪した四千万円を巡って仲間割れを起こした結果がコレだ」


井上母殺しも、転がってる死体の山も全て自分がやったと自供したのです。
明らかに疑っている刑事に対して、
「この件を解決すればお前は昇進確実。特進だって出来るだろう?」

嘘で嗾すのは山田の十八番。刑事はこの言葉に従う決意をした様子です。

なぜそうまでして、全てを自分が被る様な嘘をつくのか、刑事の問いかけに応えた山田の台詞にはグッと来ました。

「弟の魂を救ってくれた礼だよ…」

自分が操っていた駒の一つだった筈の弟の駿は、智美と薫のお陰で、自分自身の生き方の選択の結果として満たされた最期を迎えられました。
そこに、山田自身も心が救われたのですね。


4)変われるよ玲くんだって

深く深く玲に心に潜って追いかける薫。

玲とお母さんとの悲しい記憶の場面を、次々に遡って行きます。
(ここの映像表現は、映画インセプションみたいでちょっと面白かったですね)


「僕は、死ぬ事すら許されず否定された」

傷つき、全てを否定されたと思い込んでいる玲くんの心に、薫は優しく語りかけます。

「(自殺を止めてくれたのは)生きる事を望まれ肯定されたのだと思えませんか?」

「僕は漸く分かったんです。僕は、どこからもやって来ない。最初から僕の中にある。だから、自分だけは自分を否定しないで」


だって、玲くんは十分頑張ってきたじゃないですか…

自分を肯定し包み込んでくれた薫くんの言葉によって、氷結していた玲くんの心も溶け始めた様です。

「君は出会った時より強くなったみたい…いつか僕も君みたいになれるかな…」


そうして去って行った先を見て、遂に薫は玲の今いる場所を知ることが出来ました。それは…



お母さんの遺体の安置所でした。


早速、権堂さんに連絡して、無事に玲くんの身柄を確保成功。会長さんもご満悦でよござんした〜


玲くん、いったいどうやってあの山奥から移動して来たんだろう。銃持った山田がホットドッグ喰いながら余裕で逃走中なのに検問も何もしてない警察無能?お母様のご遺体検死からどんだけ時間経ってるんだろう。で、遺体は遺族に戻されたんだとしても、病院?葬儀場?どうやって知ったの玲くん。つか、諸悪の根源である井上家の親父め。息子も妻の遺体もヤクザに丸投げしやがって!一度くらい出てこーい!!!!

とか、実にいろいろな思いは錯綜致しますが、薫氏と智美の麗しい顔と友情に免じて全てを許します笑


5)ただ書け、書くんだ薫

無事玲くんの居場所を探し当てたけれど、
キャ〜やっぱり間に合わなかった、智美くん死んじゃイヤー号泣😭







あ、なんだ、まだ生きてる??!!!



あんだけ出血してたのに、スッゲエじゃん智美。不死身か?不死身なのか?
多分、薫くんの手作りチャーハンの青菜と卵でヘモグロビンというか血の気がすっごく多くなってたのね!そう言う事にしとこう!

「時間がかかってしまってすみません💦」
智美に対しては相変わらず、腰が低くてオドオドの薫くんですが、

「なぜ謝る?お前はちゃんとやったじゃないか。」




こうやって、いつも自分を認めて励ましてくれた智美という存在がいたからこそ自分は強くなれた。
その智美が弱り切り、今にも消えていなくなりそうな不安から、薫は必死に呼びかけずにはいられません。


しかし、智美は力を振り絞り、そんな智美に言うのです。勿体ねえ、もう喋んな。そして…

「書け」


その言葉が、何と智美が薫にかけた最後の言葉になったのです。


6)道は別れても

それから時はとんで半年後、物語の冒頭の場面に戻ってきました。



薫に銃を突き付けたのは、何と玲くんでした。
聞けば、ほとぼりが冷めた頃合いの今、漸く替え玉受験の報酬が支払われるらしい。

「こうでもしないと受け取らないだろうからって藤原さんが」



玲くんの台詞と、薫くんのモノローグにより、その後の智美が生き延びてヤクザ稼業に戻っている事だけは分かった。

あの時を最後に、智美は薫達の前から姿を消しました。組の事務所なんかも全部移しちゃったんでしょうね。薫も妹も、巻き込んでしまった事を悔いていた智美らしいケジメのつけ方です。


そして、千佳もまた薫氏とお母様と一緒におり、家族の様に暮らし一人ぼっちではないらしい。
この千佳を託した事が、智美の薫への最大の信頼の証ですし、智美が望んでも歩めなかったカタギの道を千佳ちゃんが進んでくれると良いですね。


遠くから見守る智美。側には極道の右腕権堂さんが。
「話さなくていいんですかい?」

権堂の問いかけに、智美は静かに答えます。
「もう(話さなくて)いいんだ。アイツの書いたもん読むのを楽しみにしてるよ」

そんな智美くんの気持ちは薫くんにも十分伝わっていますよきっと。
薫は、もう書くべき自分の言葉を持ったのですから。





7)原作者の分身=薫と、男の理想=智美

ツッコミどころが多々ありながらも、最後までハラハラと見守り続ける事ができたのは、兎にも角にも、主人公二人の好対照な組み合わせと友情の形が魅力的だったからです。

薫というキャラは、コミック原作者の分身なんだろうと思いながら私は見ていました。

文字をトレースして情報を得る薫の特殊能力を、絵に置き換えてみたら一目瞭然です。
プロの絵を大量になぞって描く事から始めて、感動した名作漫画を真似して、そうやって創作への扉を叩き続けている人種が漫画家なのではありませんか?
「僕はどこから?」という漠とした問いかけには、必死に自分自身のオリジナリティーを模索し続けている創作者の足掻きそのものが投影されていると幾度も感じました。

このキャラを等身大に感じさせてくれた中島裕翔くんの演技は、本当に素晴らしかった。


一方の智美は、作者の美意識の結晶というか、男の子の理想と憧れが具現化したかの様なキャラでした。
“圧倒的なカッコ良さ”を求められた間宮氏もまた、見事に応えたと思ってます!


例えば、今期は佐藤健くんが、女子の妄想の塊の産物みたいな役を超カッコ良く演り切ってとっても素敵なワケですが、
現実にはあり得ないキャラを形にして納得させちゃうって、凄い才能であり技術だと思うんですね。向き不向きがハッキリある。
間宮氏の場合は、「男に惚れられる漢」タイプの方に、より適性がありそうな気がしたんですが、ファンの欲目でございましょうか?

いずれにせよ、私はかなりの確率で、智美死亡エンドを覚悟してましたんで、生き延びてくれて心からホッとしております。

喜びついでに、私が脳内で勝手に妄想していた智美が助かるルートを暴露しておこうっとw(誰もそんなの頼んでない)
バカ過ぎて笑えますよ。うん、きっと私は小説家になれない。原作者様自信持って下さいねっ



<アナザーストーリー> 智美マタギになる

山田が捕まった事で、会長も玲の父も悪事が露見して終了。
薫の容疑は晴れるが、智美は最後に薫に「頼みがある」と。
廃工場の油に火をつけて、遺体を何体も焼却し、
検死も特定も不可能に。智美は死んだ事になる。

薫はこの壮絶な体験を小説化し大ヒット。
妹の千佳が銃を突き付け、兄は本当は死んでない筈だ居場所教えろと迫るが、薫氏はヤクザとしての智美は死んだと答える。慰め合って二人はフィーリンラブ。本当の家族に。

その頃、北国の山奥に、腕前はめちゃくちゃ凄いがどこから流れて来たのか誰も知らないマタギが現れて、タバコ吸ってる。
お前小説なんか読むんだ。
お前、その傷痕なんだ?
とか謎の若きマタギは仲間にからかわれている。
そして誰かがふと尋ねる。
「お前、間宮祥太朗に似てるって言われねえ?」
<完>

…なんだこれ。こんな妄想してるあたしって最早可哀想…😂











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