①花枝は既に心が動き始めたのに
トレンドに「ししおどし」が入ってしまう程に、美術さん力作のカッコーン音が異常な存在感を発揮していたこの場面
見所は少年の様にピュアピュアな瞳の芦田さんと、そんな彼に心が動いている事を自覚し始めた花枝の表情だったと思います。
間違いだらけの店チョイスを反省する芦田には
「本当に」デートとか経験してこなかったのねーという説得力だけはあって笑
空手を見せて「襲ってきたら返り討ちですよ」と勇ましい花枝の台詞にも、目を丸くしてビックリ仰天‼️そんな事全く考えてもいなかった様子だし
「モテたはずでは?」
という花枝の素朴な疑問に対しても、あー…って昔の思い出を蘇らせつつ
「アレはモテたっていうか、チヤホヤ…」
「ややこしい女に捕まるとあんた終わるよってマネージャーに脅されて…」
「俺、怖くなっちゃって…」
…んで、それっきりかーい!
弓子またもお前のせいだったんかーい!
それ、自分好みの年下イケメンを、虫がつかない様に脅して囲ってたんちゃうんかーい!
いいぞ俺たちの弓子!働く女ならこういう風に権力を使うべきよねっ!←
②でも芦田はまだ自分の事だけで必死
反省会を大真面目にやり、「ひょん」な出会いもアリという記事に安心して頷き合う二人の会話は相変わらず可愛いです。
ただし、この時点でもう既に、花枝はちゃんと芦田の方に笑顔を向けているのに、
芦田の方は、まだ自分の気持ちや考えだけで頭が一杯なんですよね…彼女自身に視線を向ける事がとても少ない。
それが端的に表現されたのはこの場面で↓
花枝は(恐らく)芦田から通知がきてるのではないかと淡い期待を抱いているのに
一方その頃の芦田は、ただただ「自分の中から何かが湧き上がってこないか」と、孤独な戦いを虚しく続けていました。
弓子と薫に向かっても
「こんなの、くだらないかもしれないけど…でも必死なんだ。他にどうしたらいいか、わからないんだ」
と絞り出す様に語る春樹の言葉は本当に苦しそうで
不躾な後輩ミュージシャンが現れて、益々彼を追い詰めてきた時には
「アタシの春樹をいぢめないで〜😭」
と、例によって間宮氏の不憫演技に陶酔しきっておりました(←それただの性癖)
「ベイホール…懐かしい…また立ちたいな…」
って傷ついた目で呟いた後に
コーヒーを飲みながらボードに書かれた「中華街デート」の文字を見つめる目は、恋する男の目では全くなく!
むしろ静かに何かの決意を新たにした男の目に見えました。
③キュンにはまだ早い
今回の3話には個人的にちょっと残念に思った点が二つありました。
1)「音楽」が足りないよう
2)火9らしいキュン場面を売りにしなくても
1)については言うまでもなく。
この作品において「心を動かす音楽、音楽によって動く心」は大事な要素だと思っているので、できれば毎回歌ったり演奏したりして、音楽の力でグッとこさせて欲しいのですね。
それが芦田以外のキャラでも良いのです。キャストは見事に全員歌える人を揃えているのですから可能なはず!
今回はボイスレコーダーに吹き込まれた歌と二人の笑い声くらいでしたかね?
もしかしたら、今後このレコーダーが大事な小道具になるかもですが。
2)については、完全に個人的な趣味だけの意見になってしまいますが。
初回ラストから第2話の流れが、私にとって神過ぎたので!笑
勝手に本作への期待のハードルを上げてしまったという自覚があります。
凄く身勝手な要求だとは思うのですが、「ただの胸キュンドラマ 」で終わって欲しくないのです。
いきなり恋に落ちた訳ではない二人が、それぞれ不器用に心を通わせながら成長して行く、その過程こそを見たい。
先に心が動き始めた花枝が、どう困難と別れに立ち向かい、何を潔く選択するのかをじっくり丁寧に描いて欲しい。
そして何より、芦田にも必ず「心が大きく動く」瞬間が訪れるはず。間宮祥太朗のその瞬間の演技こそを、見たい!見たいのですよ私は!
だから胸キュンシーンは急ぎ足で無理に作る必要ないのになって。まだまだモジモジする二人を見守っていたかったというのが本音です笑
しかしながら。なるほど。うーむ。
今回の中華街デートは、可愛くって絵的にも大層美しいものでした。文句引っ込めます!(←)
まず最初に、まず心を落ち着かせようとこっそりと頑張ってから
精一杯爽やかに「お早うっ」って声をかけた芦田さんの可愛さが異常💗
そこからは、一見男らしく手を繋いでリードしていく様に見えますが、相変わらず花枝ちゃんの目をじっくり見つめる余裕は無さそう…
ただし、人混みを庇って抱き寄せたり、
そこから再びエスコートするために手を差し出す流れなどは、
全くデート初心者に見えず、ただの素敵王子間宮祥太朗になっておりました笑
(テレビ前の女子全員喜んでたからオールオッケー)
ラストの、横浜の夕暮れをバックに
「俺、もっと知りたい…もっと恋したい…」
という台詞と共に
静かに自分の方に向き直らせてから
ロマンチックに静かなキs…
…って!ヲイ!ケチかよ!寸止めかよ!
さすが国民の当て馬と呼ばれた男だけあるわ!
そう簡単には結ばれてくれないのね!
ここで逆に切ないなあって思うのは、芦田は恋にまだ落ちてないって事なんですよね。
必死に自分の心を動かそうと頑張ってるだけ。だから出てくる台詞が「(知らないから)もっと知りたい」であって、決して「好きだ」じゃない。
だって芦田さんのお目目が一番キラキラしたのこの↓場面なんすよ?それってどうよ?
でもこんなロマンチックな事されたらさぁ、、、花枝の気持ちはどうなるの…
おい芦田〜頑張れよ〜早く目覚めてくれ〜