①突然の藤川の死
愛らしい球児くんのパパ大好き作文から始めるとか、マジやめて貰いたい。つ、辛すぎる
気丈な嫁はんが素晴らし過ぎて…芸人の嫁とか、こんくらいの胆力が無かったらとても務まらないのかもしれません。
エセ関西弁問題で大喧嘩始めた二人の元にも。
ネットニュースで事件を知った子安くんが2人に知らせ喧嘩をやめさせます。
②訃報を知った金本は
温かい家庭を持つ藤川と違い、金本サンの私生活ってこんな風。色男ですしね。分かり易過ぎます。
訃報の連絡を受けても、直ぐには向かえません。
立ち飲み屋でしょうもない喧嘩して、、、逃避。
そう簡単には相方の死を受け入れられないのでしょう。
③仕事に向かおうとする金本に上妻は
遅れて現れた金本は、還らぬ人となった相方と対面し呟く。
「…しょうもない…何がおもろいねん…」
たったそれだけで、直ぐに仕事へと向かおうとする金本に、上妻はたまりかねて叫びます。
「藤川さんは、あんたのこと尊敬してたって!あんたの事天才だって!相方でいられて誇りに思うって言ってたんすよ!?」
その言葉を受けた金本の中で何かが起きた様子で
「お前は俺に似てると思ってたけど、違ごた。その必死で暑っ苦しいとこ、藤川そっくりや」
そう言うと、上妻を連れて行くことにしたのでした。
④やらなあかんねん。いつも通りに
突然デジきんラジオに参加する事になった上妻は戸惑いを隠せません。ただ座っとけばいいって言われても…
勿論、笑顔すら作って「普通に番組やります」という金本の心情も、まだ分かり兼ねているのでしょう。
スタッフも盛んに気を遣って番組内容の変更を提案しますが
「これは俺たちが持ってる唯一の東京の番組で、二人で面白いもん作ってきたんです。ちゃんとやらな藤川に怒られますわ」
「やらなあかんねん」
金本はそう自分に言い聞かせるように再び呟くと、いよいよ本番オンエアが始まりました。
金本は、必死で番組でべしゃり続けますが、溢れ出してしまいそうな感情を押し殺しているのが分かる。
そんな姿を目の前で見せられた上妻は、押し隠された金本の涙と、芸人が仕事を全うする厳しさをようやく悟るのです。
「デジきん、15年目にして、ようやく決勝進出しました👏いや〜長かった…」
ともすれば絶句してしまいそうなのに、残された仕事を必死でやり遂げようとしているその姿。
最初はただ見守るしか出来なかった上妻ですが、自分なりに何とか力になりたいとアドリブで突っ込みしたり拍手で盛り上げたり。なかなか健気な野郎です。
なぜ金本は、突然上妻をこの場に連れて来たのでしょう?
一つには、上妻の青臭い熱さに、若かりし日の自分だけでなく、藤川をも重ねて見たからかもしれない。
そしてもう一つ。
金本はスタジオ内で一人になりたくなかったのではないか、と私は想像しました。
一人になったら泣いてしまうから…。藤川のいるべき席が空っぽなのを眺めながらべしゃり 続ける自信が無かったんじゃないでしょうか。
うっ書いてるだけで泣けてきました…。
⑤天才金本と努力の人藤川
例によって子安くんの投稿が読まれ、実は上妻辻本の喧嘩話なのですが、そうとはまだ誰も知りません。
コンビがぶつかるのは信頼があるからだ。言うべき事は、言えるうちにどんどん言わんと…
そこまでコメントした金本でしたが、脳裏に蘇ってきた藤川の台詞に、遂に堰き止めていた感情が溢れ出してしまいました。
「お前に言いたいことある、、、けどまた今度にしとくわ」
藤川が金本に伝えたかった言葉は、酔いの中で送られてきたメッセージでした。
お前は天才や。俺はそんなお前をきっと笑わせてみせるぞ…
では、金本の方が藤川に伝えたかった事とは?
遂に伝える機会が永遠に失われてしまったその言葉を、金本は深夜ラジオのマイクに向かって語りかけ始めました。
「アメリカでのソロ仕事終えて帰ってきたら、お前のあまりの成長に本当に驚かされたんや」
「物凄く努力したのが分かったし、そんな努力できる奴が天才やと思った。相方でいる事が誇らしく嬉しかった」
この場面での駿河太郎さんの熱演はもう号泣ものでしたし、あの騒がしい上妻間宮が言葉すら失くして流した涙もグッと来るものがありましたね…
亡き夫に金本のラジオを聞かせてあげていた藤川嫁が、金本の「お前、今、最高におもろいで」という別れの言葉を受けて
「良かったねえ。褒めてもろたで」
と静かに語りかけていたのも印象的でした。
⑥辻本の心にも響いて
悲しい葬儀の場で、再会した辻本と静代ちゃん。
昨夜のデジきんラジオを、金本の好感度狙いだと揶揄する奴らに、本気でブチ切れた辻本にビックリ。
「コンビの事はコンビにしか分からないんじゃ!」
辻本もまた、デジきんの最後を見届けた事で、ぶつかりながら上妻との関係性を築いていく覚悟が一層確かなものになったのかも知れません。
静代は新しいコンビと新人コンテストに出るらしい。当然上妻辻本も出ることになるのでしょう。
⑦芸も相方もだんだんと築き上げるもの
はしゃいでいた上妻が、優勝したらうちの蕎麦屋来てくれと言っていた事を律儀に覚えていたのでしょうか。
漫才の優勝決定戦の日に、生そば上妻を一人訪れた金本に、親父は自分も相棒たる女房を亡くした事、でも悲しくてもそば職人としてやるべき事は見失わなかった事を静かに語ります。
芸人に奢る最後のそばを振る舞う親父は粋ですね。
そして、金本は圭右にしみじみと語ります。
「結局、相方って何なのか今でもわからん」
「けど、芸人ってのは舞台に上がったから成れるもんじゃなくてだんだんと成っていくもんだし、コンビもだんだんと成っていくもんだと思う」
「コンビは言いたい事言ってぶつかってええんや。お前らならもっとおもろなれる」
おお…これは有難いお言葉…
上妻圭右よ、どえらいデカイもん受け取ってしまいましたなあw
⑧いよいよ養成所へ
エセ関西弁は、もう封印です。
藤川の遺言となってしまいましたからね…
そして、高校卒業したら、二人はお笑い養成所入りを目指す事になりました。
しかも、どうやら子安くんまで絡むのかな?
デジきんという大きな存在から、若い上妻辻本、そして静代たちにバトンタッチされたものは熱く重い。彼らの頑張りを最後まで見届けたいと思います。