①おっかない母親に戦線布告
さて本日のアタルちゃん、誰を占う事になるのでしょう?
一人暮らしの部屋にも上がり込んで
会社にもついてくるモンスター母を何とかゲートで振り切って出社したのに
部長を騙くらかしてちゃっかりオフィスに乗り込んで来ました。怖い…
勝手に辞表まで出されて頭にきたアタルは、母親を詰りまくります。
「もうお金儲けのために利用されたくないから逃げた」
「私はここで働きたいの!」
「会社の仕事なんて誰だって代わりが効くし、皆さんだって将来AIにとって代わられるかも?」
同僚たちまで挑発する母親に、ついアタルは宣言してしまいました。
「なら、私にしか出来ない事があるって働いて証明します」
けれども、母親は仕事経験も無くただの派遣である娘に大した仕事など出来ないと見透かしている様子。勝利を確信してる目ですね
②アタルちゃん焦るが空回り
母親に大見得切ってしまったアタルの事を周囲は皆心配します。
だって働くためにはまずはお仕事ないとw
そこで出ました〜部長からの本日の案件
被災地復興イベントで、斬新な企画が期待されているとの事。
CSRとは企業が社会貢献でイメージアップを図る事ですよねって答える目黒神田ちゃんの成長と張り切りが可愛い。
(注:マーケティング用語としてcorporate social responsibilityを使っていますね)
でも、どこかで聞いた事があるようなアイディアばかりで、そうそう斬新なアイディアなんて湧いて来ません。
何とか自分も戦力にならなきゃと、アタルも会議に積極参加しますが…
プレゼン締め切りも迫る中、決まりかけた妥協案につい本音で違和感を唱えてしまい、チームにハレーションを生む事になってしまいました。
きっちり納期を守って仕上げたい派の品川君と、チームワーク重視の神田目黒コンビが言い争い。
ラブラブと揶揄されて、怒る神田ちゃん恥じらい困るばかりの目黒きゅんwww(やだわ可愛い)
焦るばかりで本来のサポート業務もミス連発。
しかもタダで占い見てもらえるとの噂が騒ぎになり、忙しいチームに迷惑をかけてばかり
③皆に説教占いされたアタル
やはり自分は母親の言う通り占いだけやってるべきだったのかと落ち込むアタルに、皆が順に声をかけてく台詞がとても良かった。
「簡単に辞めちゃうの?以前の僕みたいに」
「ミスなんて働いてたら誰でもするもん。かつての私みたいに」
「一緒に働いてたら余計なこと言ったりもするよ。かつての僕みたいに」
「あなたの問題は、周りに心を開いてないからじゃないの?以前の私みたいに」
「以前のの私みたいに悩みを一人で全部抱え込まないで、ね?」
「よっしゃ!ならば俺たちがアタルを占ってやるか」
これまでのエピソードを踏まえての流れに、心が温まります。
そして立場が完全に逆転したこの構図から
「この会社で私に出来る事って何だと思いますか…?」
すわここで部長の決めセリフ来るか!と思わせて、「えっとなんだっけ?」とのボケに皆がツッコミまくり。
神田ちゃんが目黒君のガッテンですを真似したり
笑いの絶えない良い雰囲気の中、大崎さんのこの台詞は心に残りましたねー
「私達も考えてみたんだけど、結局自分にしか出来ない事って、見つけるものじゃなくて作るものだと思う。」
「みんな、もがきながらコツコツと時間をかけて自分の出来る事を積み重ねていくしかない」
うん、私もそう思います!
「代わりのきく仕事」なんて小馬鹿にしたり卑屈な言い方してはいけません。そんな「誰でも出来て当たり前な事」すらいろんな事情で続けられない人大勢いるんですよ?
頑張って働き続けてる人間の気持ちに寄り添った良い台詞だと思いました。
アタルちゃんの視線がチームメンバーだけでなく、守衛さんや食堂や掃除のおばちゃん、居酒屋の店員さんにまで向けられ、働く意味を一生懸命考えた。そんなお仕事ドラマの面目躍如たる場面でしたね!
④アタル、母を占う
心も新たに、母親と向き合う決意をしたアタル。
この会社で得た「色々な初めて記念」を見せて
自分が単に逃げただけでは無くて、ここで普通の人として働き続けて占い以外で必要とされる人間に成長したいと気持ちを伝えますが
母の壁厚い。ちょっとしたお遊びの冒険旅行程度にしか思っておらず、自分の所に戻って来る事が正しいと信じきっています。(こういう親リアルにいるから、本当に怖いし見てて辛い)
そこで遂にアタルは決意しました。母親に向かって「あなたを見ます」
豹変したアタルや特殊な過去見の力にびっくりする母親に、こちらもビックリでしたが(知らなかったの〜?)
明らかにされた母親の壮絶な過去。だからあんな怖い人間に…て納得するしかありませんでした。
両親に捨てられ、イジメに霊が見えるぞと反撃するしかなく、身ごもった後アタルの父親にも逃げられた。
(だからーwこの作品の女は皆男見る目が無さすぎだとあれほどっ)
つまり一見自信満々に見えていた母ですが、親や夫に加えてアタルまで自分を棄てる様に受け止めてしまい、それが絶対に許せなかったんですね。
けれど、「これ以上お母さんを嫌いになりたくない」だから自分で決めさせて欲しいというアタルの言葉に、自分の束縛に無理があり限界を悟ったんだと思います。
そう言えばアタル母のお名前はキズナでしたか…なるほどガッテンです!
別れの時、あくまでも強気の姿勢を崩さない母親が彼女らしくて良かった。
「あんたにニセモノってもう言わせない様にするから」
信者を解放し新興宗教まがいのやり方をやめて、アタル抜きの自分の力で占い師をやり直す決意をしたみたいです。
⑤自由になった小鳥の運命は
プレゼンは無事勝利。
心からの喜びと共にいつものパシャ!
籠の中のカナリアに自分を重ね、逃がしてあげたアタルちゃん。
この場面ですが、苦情や指摘を受ける事覚悟で(注意テロップまで流して)入れた演出なんでしょうから、単なるシンボリックなシーン以上の意味を持ってくるかもしれません。
アタル母の「自由って甘いもんじゃないわよ…」という置き土産みたいな台詞も不吉でしかない。
そんな視聴者の不安通り、
せっかく張り切っていたはずのアタルちゃん、突然倒れてしまいました!
どこか病気でもあるのでしょうか…
最終回、出来れば幸せな気持ちで見納たいですが、その希望は叶うでしょうか…