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【麒麟がくる感想_19話】孤独な殿様たち

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第十九回 信長を暗殺せよ

①寺子屋暮らし

越前では、正式に朝倉へ仕官する訳でもなく、教養を活かして寺子屋の先生をしています。

子供たち可愛い…
校長先生っぽい光秀も、しっかり者風アシスタント左馬助も、なかなか様になっていますw



そんな貧しくも平穏な暮らしの中で、遂に煕子様もご懐妊!
喜ぶ十兵衛。



ちょっとだけネタバレしてしまいますが、この生まれてくる赤ちゃんは、数奇な運命の末、我らが左馬助の妻となりますのじゃ(萌)

明智一族が美男美女家系であったというのはどうやら信憑性が高いらしく、光秀もいとこの帰蝶も左馬助も、生まれてくる子たちみーんな美形に描かれてますよね❤️
成長した後の、明智家姫キャストが今から楽しみでなりません!


②将軍義輝が京に戻ったものの

遠く朽木へ追われていた将軍足利義輝が漸く京へと戻られました。


しかし、相変わらず三好・松永が実権を握っている事に変わりはありません。
両名は将軍の名と権威を利用し尽くすつもりなので、各国の諸将にもこれを喧伝するため、使者を送って上洛と挨拶を促した。

越前にもやって来ましたが、朝倉の殿は気乗りせず。だって名ばかり将軍など頼らずとも、今のままでも十分に越前は豊かで強国なんだから、わざわざ「火中の栗を拾いに行きたくない」面倒だ、という訳です。
うーん、多分バカではない。が、要するにやる気がない笑



無視も出来ないので、立派な鷹をお祝いに献上すると決め、光秀を使者として遣わす事にしました。

仕官もしてない設定の光秀の立場では、無理がある気がしますがw、将軍側近の細川藤孝と知己があるのは分かっているので便利に使ってみようか、くらいの意味ですかね?

それでも光秀にとっては、慕う義輝との久しぶりの再会です。自分の事を覚えてくれていたのにも感激っ!



③高政との思わぬ再会と別れ

なんと将軍のところで、因縁の高政(改め義龍)とバッタリ再会してしまう羽目に!


しかも高政は、同じく上洛予定の信長を、ここ京にて暗殺しようと陰謀を巡らせているらしい。
それを聞きつけた光秀は、京の警護を担当する松永弾正へこれを伝え、何とか暗殺を阻止する事に成功。


なぜ信長を救おうと動いているのか、光秀はまだ自分でもよくわからないでいます。脳裏に浮かぶのはただ、道三の残した言葉のみ
「信長は面白い。目を離すな」

企てを邪魔された高政は、帰国前に光秀を呼び出しました。
美濃での別れの際には
「今度会ったら首を貰う」
とまで捨て台詞を吐かれた高政との再会に、警戒と緊張を隠せない光秀でしたが…

「お前と共に国を治めたかった」
と思いがけない言葉。
実際には、この頃の高政の美濃統治はとても手堅く、信長のしつこい攻撃を幾度も撃退し続け、しかも信長弟を唆し逆襲まで仕掛けているのですが…

しかし、高政の顔には孤独感が漂う
道三を討ち、自分がその立場に立って見て初めて、その孤独を痛感したという事かもしれません。

仕官もせず浪人している光秀に、美濃へと戻ってくるように誘う高政の言葉は、直球でなかなか痛い。
「お前は一体何をしたいのだ」


「…わからない」
断った光秀の言葉もまた本音でしょう。
己の力や情熱をどこへ向けるべきか、この頃の光秀は本当に悩み続けていたのではないでしょうか?


ここでの別れが、高政との今生の別れとなりました。このわずか2年後、高政は病死するのです。


④義輝の哀愁

若く血気盛んな信長、初めての上洛と将軍謁見に期待を膨らませていました。



尾張平定を報告した後、信長が願い出た事は、
「隣の強国今川が脅かして来るので何とかしてくれ」というもの。

それに対して、義輝は
「今川より上の官位を授けてやろう」
とだけ。
この時の信長の「はあ?」という心の声が漏れて聞こえそうなこの顔ww


「それで、今川は引きましょうか?」
率直に疑問をぶつけますが、
「今の自分にはそれ位の事しかできぬのだ…」


将軍は麗しい顔を曇らせ、側近達も一斉に目を伏せるのでした。
はー❤️この役、向井さんの貴族的な美貌が映えまくってますね!目が幸せです。


⑤得体の知れぬ男、信長

事前に勝手に抱いていた期待やイメージを裏切られた信長、
「今の世はどこかおかしい」
という言葉だけ残して尾張へと急ぎ戻って行ってしまいました。今川の動きが心配なのでしょう。

残された光秀、松永弾正と共に信長の印象を語り合いますが、
「ただのうつけでは無さそうだ」


聞けば、己の尾張が敵国に囲まれている不利を嘆き、三好家の所領摂津と取り替えて欲しいと言っていたと。

これ、どうやら作り話では無く本当に言ったという説が元になってるんですww

そんな事出来る訳も無いのに、どういう了見だったんでしょうね?
深読みすれば、こんな所でしょうか。

1)僕だって好きで戦争し続けてる訳じゃないです。周りの敵がいなくなれば戦争やめたいです

2)年貢とか石高とかもうどうでもいいです。堺とかに近くて商業地の方が治めて美味しいです

3)京が隣にあれば、僕なら三好くんより上手く地の利を活かしてもっと大きな事やりますよ

何考えてるのか分からない、そんな得体の知れない信長ですが、そんな彼もまた孤独の人なのです。

弟を殺した事で、母との間は完全に決裂しました。
「父も母も弟も。何もかも失った」



このドラマではどうやら、
親、特に母の愛に恵まれなかった故に、人としての欠落を抱えてしまった男として信長を描こうとしているのかな?

主人公光秀が、どういう経緯で、どんな気持ちでこの男に仕える事になるのか、楽しみに待ってます。











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