①秘書課の彼女にゾッコンの沢口
暴漢に襲われかけて携帯を盗られてしまった沢口彼女の凪子さん登場。kicks劉社長秘書課勤務の才媛です。
付き合ってまだ半年だけど
「これまでのチャラい彼女たちと違って、凄く真面目で頑張ってて」
「結婚したいと思ってるんス」
いやー、チャラいのはお前のノリの方では?と全国民が突っ込むとこだけど笑。でもこの能天気な明るさと無礼な程の正直さが沢口くんの持ち味ですから。
(ぼく凪子が心配なぎこしんぱい凪子心配…)
(あ、ザッキーさんいたんですか?)
美人の彼女しか目に入ってなさすぎて、ここ笑ったわ〜
そんな彼女が、どうやらストーカー被害に遭ってるらしいと聞いて、本当なら自分が守ってやりたいだろうに、仕事が入ってしまっているので先輩達に警護依頼をする事に。
「お前、貯金とかあるの?」
なんだかんだ言って、年下の沢口の事を可愛がってもいる二人は懐事情まで心配してくれますが(でも1円もまけてくれる気配はないw)
「ぼくkicksになって給料上がったんです!危険手当も出ますし」
大企業のパワー凄いっす!
悪気ゼロであっけらかんとのたまう後輩の言葉に、軽いショックを受ける高梨さん可愛い
自分は平気だから、と断ろうとした凪子さんですが、沢口の勢いに押し切られた形になりました。でもなんだか微妙そうな表情が少し気にかかります。
②彼女が言えなかった事
島崎&高梨コンビは、凪子の警護を始めてすぐに感づきました。
すれ違う通行人などには全く怯える素振りのない彼女。
「実は彼女は、ストーカーが誰か知ってるのでは?」
怪しんでいたところ、彼女の自宅近くで待ち伏せていた不審者を捕まえてみたら、何と、kicks警護課の課長ではないですか!
ところが凪子は、その課長は犯人ではないので解放してくれ、と言い、真相を二人に告白したのです。
「上司の秘書課課長に、突然誘われて…」
断ったのに付き纏われて、無理やりキスまでされた事を沢口に知られたくなかったと。
なんだか釈然としない凪子の言い分ですが、警護対象本人の言葉に一旦は従い、知り得た真実を沢口に伝える事もせず、捕まえた警護課長も帰してしまった二人なのでした。
③組織と戦う彼女の決意を後押し
しかし、その後高梨がぶつけた言葉は、島崎に刺さりました。
「あんたは、劉社長と関わる事を避けたいだけだ。自分が制御出来なくなりそうで怖いんだ」
それは図星だったため、島崎はある覚悟を決める事に。
再び彼女の警護者として現れた二人、きちんとストーカー行為をやめさせましょう、と彼女の背中を押しました。
恐らく彼女の本音は、自分のキャリアも、恋人沢口の会社での立場も、会社という組織に楯突いたら守れない…と泣き寝入りするしかないと思っていたのでしょう。
「私に、戦えるでしょうか?」
と不安そうな彼女に、
「戦えない人なんていません」
この言葉に勇気を得て、凪子は二人に守られて会社に乗り込み、上司に抗議する決意をしました。
何ひとつ知らされていない沢口も、元彼が乗り込んできたのを見かけた菅沼も、状況が良く分かず困惑していたところ…
なんと劉社長自身が応対に出てきました。どうやら話は単純なセクハラでは無さそうです。
しかも、あろう事か、問題の秘書課課長の警護を菅沼と沢口に命じてこの場に呼んだ!
かつては一緒のチームで戦った4名は、真っ二つに別れて対峙し合う羽目に陥ってしまったのです。
④修羅場〜
秘書課長は、降格を命じられた事に反発、重大な劉社長の秘密をバラし詰り始めました。
「彼女が携帯にバックアップしたファイルに、社長が議員にVIP警護情報を漏らした証拠をうっかり含めてしまったため」
その自分がミスしたデータを消すために彼女に近づいた。あくまでも社長の為にやったのに。
こんな理由で彼女に近づいた男は許せん!
頭に血が昇った沢口は思わず掴みかかりますが、「仕事!」と菅沼姉御に首根っこ捕まれました。警護を命じられた対象に殴りかかっちゃダメです…(気持ちはめちゃ分かる)
恐らく、警護課課長が彼女の身辺を伺っていた理由は、社長がこの件の対応を警護課長に命じていたからなのでしょう。
自分が命じた訳でもないやり方をした秘書課長に向かって劉社長が放った言葉は氷の様に冷淡でした。
「浅知恵だな…」
この言葉に逆上した課長が、コーヒーを劉社長に浴びせたのを、咄嗟に静止出来なかった沢口と菅沼。
菅沼の方は、直ぐに気を取り直し、恐らく沢口への配慮と責任感から、秘書課長を警護して外へ連れ出す役目を買って出ます。
しかしそんな割り切ったお仕事振りに、元彼高梨も皮肉を投げ、益々この二人の間に亀裂が入った様子
だって、秘書課長、言い訳ばかりで一言も被害者の凪子に謝罪してない!
真実が暴かれ課長は左遷。携帯も何とか取り返した。
確かにこれでストーカー被害は止むでしょうが、これが凪子が決意して乗り込んできた成果と言えるでしょうか?
仕事を果たせなかった事も、恋人を守れなかった事にも傷ついて、打ちひしがれていた沢口くんですが、更に追い討ちをかける様な事実が
「島崎くんはね、君に危害を加えて宣伝しようとした私に反発して会社を辞めたんだよ」
「自分の恋人が強盗に撃たれた時、雇っていたボディーガードは逃げたよ。覚悟もない癖に、身体を張ってるとか、そんな綺麗事を言う奴が私は一番嫌いでね」
しかしながら、その言葉には、ボディーガードとしての誇りを賭けて真っ向から立ち向かう島崎なのでした。
「自分だけでなく、高梨も菅沼も沢口も、盾になる覚悟はできてます!」
⑤彼女の決意は守られたけれど
結局、謝罪も約束も会社から引き出せなかった事を詫びた島崎に対して、凪子は言いました。
「自分の戦う力に自身が持てました。会社を辞める決意が出来ました」
「私の決意を守ってくれてありがとうございます」
その様子を見守っていた沢口の心中は複雑でした。
「…自分ばっかりカッコ良いですね…」
世話になった先輩島崎に、思わずそう毒づいてしまったほど。
多分、彼女を自分の手で守れなかったという悔しさがまずあり、
更には彼女だけでなく島崎たちも自分に真相を話してくれなかったという事と、更には辞職した理由まで知らされないままだった事で、自分は信頼されていない、と感じてしまったのではないでしょうか?
(実際、島崎には秘密主義というか自分一人で抱え込んでしまう癖があり、高梨もまた苛立ちつつガンガン扉叩きまくってる最中ですしね〜)
そんな彼の懸念通り、凪子は沢口に切り出したのでした。
「私たち、距離を置かない?」
「私も、正ちゃん(沢口)を守ってあげたかったんだよ…」
沢口は、こんな形で、自分の独り善がりな愛情と未熟さの報いを受けてしまったのですね…
(映画Redのクズ旦那や半青のクズ旦那がフラッシュバックしたのは私だけじゃないはずだ←)
思い詰めた沢口、劉社長へ辞職を願い出ます
「僕には、社長が、ボディーガードを憎んでいる様にしか思えませんでした」
その言葉を、その通り、と余裕で受け止めた劉社長が続けた言葉は謎に満ちていて、、、
「辞める事はない。憎しみは怒りになって、仕事へ立ち向かう強いパワーへと変える事が出来る」
一体、この社長は何を望んでいるのでしょうか?
沢口の心を何かに利用するつもりなのでしょうか?(つか、緩めちゃってた沢口のネクタイ直してくれてありがとうな?←)
闇堕ちの気配まで漂わせ始めた沢口くんに、あの能天気な笑顔は再び戻ってくるのでしょうか?
⑥クライマックスへの布石
コロナの影響で、全7話に短縮放映が決まってしまった本シリーズ。
残すところ、あと僅か2話。
ガンガン引き要素が詰め込まれてきました。
社長と議員たちとの秘密を知った警備課長は、秘密漏洩の危機を議員にリーク。社長失脚を望んでる?
また、しつこく島崎に付き纏っているロン毛の男に、笠松先生が見覚えあると。正体と目的は何なんでしょう?
亡くなったという警察官だった夫と何か関係がありそうです。
怒りという感情を仕事の情熱にしている劉に対して、感情的になってしまう己を厳しく叱咤する島崎との対比も、何か意味を持ってくるかもしれません。
盛り上がって参りました〜。最後まで突っ走って下さい。