盛り上がっていた期待感そのままに、大ヒットスタートをした様ですね!
原作人気+アニメ放映と一緒になって、旬コンテンツとしての勢いに乗ってますんで、このまま夏のロングランヒットを目指して欲しいです。
①キャラ人気と実写再現度に大注目
ヤンキー漫画だというのに、男性だけでなく多くの若い女性ファンがついた理由は、キャラ人気にあります。
「ケンカ強くてボス感あって、なおかつ美形」というチートキャラがわんさかなのでw、必ず一人くらいはお気に入りを見つけられるはず。
中でも人気ツートップと思われる、この二人の実写化ビジュが発表された時、多くの原作ファンも納得してくれたんじゃ無いでしょうか?
1)小柄なのに無敵の美形金髪マイキー
「吉沢亮しかできん」と皆が思った。そのまんま私も同意見です。
もはや美形といえばこの顔、という全日本国民のコンセンサスが取れているので😆、実写化の難しい非現実的なキャラは、この方に頑張ってもらう他ないんですよwww
個人的には、吉沢亮さんが一番輝くのは、死んだ目の時とか黙って相手を目力で睨む時だと思ってるんで(もの凄く偏った好み…)、
次は(もう続編ある前提)闇堕ち後の黒マイキーの出番を!もっと!ください!!!
(因みに、私は今、大河を心から楽しんでおりまして💕美形の代名詞扱いばかりされていた彼が、陽気で喋りで庶民感溢れる渋沢栄一という新境地キャラを見事に切り開いているのを、毎週拍手喝采しながら拝見しております♪)
2)正義の不良ドラケン
いやさ、不良なのに正義の人ってどういう事よっていうね笑
でも、そうとしか言いようのない本当に良い奴なんですよ。余りにも人間も身体も出来すぎてて、原作で中学生設定なの絶対嘘やろと思いました。多分4留とかしてて子供3人くらい作ってますよきっと!
強くて正しくて優しい大人気ドラケンを演じたのは山田裕貴さん。
私はもうこのビジュを見た瞬間に「お見事!」って拍手しちゃいました。美しい!
ご本人は明るく熱血な方で、熱さが時々空回りしちゃって天然ぽくなるのもまたご愛嬌。本作での演技は、私がこれまで観た中で文句なしに一番魅力的な山田裕貴でした👏
皆それぞれに魅力的なキャラを見事に再現しているのですが、特筆すべきはこの方↓
謎の不良で終わった男、半間を演じた清水尋也さん。もう全員が絶句した程の、物凄い原作再現度
間宮キサキの相棒でもあるこのキャラ、続編で必ず必ず活躍して欲しいです!
②主人公の成長を主軸にまとめた秀逸な脚本
長い原作の最初の一部だけを、一遍の映画としてまとめるにあたり、脚本家が素晴らしい仕事を見せてくれました。
どのエピソードやキャラを使うか、取捨選択の方針が明確。その結果、とても分かりやすい主人公の成長物語として再構築されています。
まだまだ続く原作を、途中でぶった切るしかなかった筈の映画ラストだというのに、観た後に残る爽やかさ。青春感にカタルシス。感動的ですらありました。
そしてその脚本が損なわれる事なく、そのまま作品として成立できたのは、主人公タケミチを演じた北村匠海さんの実力によるものだったのは疑いのないところ。とても共感できる主人公でした。
私が最初に北村匠海さんの演技を見たのは、信長協奏曲だったと思いますが、その時は正直全く良さが分かりませんでしたw
初めて「あ、この人上手い」と意識したのは、「隣の家族は青く見える」のゲイ青年役。可愛くって小悪魔感あるキャラを見事に演じていて、声表現に魅力があった。器用で役幅が広い実力派と漸く理解できました。
その後も堂々たる主演を重ね、本作ではこの豪華メンバーの遂に中心に立っている👏
きっとファンは感無量でしょう!
主演として舞台挨拶などプロモーションも頑張り、皆を盛り上げて引っ張る姿勢は心から応援できるものでした。ノリも頭の回転も良い方だと分かったので、遅まきながら、今後も応援したいと思います。
③ケンカアクションの説得力
めちゃくちゃ正直に言わせていただきますと、原作コミックのケンカシーンより本作映画の方がずっと迫力を感じちゃいました。
私、本来ヤンキー漫画も映画も全然好きじゃないんですけど😂
(隣中との決闘に鉄パイプ持って行って補導され、パトカーで登校した同級生達が、シンナーで歯と脳みそをドロドロに溶かしていったのをリアルに見ていた世代です…)
この映画では、思わずカッと血が沸き立つ様な、闘争本能に火を付けられた様な気分に幾度もなりました。
聞くところによると、本作のアクション演出には、HiGH&LOW THE MOVIEのスタッフも関わっていたそうですね?納得です。
ハイローメンツ山田裕貴さんのアクションがかっこよかったのはもちろんなんですが、
キヨマサ役鈴木伸之さんのゲンコバトルが本当に男らしく迫力あって、「タケミチが越えなければならない立ちはだかる壁」として、強キャラぶりも嫌な奴っぷりも際立っていました。リアルでケンカ強そうという説得力に溢れてました😆
格闘アクションに実績と信頼感のあるキャストがいる事で、本当にヤンキー映画好きそうな男性層にも興味を持って貰える筈です。そしてそれはヒットに欠かせない大事な要素であると思います。
④キサキ稀咲鉄太というキャラの面白さ
男って、少年って生き物は、なんだってこんなに闘う事が大好きなんでしょうね?😂
題材がヤンキーでなくても、少年漫画の王道はいつも、「強くなる→敵を倒す→もっと強い敵現る」の繰り返し。
もうちょっと多様な題材に溢れていた時代の少女漫画で育った私にとっては、ただ同じ事の繰り返しに見え、しかも敵の強さがエスカレートし過ぎて収拾つかなくなってくパターンがあまりにも多いと、ついつい感じてしまうんですね。
この東京リベンジャーズ原作も、最初はまたそのテのお話かなーって読み進めていたんですが…
途中から突然面白くなりだしました。
主人公がタイムリープを繰り返す度に、
「こうなるはず」が見事に裏切られ、
「え?なんでそうなる」「どうすればいいの?」って展開に、どんどん引き込まれて行きました。
そして、その展開に導いたキーマンこそが、間宮演じるキサキだったのです。
キサキは、物理的な殴り合いだけだったガキのケンカに、陰謀と知謀を持ち込み、闘争のルールを変えてしまいます。いわばゲームチェンジャー。
このキサキという不気味な存在によって、よくある他のヤンキー漫画とは一線を画す面白さが生まれました。SFミステリ的な要素というか…
キャラクター造形も独特で、身体は貧弱でケンカ弱そう。代わりに異様に頭が切れて、謎の執着心や拗らせた劣等感が気持ち悪いキャラです。
マイキーの右腕ポジションに収まり、チームを悪の組織へ作り替え専横を奮っていきますが…という役どころ。
はっきり言って、嫌われ者です。超悪役。
でも、困った事に、私こういうポジションのキャラ好きなんだよなー笑
銀英伝で例えたら、超性格悪くして私欲に走ったオーベルシュタインみたいなキャラというべきか
(背の高い半身相棒を亡くして闇堕ちする金髪美形とか、ラインハルト以外の何者でもないし←)
あと、浦沢直樹の20世紀少年の「トモダチ」にもっと人間くさい描写があれば、こんな感じだったかもな、とか思わず連想しましたね…
いずれにしても、清水くん演じる半間と同様、続編があれば、必ず「次なる最大の敵キャラ」として立ち塞がる事になるキサキ。
本来の間宮氏とは全く異なるビジュのキャラであるため、予想通り「普通にケンカ強そうでキサキぽくない」「カッコ良すぎ!美化し過ぎ!」という声が散見されましたが、
「ですよね〜。ま、ウチらの推しが強そうでカッコ良すぎちゃってごめんねえ〜」って余裕ぶっこいていられました笑。
なぜって、キサキを原作以上に分かりやすい“ラスボスキャラ”にしたい、というキャスティングの意図が明らかだったからです。
今回、ほんの僅かのシーンだけでも、怪しく不穏な空気感を撒き散らしていた間宮キサキですから、きっと見応えあるに違いありません。
だから!だから!続編プリーズ!
東京リベンジャーズ2「愛と哀しみのキサキ・ザ・グッバイ」
東京リベンジャーズ3「復讐のキサキ・ザ・ファイナルウォー」
(オイコラ勝手に決めるな)
信頼と安心の間宮氏が、またも舞台挨拶で名言かましてくれたそうですね。
「タケミチは過去を変えて、未来を変えるけど
俺たちは今を変えて、未来を変えることはできる」
その通りです!!!!奥様カンドーした笑
しっかり応援して熱を届ければ、きっと続編のある未来を実現できる。
お仲間の皆さん、一緒に頑張りましょうね!