「胸キュンドラマ枠」という大前提で見始めた本作ですが、その認識を改めたい、と思います。
確かに、「三角関係」「嘘から始まる恋愛」「デートやキス」といったお約束ワードや要素が散りばめられ、セオリーは踏襲されているし、それに惹かれて見始めた人も見続けている人も大勢いるんだろうと思います。
でも、本作の真の魅力はソコではなく、丁寧に描かれた主人公たちの成長と、それを取り巻く人々との温かな人間ドラマにあるんだと感じました。少なくとも私にとってはそうです。それを深く再認識できた7話でした。
①心を通わせ合う二人
もはや「取り組み」を超えて、二人が惹かれ合い心を通わせていっているのが分かる。
それが、とっても不器用でゆっくりと
(離れていても元気がない様子を、互いに察する“恋のテレパシー”wが作動中)
純情で愛らしく
(彼女の“日常”にドギマギする芦田さんと)
(本気で悔しがる意外な一面を見て驚いたり)
(怒ったり苛立ったりとは異なるタイプの、子供の様に素直に羨ましがるw実に芦田らしい可愛い“嫉妬”に心が動いてキスしたり)
(芦田の「ありがとうございました」は火10の歴史に残る名リアクション)
(モジモジ)
(尊い)
でもだからこそ切ない、という関係性になっていて…
(純朴ながら恋の幸せ感が滲み出てくる会話のテンポ)
(そして自然に二人の距離が近づき手を繋ぐ)
(とても演技とは思えない程の素晴らしさでした。ここ何回でも繰り返し見れる👏)
あああああもうううううう😭😭😭
本当に素晴らしいですね…もう私ごときでは、この尊さを語る言葉が出てきません。
もうツボというツボを全て押されて刺されまくって、黒ひげ危機一髪もしくはハリネズミ🦔みたくなって床に転がってるオタクの死体。それが今の私であります…
②芦田の頑張りと成長に感動した
普通はさ、胸キュンな恋の相手役といえば「社長か御曹司か仕事のできるエリート」でしょうが!
それなのに、今んとこ芦田さんにはどの要素もナッシング過ぎて笑えるレベルじゃ😂そんな所も、本作は敢えてお約束を外してきてるんだなぁと感じます。
多分にファンの欲目もあるとは思いますが、
芦田さんは、そういう「記号的イケメン」「役割としての相手役」とは異なる描かれ方をしていると思うのですね。
ラジオで、脚本岡田氏が「芦田というキャラは僕の癖が一番出ているキャラ」と仰ってましたが、その思い入れに間宮氏が応えた結果の魅力なのでしょう。
自分の事だけで精一杯だった芦田が、花枝との恋によって人の心の動きに敏感になり、
「言いにくい事がありそう。そういうのだんだん分かってきた」
「トークとか苦手だけど…やらせてください」
情けない状態だった所から、必死で一歩前へ出ようと頑張っている。彼なりの成長。そこが丁寧に描かれている事に、私感動してます。
だからこそ、芦田を支えてきた弓子の思いも、心配な時こそ隣に居ようとしてくれる薫の友情にも共感できるんです。
③花枝を支える人たちの温かさ
花枝が、漸く耳の手術の事を仲間に告白する場面は泣けました。
非常に頑な所のある花枝を、受け入れて包み込む周囲の人たち全員がとても優しい。
花枝に背負わされた不幸がとても重いだけに、そこが救いとなっています。心洗われる思いです。
花枝が語る言葉はどれも切なく、
「間違っているのは分かっていても、現実から逃げたかった」
「(出会いは)私に起きた、たったひとつの奇跡」
「どうしたら良いか分からなくなってる芦田さんは自分と同じだと思った」
「芦田さんが良い曲作れたら、それは辛い現実に勝てた事になるって思った」
と、希望を芦田に託す様な思いを語る、そこまでは分かった。
けれども、
「(芦田さんには病気を)知らせる気はない」
という決意の頑なさとの因果関係は、ちょっと解釈に悩みましたね…
まず浮かんだ一つの可能性としては、「芦田に重い十字架背負わせたくない」
せっかく前向きに音楽に取り組み始めた芦田なのに、花枝の病気の事を知ってしまったら、音楽どころでなく取り乱してしまうか、プレッシャーに押し潰されてしまいそうです。
実際、「絶対良い曲作ってくださいねっ」って明るく言った慎吾の台詞に、「???」ってドギマギ反応してる場面ありましたし…
もう一つの解釈としては、「綺麗な思い出だけを残したい」
自分の心の中だけでなく、彼の心の中では、明るく元気だった時の自分、そして楽しかった時間の思い出だけ生き続けたい。我儘にも思えますが、乙女心としては、理解できる感情ではあります。
優しい人たちは、そんな花枝の言葉を尊重してくれますが、、、
芦田さんの気持ちだけが取り残されてしまっているの、とても悲しい…😢😢
次週、このまま別れが訪れそうですね。
そこから、二人にはどんな展開が待ち受けているのでしょう?最後までしっかり見届けたいです!