これは、私のような趣味を持つ者にとっては、
私は、
正直、いくら考えても答えが無く、また、
我々趣味仲間の間でよく話題として挙がるのは、
一方、商業としての二次創作、
そして、本日私が書きたいことは、
あくまでも、現時点での私の理解の範囲ではありますが、
1)リメイク
原作を忠実に再現しようと試みている。もしくは、
2)本歌とり
原作を素材としてのみ扱い、
マンガで例えるならば、1)
>大和和紀「あさきゆめみし」
>横山光輝「三国志」
>萩尾望都「ウは宇宙船のウ」
何かで読んだのですが、実は漫画家を目指していた故栗本薫氏が、
分かる。
一方、2)に分類される作品は、
つまり、単純に素材として扱う事なら誰にでもできますが、
そんな中、まず思い浮かんだのは、こちら。
松田奈緒子「少女漫画」
上記「あさきゆめみし」同様、
が、どちらも「プロの二次創作」というテーマで語るには、
で、今日一番語りたかったのはコレ↓
浦澤直樹「PLUTO」
二次創作を本物のプロがやるとここまで凄いことができるのか、
大胆なキャラデザイン、
あと、この話題にあげるべきかどうか、もしあげるとしたら1)
いずれにしても、読者を納得させてくれるレベルの仕事には、
・原作へのリスペクトが大前提となっており
・それでいて、原作とは大胆に異なる設定や物語で読者をひきつけ
・二次創作としてでなく単なる1作品としても十分に成立している
結果、原作未読者も十分に楽しめ、
このふたつは、原作の代わりに読むという人がいても全く違和感ない。○○版源氏とか、○○版三国志などの文芸作品と並び称されるべき作品。この作品を読んで、あまりの才能の違いにうちのめされてしまい、あっさりと小説へと転向したとか。あのブラッドベリ独特の詩的情緒の再現力が尋常でない神作品です。とくに「霧笛」が凄い。捉えようによっては物凄く広範であるにも関わらず、意外にこれぞ、と思い浮かぶ作品が多くありませんでした。それだけ絶妙なバランス感覚や技術的洗練を求められる難しい手法なのかもしれません。そこに重層的な深み、つまりその原作を使う必然性やひねりある面白みを持たせることは至難なのでしょう。既にマンガテーマの本ブログ過去記事でとりあげたことがあったので、詳細は省きます。はずせない傑作だと思っております。と私をうならせた作品です。原作設定を十分に活かしファンに懐かしの涙を流させつつも、複雑さと深みを増した独自設定と物語。原作テーマを壊さずして、見事に別の物語として成立することに成功してます。か2)かどちらなのか、判断がつかなかったのがガンダムオリジンですね・・・。いやもう、私シャア様大好きすぎて笑。士官学校編を鼻血流しながら読んだ変態なんですごめんなさい。以下の全てが備わっています。むしろ原作へ触れるきっかけとなり得るし、原作愛好者にとっても「そうきたか」という驚きを楽しめるものとなっています。
さてと。我慢強くここまで読んでくださった本ブログ読者の方であれば、もうそろそろお気づきの事でしょう。
なんだって突然、こんなテーマを語りだしたか。
そう。私、昨晩日本青年館で行われた銀河英雄伝説舞台版「初陣」を観てまいりました。
私は観劇の目が肥えておりませんので、細かいことは語れませんし語りません。ただシンプルに感想を述べさせていただきます。
「見て損はない。次も行くぜ」
はい。以上です笑。
まず、芝居にする以上、どうあがいても忠実なリメイクは無理なわけです。
そもそも、超絶美形のラインハルトはじめ、登場人物たちは「あんな奴おらんで」 というキャラばっかなんだから、それを生身の人間が演ることからして相当ハードル高い。
宝塚の場合には、そこを上手く2.5次元の世界へ繋ぐメソッドを持っていましたから、銀河英雄伝説の舞台というよりは、宝塚の演目として楽しめるわけです。そう、まさに新しい別の作品を作った。
一方、舞台版については、ヅカほどの大胆さにはまだ及ばず、ややどっちつかずというか暗中模索というか・・・、苦しんでいるなーという印象は受けました。そもそも難しい企画なんだよね、うん。
それでも、一遍のストーリーにちゃんとまとめあげたのは、さすがにプロの仕事だと私は感じたわけです。比べるのもおこがましすぎますが、かつて自分で銀英世界の再構築を試みた経験から、この難しさは少しは分かるつもり。拍手を贈りたいですね。
次作では、いっそもっと大胆に独自化してもいいよ、と個人的には思う。要は芝居として面白い作品に成立しているかどうかの方が大事。私は1観客としてそう感じましたんで。
それに、役者さんたちが素晴らしいじゃないですか。だから、無理に原作キャラの枠にはめようとせずに、それぞれの個性をもっと積極的に活かす方法もあると思いますよ。長丁場な企画なんだから、ヅカには及ばずとも、全舞台シリーズに共通する何か独自世界のようなものを築く必要性があるでしょ?
最初から通してこのシリーズを観劇されている方は、きっと異なる感想をお持ちになることでしょう。
でも、初参戦の私にとっては十分に楽しかったので、多分、いや間違いなく次作も観にいきます。
若い役者さんたちの成長も見守れたら、きっと楽しいだろうな。いや、むしろそれこそを舞台版独自の楽しみのコアに据えるのはどうでしょうね?(2年後、「マミヤは私が育てた」的なおばはんになってたらこわいよ・・・)