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映画感想<イコライザー>

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まだ今年終わってないけど、言ってしまいましょう。

多分、この映画、今年観た映画の中でのマイベストです。

レオン+タクシードライバー+必殺仕事人な痛快作でしたわー。

もう上映期間が残り幾らもないですが、お薦めしたくて感想書くことにしました。



他にも、映画はちょくちょく観てるんです。
最近だと「舞妓はレディ」とか「グレース・オブ・モナコ」とか観たな。
でも、残念ながら、どっちもわざわざ感想書くほどでもないかなって感じで。

「舞妓はレディ」
周防作品の常連役者たちによる達者芸の見せ合いっこがさすがにマンネリ…。
あ、水ヤンヒロインの櫻子ちゃんが歌ってました。めっちゃ歌うまかったです。

「グレース・オブ・モナコ」
きれいどすなー。セレブどすなー。ええご身分どすなー。
大公あかん奴すぎてマッサンレベルにむかつきまんなー。

(残る作品だと、来月のインターステラーだけはちょっと期待してる。)



さてと本題。

この作品のタイトル「イコライザー」とは、ずばり音響補正機器からとったものでしょうね。
その名の通り、街を補正・改善すべく、主人公が悪いやつらを皆殺しにしてくれます。
実際、イコライザーって、はみ出たノイズをカットしちゃう機械ですから笑。
もう、すっごい爽快ですぜ。ストレスたまってる人に特にオススメ。

そんな激しそうなアクション、どんなマッチョなイケメンが主人公やってるんだと思うでしょ?
これが、どっこい。デンゼル・ワシントン様なんですよー。
知的で上品な演技派黒人役者の代名詞みたいな方なのに、本作品ではめっちゃクール。
チートレベルの無敵さだというのに、サイボーグシュワちゃんになっちゃってないのは、この役者の力量によるものかと思います。


脚本がいいです。

1)余計なことを描いていません(つまり、ワビってます)
主人公の過去(CIA時代とか妻のこととか)をほのめかすだけなので、かえってリアリティや人間味を想像力で補完できる。
安っぽい甘ったるい恋愛要素なんかも皆無。大変よいよい。ぶれてなーい。

2)殺しの手段にひねりがあります(つまり、サビってます)
米国アクションだと、アホの一つ覚えみたいに銃をぶっ放すだけで終わるものも多いですが、この脚本は設定と舞台を活かすことを分かってます。
部屋に普通にある道具や、勤め先のホームセンターの商品を使いながら、一人ずつ敵を血祭りに上げていく。
その手段がいちいち凝ってる上に、知的だったりするwww。


演出についても満点です。

あれだけ派手に殺しまくっていながら、グロすぎない。下品でない。そこが何より凄いこと。
そのものを直接映さなくっても、観客は音や影、役者の表情や声からだけで、十分何が起こったかは分かるのです。

いいたかないですが、最近の日本で粗製乱造されてるグロいだけのお安いホラーアクションに、少しは爪の垢でも煎じて飲んでもらいたい怒。血を飛び散らせれば、首をちょんぎれば、それがバイオレンスだと思ってるのかと!



観た後に、号泣とか感動とか、はたまた何かを考えさせてくれるような、そういう類の作品ではありません。
でも、2時間を全く長く感じません。エンタテインメントとしての完成度が素晴らしく、楽しませてくれる作品ですよ。


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