●ミス・パイロット
2013年 間宮祥太朗20才
間宮ドラママラソンのゴールを飾るに相応しい出世作!!
観る前から妄想と期待が膨らみ過ぎちゃってたので、かえってがっかりさせられるんじゃないかと、ただそれだけが心配でした。
が
心・配・御・無・用
素敵じゃないの素敵じゃないの間宮くーん!!
いっぱい出番も台詞もあって、物語の進展とキャラの成長に合わせて髪型や顔つきがどんどん変わっていく様を、イッキ見した私はもう、もう、…うぇっうぇっ(←泣いている)…感無量でございましたーーっ。
間宮氏を含む訓練生の男性キャスト4名には共通点がみられ、恐らく製作サイドこだわりの若手俳優チョイスだったと想像できます。(全員オーディション選抜かな?)
・背が高い(なんと間宮氏が一番背が低いとか笑っちゃうw)
・眉毛くっきり面長ホリ深い系の顔立ち
パイロットの制服を着た時にきりりと映えることを重視したのは明らか。
その結果の完成形がこれである↓
(カメラさん間宮閣下の彫刻アングルをよくご存知で…)
もはや神々しいまでに凛々しき我らが閣下よここに幸あれー。
青空に羽ばたけ間宮。
君は無敵だ。天空を舞え!舞うのだ。
美しいぞ。強いぞ。元気だぞ。
ぜんぜんハタチに見えないよ。
君は最高だよ間宮ぁーっ。
(←誰か制止してくれないと礼賛の叫びを止められません…)
君は無敵だ。天空を舞え!舞うのだ。
ぜんぜんハタチに見えないよ。
(休止)
(何とか我に返る)
えーコホン、加えて、忘れてはいけない選定基準がこちらです↓
・揃って売り出し中で、ブレイク前の20代前半若手
比較的長期間のアメリカロケなどへ拘束可能な俳優という物理的条件ももちろんあったでしょう。
しかしそれ以上に、一人だけ突出したブレイク済みスター役者を敢えて入れないことで、「共に成長していく仲間」感 をリアルに出してもらいたいと望まれたのではないでしょうか。
(この作品への事前の期待値と企画の規模感からいって、もっと有名どころを出すことも十分可能だったはず)
最近やたら増えた「若いイケメン俳優かき集めたぜどや!」というのとは明らかに一線を画すキャスティングに大変好感を持てまする。
メンバーも期待に良く応えていて、仲の良さが本当に伝わってきました。見ていてそれがとても楽しかった。
前半アメリカ編までは、メンバーが成長し結束していくまでがフィーチャーされていましたので、特にね。
中でも、間宮ファンなら必ず記憶に残しているであろう名場面が
「やべー俺、晴に惚れられてるかも」
のあそこ。
もうね、最初に大爆笑し、即リピートしてまた爆笑し、繰り返しリピートした後で、つくづくとしみじみと間宮氏の演技の巧みさに感心したのであります。この場面の演技は、100点満点をあげたいですね!
実際、私が間宮ファンとなったことを知った会社同僚たちは、間宮祥太朗という役者名は知らなくても、「ミスパの泰治」といえば皆この場面だけは覚えていたらしく、ああ、と声をあげ言ったものです。
「チャラいロン毛を切ってイメチェンした子ね。掘北に相手にされていないのに勘違いしておバカなのが面白くて可愛かった 」
そう。泰治くんたちは皆「可愛い」のです。
押せ押せのすずちゃんから完全に逃げ腰なのが、「まるでだめお」
それぞれ凛々しく成長はしていきますし、特に間宮氏はリーダー的に扱いが良いので大変満足できるものの、あくまでも二枚目キャラではないのだよ。
(一瞬でもこんな草食坊やなお目目ができるとは。我、間宮閣下を侮りたり)
では、誰が二枚目ポジションかって?
そりゃーもう斉藤工さんに決まってます。
クールで頼りがいのある教官で、かっこいいところぜーんぶ持っていっちゃってます笑。
特に色気がすげーわ。
斉藤工さんのことは、実はイケパラ赤めがね以外では戦国鍋キャバクラでしか観たことが無かったので(←そんな奴、広い日本に私しかおらんよな)、本作における30男のむんむんの色気にびっくりするやら感心するやら。
ありゃー、いかな間宮氏といえども、ハタチそこそこで歯の立つ相手ではあるまいよ笑。
泰治役は、あんなにビジュアルも扱いも良いのに、なんでこの作品で間宮くんがもっとブレイクしなかったか、全ての理由がここにあると見た笑。女子の目はみんな工さんに釘付け!納得するしかありませぬな。
それに、そもそも本作のラブコメ要素はお飾り程度の位置づけで、割りとがっつりした職業ものですし、何より女性バディが主人公。
正直に書けば、最初は、掘北さんのキャラにかなりイラッとしました笑。また梅ちゃんキャラかよ、仕事なめすぎだよってねww。
一方、きっつい系女子の相武さんには、結構共感を抱いちゃったりして(私の暗い性格がばればれや)。
だけど、気づけば二人の友情を応援している自分がおりましたよ。
半端なラブコメやるよりも、ずっと爽やかでいい物語になってると私は思いました。
本作での間宮氏は、完全に「黒さ」も「色気」も封印し、仲間にとけこんだ爽やかで平凡な一訓練生でしかありません。
そこが、前作にあたる山田魔女演技との大きな違いですね。
実はこれって間宮氏には珍しいことではないかと私は思うの。
というのも、彼が多くこなしてきた学園ドラマや鍋、中屋敷舞台では、若手くんたちがわらわらと寄せ集められ、目立つこと・キャラ立ちを競い合う環境が普通だったろうから。そして、彼はその中を、立派に勝ち残ってきたサバイバーなのです。
そのため彼の芝居には、良くも悪くもぎらぎらとしたものがあり、
反面、場合によっては「悪目立ち」であったり、主役を食いかねないアクがあると思われるのではないかと、秘かに危惧したりしておりました。
これは、恐らく彼が自分に求められた事を正しく理解した結果なのだろうと私は考えます。
元から社交的・積極的な性格でありながら、
この経験があってこそ、再び若手同志比較されるような作品に出ても、もっと強く自信をもって自分のキャラを押し出せるようになった。
なぜなら、ライバルたちと競っても雰囲気を悪くしないようムードメーカーをやって作品に貢献する術を身につけた からです。
それが、結果として、よわかて岡留と水ヤン千秋という注目された好演(怪演?w)の布石になったような気がしてなりません。
なぜなら、
それが、
演技者としてだけでなく、人としてもなかなか見所のある若者だと、心から感心して、ここにマラソンの完走を宣言いたします。
伴走いただいた酔狂な皆様、ありがとうございました笑。
(来週あたり、整理のため、感想を書いた作品を放映時系列順に並べたINDEXページを作ろうと思います。)