①小梅を取り戻せ!
小梅はなんと、グローバルに戻って有川の下で働き始めます。
あり得ない展開に、久保寺ですら疑問しかない。
(シリアスな中、クスリと笑わせてくれる久保寺がいつの間にかの人気キャラで私は嬉しい😆)
きっと何か裏があると、皆が一致団結して探った結果、
どうやら蔵之介の昔のメールをネタに脅されていると判明。
責任を感じた蔵之介は、小梅を取り戻すために動き始め
玄之介もまた、小梅に会いに行きます。
「戻って来て欲しいです」
脅されている内容についてまだどうなるか分からない中、最初は頑なだった小梅ですが
二人で乗り越えて来たエピソードの数々を切々と振り返る優しい玄之介の言葉に、次第に本音が隠せなくなります。
「まるふくは問題だらけで…なのになんであんなに楽しいんですか!?」
自分でも止められなくなってしまったであろう小梅の涙を見て、玄之介はそれを全て受け止めるかの様に、ずっと微笑んでいて
ただ「指輪、(僕の方向に向かって)光ってますよ」と。
小梅が山で迷った時に見つけて、その光の方向に向かったら元の場所に戻れた。そのエピソードを覚えていたんでしょう。
泣き顔の小梅に対して、ずっと笑顔を浮かべていた玄之介という構図は、一見不思議な意外性のある演技でしたが。
もう強い言葉を重ねて説得しなくても、小梅の心がどこにあるか、それを確信できたからこその玄之介の微笑みだったんだろうなと、私は感じました。
「一緒にいたい人と一緒にいられる幸せ」
問題さえ取り除けば、必ず小梅は戻って来ると。
(間宮氏が演じると、まるで余裕ある色男の振る舞いみたいだわ😁困るわ←)
②おかえり小梅
蔵之介は決心し、自らHPで過去の事情を公開・謝罪します。
それによって、もう隠す必要がなくなったため小梅は堂々とまるふくへ帰還。
改めて食堂へもリノベの提案に動きますが
執念深い有川はメディアを使って悪意ある記事を展開。TV放映直後だった事もあって、まるふくは軽く炎上状態へ。
戻って来た自分のせいだと落ち込む小梅(かわいい)
一緒になって落ち込む頼りない玄之介(かわいい)
父蔵之介にドヤされ、二人で山に登り心機一転を図ります。
登るごとに二人の関係性が再構築されていき、以前のあの梅玄のノリが戻って来たわ〜って、気持ちがウキウキしました。
というかですね、山に向かってそれぞれ本音を曝け出し、ツッコミ合う二人は、あまりに自然体過ぎて。
もう素のまま地のまんまの波瑠さんと間宮祥太朗氏にしか見えませんでした。(かわいい)
③いつだってリノベできる。家も人生も
いつもの調子を取り戻した二人は、山を訪れた人が安らげる場所へとリノベを提案。
「ふと立ち寄っただけの場所が、いつの間にか帰る場所になった」というご夫婦の馴れ初め話に、
「私も同じ経験が」
と小梅が語り、そっと視線を交わす二人が尊い…
一方で、この食堂の地上げを目論んでいた有川は、部下たちの反乱にあって計画はおじゃんに。
久保寺だけでなく、三津井くんの意外なほどしたたかな反撃が鮮やかでしたね👏
全てを失った有川は、ボロボロになってまるふくへと!
怒りで顔を歪めながらまるふくろうのおでこをブスって刺した時には、私もギャって声出ちゃいましたよ!可愛いまるふくろうに何すんだよう泣
そんな有川へ、蔵之介は「やり直そう。俺と一緒に山に登って考えよう」と声をかけ励まします。
その上、何と振り向き様に「社長辞めるわ。あとは頼んだぞ」って笑
蔵之介の言葉に驚いた一同ですが、冷静になって考えれば、例の炎上騒ぎを収めるには、それが最高の手段だと思いました。きっと、発覚した時から蔵之介はこうしようと決心してたんだろうなって…
「いつだってリノベできるんだ。家も人生も」
重い十字架背負い続けて来てしまった蔵之介と有川のコンビですが、彼らもまた人生をリノベできると良いですね
④終わらない旅。これはリングの魔法
期待通り、ラストシーンは、二人の屋台の場面でした😊
蔵之介が社長を辞めて、これからどーしよう!って相変わらず小梅が玄之介にハッパかけて叱ってるんですけど笑
突然玄之介が小梅の肩を掴んで振り向かせた時にはドキッとしました。
でもね、ここでチューやらプロポーズやらにならないのがこの梅玄コンビの良いところ!
「先ずは、まるふくをリノベしましょう!」
ちょっとだけずっこけてそうな店主可愛い😆
「二人の関係は、ゆっくりと」
そう、それで良いと私も思ったの。とても嬉しいです😊
このドラマで一番目に焼き付き心に残ったのは、並んで颯爽と前へと歩む二人の姿です。
繰り返し、繰り返し…。
とても丁寧に成長が描かれ、関係の変化を見守らせてもらったと感じています。本当にありがとう。
まるふクエストのシーンでも互いに見つめ合う二人。
これどうやって決着させるのかなーって思ってたら、なんとあの指輪を投げました。
この指輪を、未来の現実世界で少女の小梅が拾って…
指輪の力で、みんなが終わらない再生の為の旅の夢を見て…
何ともファンタジックな仕掛けではありますが、この瞬間に私は、脚本家が我々にかけた魔法が、リング=円環の魔法だったのだなと悟りました。
途中から、まるふくメンバーがさりげなく「まるふクエスト」とか言い始めた時点で、世界観を融合させようとしてるのかなって感じてはいたんですが😊時空の飛び越え方が大胆で意表をつかれましたね。
なんなら、屋台のシーンで小梅が玄之介をドヤし始めたあたりも、
「これ、完全にオープニングのあの二人に繋がるんですよね」ってなんだか嬉しくなりました。
「その不自然な髪型、ヅラ疑惑が出てますからちゃんとしてくださいっ」
「あ、やめてくださいよ引っ張らないで小梅さん」
(注:解釈には個人差があります)
なんでしょう、この不思議な感覚。今回でドラマは最終回なのに、なぜかお話がぐるぐる回ってずっと続くと錯覚させられている様な…とても不思議な気持ちです。
そして白眉だったのは、いつもの多幸感溢れるエンディングで繰り返し見ていたあの場面!
「あ、夕陽」「ほんとに綺麗だね」
これが今回本編エピソード中に出てきたという事は、これまで我々は未来のシーンの先取りを見せて貰っていた事になります。そう想像に翼を与えてくれたのが凄い。
だからこそ、今回特別に沢山流れたエンディングの素敵シーンが、ますます意味を持ち、静かな感動をくれるものとなりました。
きっとリノベを終えた新生まるふくを祝うために集ったであろう面々
(商売繁盛の熊手?をくれてるから、結婚のお祝いではないと思う笑)
別人の様な笑顔を浮かべた蔵之介有川コンビ
そして…
本当にこんな新しい未来が来るといい。
『夕暮れを、一日がそこに死んで行くのだと思って眺め、朝焼けを、万物がそこに生まれてくるのだと思って眺めよ。君の目に映ずるものが刻々に新たにならんことを』
(ジッド『地の糧』より)
リノベとは、再生の物語。
素敵な余韻をありがとうございました😊