①電話に出たのは佐野弓子でした
浮気なんて事じゃありませんでしたが、、
ある意味それよりももっと悪い予感がします。
佐野弓子の新刊が出るに当たり、その映画脚本を森山涼次に頼みたいと指名したらしい。
小悪魔的魅力と実力で男たちを翻弄するファムファタル。若村さんにぴったりの配役でしょ!
元住吉に呼び出された涼次は、恐らく断りきれずやって来たのでしょうが…
②叔母達に詰め寄られる涼ちゃん
病院へようやくやって来たパパ涼ちゃん。遅いよ〜!
カンちゃんはオタフク風邪でしたが
スズメが心配でたまらない後遺症については後日検査となりました。
そして、三叔母達に囲まれて、何処で何をしていたかを問い詰められる涼ちゃん。
③何とオファーはキッパリ断って来たと
ベストセラー作家が、かつての自分の仕事を認めてくれて、再びオファーをくれた。
その事実は、涼ちゃんにとってどんなに嬉しく、そして強烈な誘惑だった事でしょう。
しかし、涼ちゃんは、何とここでキッパリ断ったのです。
🐶「もう映画監督には微塵も未練はありません」
無名の若者を大抜擢してあげる気分でいたプライド高い佐野は当然激怒。
そして、そんな涼次を見守る祥平の表情も複雑そうです。
そもそも元住吉は、ケジメの挨拶までして離れた涼次を、どうして再び誘ったのか。
ここ、ちゃんと描いて欲しい所ですが、どうなるでしょうね…
事の真相を知った三叔母達の反応は、割れました。
光江さんはケジメつけたんだから断って当然派の模様ですが、(母親代わりであればコレが普通だろう)
めありさんが思わず発してしまった「えーっ勿体ない!」てのも、凄く分かりますよね…
こんなオファーを喉から手が出るほど欲している人間山のようにいるに違いない。
そして、誰も言いませんが、これは単なる幸運でなく、紛れもなく涼ちゃん自身のかつての努力と才能を見込まれて訪れたチャンスだからです。
ですが、兎に角。
涼ちゃんはキッパリ断った。
妻と娘のために映画なんていう不安定な世界からは足を洗うと誓ったのですから!
④良き夫、良きパパを頑張る涼ちゃん
検査の結果、後遺症の心配は無し。
安堵した妻を温かく包み込む良き夫涼ちゃん。
そして、実家に報告するスズメの横で、カンちゃんあやしてる良きパパ涼ちゃん。
(私ここでホロリとなって…)
誘惑をつい思い出して眠れなくなっても
安心し切った妻と子の寝顔を見て必死で自分に言い聞かせている涼ちゃん。
(ついにここで号泣してしまった私)
そう、あなたにはもう守るべき家族がいるのです。
⑤だが、遂にその瞬間が訪れてしまう
遅れて祝ったお誕生日。
皆がカンちゃんのために一生懸命で幸せそうです。
そうして平穏に過ぎていったある日。
相変わらず大納言の仕事頑張ってるらしき涼ちゃんですが、店長が持って来た佐野弓子の新刊が目に入ってしまう。
まるでその本から呼びかけられたかの様に目が離せません。
読んではいけない。
涼ちゃんは、ここでも誘惑と戦い逡巡します。
一度ページをめくったら、自分がどうなってしまうのか、彼には分かっていた筈です。
しかし遂に。堕天落の瞬間が訪れてしまった!
読み始め、直ぐに物語の世界へと引き込まれていく目。
創作する人種の業を知る方であれば、分かる筈。一旦こうなると、もう頭の中は物語でいっぱい。
次々と溢れ出すイメージと言葉、それらをどうしても吐き出したくなってしまうのです。止める事の出来ない衝動に支配されてしまうのです!
私もかつてかかった事のある重篤な病なので泣けるほど分かってしまい、胸が苦しい…
⑥そして4年が過ぎた
5歳を迎えたカンちゃん。おしゃまな可愛い女の子に育ちました。
三叔母は相変わらずカンちゃんに夢中。
しかし、視聴者には、超高速ワープでしか無かった四年という歳月ですが、涼ちゃんたちにとっては異なる長さでした。
ケーキを作るスズメに、涼ちゃんが突然発した言葉とは…
余りの唐突さにただ驚いて問い返す事しかできないスズメ
🐤「…今、何て?」
だがしかし、涼ちゃんはゴクリと唾を飲み込みつつ、はっきりとした声で再び言った。
🐶「…別れて、欲しい…」
よく見れば、苦し気に間宮氏の顔が歪んでいるのが分かる。けど、その視線はまっすぐで強く、並々ならぬ覚悟で発した言葉であったことを察します。
なぜなんだ!涼ちゃん!
四年の間に彼の心に起きた事とは?