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Channel: 妄想泥棒のブログ(銀英伝・ハガレン二次創作小説とマンガ・読書・間宮祥太朗ドラマ感想)
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映画感想<桐島、部活やめるってよ> リアルな学園ヒエラルキー

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よわかてロスに陥っておられる皆様、お元気ですか?

江波戸くんや岡留くんの中の人が、つぎつぎと髪を切っては華麗なる蝶のごとくキャラを脱ぎ捨てていく様を眺めつつ、私もまた、寂しくってたまらない毎日を過ごしております。
青春成分が欲しいよう、そんな気持ち。

そんなこんなで、以前より興味をもっていた、映画「桐島、部活やめるってよ」を、今更ながら観ることになりました。
感想書きます。

どの登場人物に共感を寄せて見たかによって、その人の学生時代におけるポジションが分かってしまうという、ある意味怖い(笑)そして切ないお話でした。

プロットも、様々な登場人物の視点に切り替えつつ、複雑に緻密に練られており、見応えがある。
中心人物桐島が遂に登場せず、観客の想像力に委ねられている構成など上手すぎて、私は宮部みゆきの「火車」を思わず思い出しました。
原作はまだ未読なのですが、必ず読んでみたいと思います。

学園ヒエラルキーってのは、割と新しい造語だと思うのですが、秀逸な言葉だと思います。
聞いた瞬間に誰もが「あああれか」と納得できてしまう、言語化せずとも厳然と存在するものだから。

この物語の秀れた点は、青春の葛藤を描きやすいヒエラルキー下位の主人公にのみ視点を置いたのではなく、ヒエラルキー上位に位置する高校生たちもしっかりと描いていること。
トップに君臨する桐島に置いてけぼりを食らわされた彼らが感じた、寂しさや虚しさ・焦り、を見事に浮き彫りにしている、そこに説得力を感じました。

ヒエラルキー上位を主人公にした物語もなくはないです。ですが、大抵、ファッション映画化して深みがなくなっちゃうんですよね。
私が学生だった時に、「セント・エルモス・ファイヤー」という米映画が流行りまして、やはり美男美女同級生グループによる青春葛藤友情物語だったのですが、あんなクサい話はありませんでしたよ笑。(でも、みんなそういうの大好きなんだよねww)
その後流行ったらしき、「ビバリーヒルズ青春白書」とやらも観てはいませんが、観なくてももう大体内容が分かっちゃう笑。

はっきり言って、どう考えてもこっちの勝ちですね。日本映画もなかなかやるじゃありませんか。
青春の描き方は一つではない。それぞれの葛藤がある。
そんな当たり前のことに、気づかせてくれます。

また、どの演者たちも見事だったと思います。数々の賞を獲得した様子ですが納得です。

まず、神木隆之介さん。いいですね。全く力みというものを感じさせない自然で繊細な演技。
プロフィールで、子役時代からのものすごい芸歴キャリアを見て、納得するしかありませんでした。映像世界の申し子くんなんですね。
しかも、この方、間宮くんと同い年なんですよ…。ほんと、芸能界こわいとこ。いっくらでも凄い奴がぞろぞろおりますわ。
本郷奏多くんと親友だってのも、なんとなく嬉しくなるエピソードではあります。

次に、東出昌大さん。
この方、この作品以降すごく活躍されているみたいですね。私でもお名前と顔は知っていたほどです。
しかし、でかい笑。189cmだと…。
こんだけのボディ・バランスを持っていたら、そりゃショーモデルでも一流どころ狙えたでしょうよ。
役者としてもますます活躍しそうで、要チェックという感じですね。

あと、女性陣では、橋本愛さんがすごく印象的でした。
染め髪くるくるさせアイメイク付けまつ毛バッチリのエセ美少女たちが裸足で逃げ出すレベルの、圧倒的な美少女感
視線の強さが素晴らしい。媚がない。
山本美月さんが、まさにいまどきのイケ女子高生の方を上手く体現してましたが、そういうタイプとは全く異質の存在感を見事に放っていましたね。

私、イケメン俳優ヲタの世界を覗いて以来、すっかり役者プロフィールに興味がでてきてしまい、必ずチェックするようになりました。
好きな方には当たり前の行為でしょうが、以前の私では全く考えられなかった行動です。
何かを好きになることをきっかけにして、知ることのできる新しい世界というのはどこにでも転がっているものですねー。
(つか、40代になるまでの私が、いかに遊びを知らぬつまらぬ真面目人生を送ってきてしまったことかと、自分で自分が可哀想になりますわ笑。)

そうそう、割と重要な役どころとしてバレー部の補欠リベロを演じていた役者太賀くんでした。
この方、間宮くんとはかなり仲がいいらしく、前バージョンのツイッタープロフィール写真も撮影:太賀の作品を長く使っていたんですよね。
キャストでお名前を見つけた時、なんとも嬉しい気持ちになってしまいましたよ。舞台も見に行こっと。

いつか、二人がこういうレベルの作品に出会い、共演できる日がくるといいねと、本当に思いました。


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