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Channel: 妄想泥棒のブログ(銀英伝・ハガレン二次創作小説とマンガ・読書・間宮祥太朗ドラマ感想)
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【ナンバMG5感想_9話】炸裂した悲壮の美!間宮の進化を見届ける

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壮絶なラストに胸が苦しくなりました。

切なくて悲しくて悔しくて。とにかく色んな感情が溢れてきてしまい、呟く事すら難しかった。


TwitterのTLは間宮祥太朗熱演への賞賛コメントで溢れ、いつもだったら幸福感に満たされて眠りについていたのに、昨晩は本当に心を完全に持っていかれてしまった状態のまま、なかなか寝れませんでした😭



①進路に悩む剛


無茶な二重生活も、必死で頑張って続けて来た甲斐あって、3年の夏を迎えました。







進路問題に悩む剛は

元部長の励ましや

「勇気を持て。そして挑め!」



伍代らの言葉を受けて

「お前の人生だ。お前が決めていい。」





美大を目標にしようと決意しました。



しかしそうなると、ますます家族に嘘をつき続けるのは難しい。剛は家族に告白しようとしたのですが、





いつものノリで、まともに取り合ってもらえません。





そうやってズルズルと先延ばしにしてしまったせいで、遂に兄貴猛にバレてしまいました。






②難破一家の修羅場


いよいよ今夜こそ!と決意した剛を出迎え、真実を迫る猛。





事実を知って激怒した猛は弟に鉄拳制裁ガーン

これまでは、「もしや猛兄貴は真実に気づいていて、優しさから追求せずにいてくれてるのでは」という解釈もあったと思うのですが、今回そんな甘い期待は見事に裏切られました。

「俺たち家族を裏切りやがって」

「大事な弟を疑わなきゃいけなかった俺の気持ちが分かるか」



心配して駆けつけてくれた伍代と大丸までも殴り倒す鬼神ぶり。

それを見て、剛も逆上




「ツレは関係ねえじゃねえか」

「もし俺が中学の時に相談してたら、兄貴は俺の話を聞いてくれてたのかよ?」



その剛の台詞を最後まで待たず拳で黙らせた猛の行動こそが、剛の問いかけへの答えでしか無いと、私は感じましたがね…。


そして遂に迎えた両親への告白。

膝をつき、子供みたいに泣きじゃくりながら謝る剛なのに、





父は「そんな気持ちの事は聞いてねえ。何で嘘をついた」

母は「全国制覇の夢のために着せた特服だ。脱げ」


この場面は、剛の立場に寄り添って観ていたので、家族の言い分も態度もめちゃくちゃ理不尽に思えてなりませんでした。

敢えて劇伴を抑え、キャスト陣の台詞の応酬と表情アップを繋げた事で、一家の張り詰めた空気が伝わってきました。



長く嘘をつき続けていた事を怒るのは親として当然ですが、相手の必死の言葉を頭から撥ねつけ、大声で怒鳴り遮る。言葉による対話を理屈っぽいと拒否する人種の、一番悪いところがリアルに出ていると感じた。



ほとんど言い分も聞いて貰えず絶望した剛は、つい言ってはならない言葉を吐いてしまいます。

「なあ、教えてくれよ。俺がやった事はそんなに悪い事なのか?」

「自分が行きたかった学校に行っただけだ」

「こんな家に生んでくれて、こっちだって迷惑なんだよ!」



こんなの言うつもりじゃなかったのに!という気持ちまで伝わってくる繊細な間宮氏の泣き演技!不憫は間宮の十八番です!


そうして、勘当みたいに家を出て行く事になった剛。長くつき続けた嘘の報いとは言え、必死に家族の絆も守ろうとした優しい少年の、この結末は悲しい😭



愛や期待が重過ぎたとは言え、剛にとって大事な居場所だった難破家は壊れてしまいました。

でも、こうなってしまい寂しいのは、家族全員同じなのです。


家族の絆を第一に説き続けた父ちゃんも、社会で自分の価値観の古さを思い知らされ



息子の隠れた努力に気づけなかった自分を、今になって思い知る母ちゃん



そして猛もまた、ついつい力で上から押さえつける事しかできない自分を、彼女の怒りで自覚させられるのです。



悲しい顔で見守る吟子と松の表情も切ないですし、どうか再び明るい難破一家に戻って欲しい。




③難破の名が引き起こす災い


夏休みになったのを幸い、伍代の家にごやっかいに。

親友の存在に励まされた剛。ついてきた松にも癒される😊







学費のためにバイトを頑張るも、そこには猛兄貴に恨みを持つ不良が現れ、またも喧嘩を売られます。





同じ金髪ボーイ姿でも、ニコニコと頑張ってる姿から、一瞬で不敵な目つきに切り替わるところが物騒な間宮好きにはたまらない。



しかし、この諍いが原因となり、遂に剛の二重生活は終わりを迎えてしまうのです。


いくら剛本人が望まなくても、難破の名が血生臭い奴らを引き寄せてしまう

兄貴や父親のせいだけじゃなくて、剛自身が喧嘩を重ねてきてしまった結果でもある。まさしく負の連鎖。







絵を描き友を思う優しい剛も彼だけれども、挑んで来た相手を返り討ちにする暴力的な顔もまた剛のもう一つの顔である以上、もうこれは逃れられない宿命なのでしょうか?

この先もずっと、彼はしたくもない喧嘩をし続けるしかないのでしょうか?


池袋の有名な“壊し屋”を助っ人に、遂に白百合に乗り込んで来た不良軍団



「難破剛出てこい」

と挑発しまくる奴らを前に、出ていこうとする剛を必死に引き止めようとする弥生。

「大丈夫だ。こんな事は幾度もあった」





ちょっぴり切ない表情でそう言った後、覚悟を決めてた剛。その時、不審そうな藤田さんの視線が一瞬だけ交差したのでした。






④聖域を守るために剛が犠牲にしたもの


特服姿で軍団を一人迎え討つ剛。







彼が殺マスクを取っ払った瞬間に、全てを察した藤田さんです。



そこに、剛を逃すために伍代と大丸が駆けつけます。助けを求めた吟子も彼らも、学内で暴れたら剛がもう学園にいられなくなる事を分かっている為に、必死になってくれて泣かせます。






しかし、剛にとって白百合とその仲間は、今や大切な聖域になっていました。ここで逃げる事などあり得ない。全てを投げ打つ覚悟で理不尽な暴力から学園を守ろうと闘います。



「ここはお前らクズが来て良いところじゃねえ」

「絶対引けねえんだ。」





汚れた血だらけの自分には遂に手が届かなかった。平和な世界への剛の憧れの全てがこれら言葉に詰まっている気がして、私は号泣しました。


途中で、特服の正体に気づいた島崎の台詞にも泣きましたし

「あの人は、俺の友達だよ…」

「助けたいのに、怖くて身体が動かないんだ」



目の前で繰り広げられる激しい暴力に怯え、顔を歪める同級生達の中で、特服の闘いの全てを目に焼き付けようとするかの様に、瞬きもせずじっと見つめる藤田さんの瞳も尊かった…。



強い敵にやられてもやられても、そこから不死身の様に立ち上がる剛は、思えばいつだって誰かを守るために立ち上がってきた

そうして、強敵に勝利し、殴り続ける剛を待っていたのは…



警察による補導

連行を必死に止めようとする伍代大丸の抵抗も虚しく。


全てを知った藤田さんが声を振り絞った「難破くん!」の呼びかけに振り向くと、



パトカーに押し込まれるまでの間、二人はずっと互いの目を見つめあったままでした。





いつの間にか降り出した雨に濡れた間宮祥太朗の色気と哀愁が尋常じゃない



「終わっちまったな…」

そう静かに呟いた放心と虚脱の目が、本当に深い哀しみに満ちていて映画以上に映画的なラストシーンになっていました…



難破一家の崩壊場面までは、「出たわよ出たわよ、間宮の必殺技“ザ・不憫”が!」って喜びながら見ていたのですが、、、

壮絶なラストシーンに心を鷲掴みにされた今、私はファンとしての己の傲慢に気づかさせられました。





私はいつの間にか「間宮はもう完成形」と無意識に決めつけてしまっていた様なのです。

しかしながら本作の彼は、アクションもどんどん上達し、座長としての頼もしさや存在感も発揮してくれた上、更に、です。






ラストシーンで見せてくれた姿は、「不憫」を大きく超えた「悲壮の美」でした。彼の新境地と言わせてください。


カッコいいにも色々種類がありますが

・強くてカッコいい

・クールでカッコいい

ここらへんがまあ王道路線で、個性派の役者だと

・可愛くて時々カッコいい

・面白くて時々カッコいい

なんかも器用に表現してくれますよね。






間宮祥太朗は、上記どれも経験済みですが、

「悲壮感を背負ったかっこよさ」というのは、本作で彼が到達した魅力で、若手では彼にしか出せないレベルの魅力を放っていると感じます。

(普通は40歳くらいから醸す哀愁や風格みたいなものが既に身についてきた?😂)






最終回は、どんな運命が剛を待ち受けているでしょうか?

画面に引き込む様な強いパワーを感じる本作、見応えのある終幕を期待致します!









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