①乗り込んで来た叔母様
え?居どころ?んなもんは、祥平さんちに決まってますし。
完全に元サヤの彼氏彼女の図やんけ。
何いそいそと餅揚げてんだよ!
飯作って食う以外は、ただひたすら映画三昧なのだろうという空気だけは察した。
この二人の愛の巣(違)見せられて何を思う叔母たち。
あんだけの剣幕で「出てけ」って言ってても、どうせ戻って来るだろうってタカをくくってた様ですけどね笑。
まあ甘やかしてるってことは、舐めてるって事と同義ですから。
つか、ここに乗り込んで来たのがスズメでなくてマジ良かったわー。完全に血を見る展開になるとこだったわー。(朝から夫を刺すヒロインとか、斬新じゃすまねえわっ笑)
下手な猫の真似しても、バレバレ過ぎる🐶涼ちゃん。🐯に直ぐに取っ捕まる。つか、まじめにやれ。
②完全に略奪愛人ポジションに立たされた元住吉
誰に促された訳でもなさそうなのに、別れから復縁までの流れを釈明し出す元住吉。
🦁「以前自分が盗んでしまったチャンスを、いつか涼次に返したいと思っていました…」
🐶「祥平さん!盗んだなんてそんなっ」
🦁「涼次は一度はキッパリ断りました。だから私はもう関わってはいけないと…」
🐶「僕から連絡を取ったワン!祥平さんは悪くないワン!」
憧れていた映画の世界と祥平とのその関係を断つことはどうしても出来なかったのだと訴えるポチ。
お前ら…いったいなんなんだよ…純愛かよ…
③ほな、監督すればええやんけ
二人のズブズブ感に諦めもついたのか、光江さんは言いました。
🐯「ほな、映画監督すればええ。お金の事やったら皆で協力して何とかなる。」
🐯「さ、せやからウチへ帰ろ?」
甘ったれの涼ちゃんだから、こうやって宥めすかしてれば、直ぐに言う事聞いてくれる筈でした。
ところが
🐶「僕は帰らない!スズメちゃんとは別れる!」
🐯「何でやの!訳が分からんわ〜!」
で、す、よ、ね〜笑
④家庭と映画の両立は無理な涼ちゃん
🐶「僕みたいな人間に、これは一世一代のチャンスなんだ。全てを賭けたいんだ。」
🐶「だけどスズメちゃんは愛しいし、カンちゃんは可愛すぎる。それで自分が一杯になってしまう。」
🐶「両立出来る立派な人もいる。だけど僕には無理なんだ。」
………ですってよ。全国の奥様、お分りいただけたでしょうか?
(今ワタシには見える…見えるわ…死んでくれ俳優ナンバー1の異名を手に入れた間宮の姿が…)
そういう人もいるって事は理解出来る。
だがな、
ならアンタは夫にも父にもなってはいけない人だったんだよ涼ちゃん!
🐯「家族より大事なもんがあるんか!アンタは家族と映画を天秤にかけて、映画とるんかーっ」
激怒する光江さんですが。
涼ちゃんは、変わってしまったのです光江さん。
優柔不断で飽きっぽく、自分の意志を貫く術を知らなかった子が、遂に自分が譲れない道を定めてしまったのですから。
⑤夢に生きることのリアル
夢追い人とはロマンチックな響きですが、こんなにも身勝手で醜悪になり得る。
創作に人生を捧げるのもカッコいいが、我を通さねば貫けないほどの道は、必ず誰かを踏みにじって傷つけて歩む事になる。
そんな残酷な現実を、この作品の中で、我々はいったい何回見せられて来た事でしょう。
・マンガ家の夢を阻止しようとする母をなじり
・結婚もせず全人生をマンガのために捧げた秋風を鬼と罵り
・ユーコをマンガから逃げたと責めて傷つけ
ただ見上げているだけなら夢は夢で終わる。
夢とは、ここまで見苦しく足掻いてこそ己の血肉になるもの。
間違いなく、これこそが本作のテーマだと私は解釈しています。これは生き様の問題なので、賛否など無意味なのです。
こうして涼ちゃんは、
自分の夢を捨て生き方を変えようとしたスズメに対し、
自分のものでない夢は裏切るという事を見せつける存在となりました。
目覚めろ!スズメ!
アンタにしか見れない夢がある筈だ!
⑥取り残されたスズメ
カンちゃんをめありさんに預かってもらい、1人になって物思いに沈むスズメ。
ただ待ち続けても、もう万華鏡の夢を見せてくれた涼ちゃんは戻って来ないかも知れません。
自分で立ち上がり一歩を踏み出さねば…
すると、自分でも無意識のうちに、スズメの指がある番号をプッシュしていた。
それは、何と律の実家でした…。
自分では決心できず、律に背中を押して貰いたいのでしょうか?
スズメにとって律とは、何か始めたり、あるいは決別する時には、必要な儀式みたいなものなのでしょうか?
さあ、何が起きる?