この映画は絶対にDolby Atmosで観ると決めてたんで!念願叶って満足っす!
多分普通のスクリーンでも迫力凄いでしょうが、やはりこの映画の一番の見どころはライブシーンだと思うんで、そこはお金や時間かけてこだわる価値があると思うんです。制作陣の熱量に応えたかったんす!
①音を全身に、存分に浴びたぜ
期待以上に体が熱くなりました。見終わった後、しばらく席を立てなかったほどの没入体験でした。
映画はもともと大好きで、サントラも良く買って聞く程度には映画音楽も好きです。
でもね、はっきりと「これは音楽映画だ」「音楽が主役」とまで感じ胸に残った作品となると、意外と限られてきます。
ミュージカルはまあ別枠として、
『アマデウス』とか…あとやはり『ボヘミアンラプソディ』。ライブエイドのシーンでは、本当に汗をかいてしまってる私がいました。
この『ブルージャイアント』は、それら傑作に並ぶほどの、素晴らしい音楽体験を私にくれました。
この数年、どの分野でもライブ行けなくて哀しんでいた人多いと思うんですよね…そんな人たちに熱いパワーくれます。「やっぱ音楽はスゲえわ」「ライブ行きてえ」って思わせてくれるはずです。
②だから誰もが「マイ音楽愛」を語りたくなっちまう
「趣味?音楽鑑賞でーす」という人間は、恐らくどの国でも、当然この日本でも最大派閥のはず。
でもねえ、音楽ジャンルってまじで無限にあるから…
映画の中の台詞にある通り、「ジャズ」ってなると滅茶苦茶限られた人達が楽しむ音楽になっちゃってると思うんですよね。ファン達もそれが寂しくて何とかしたいと思ってる。この作品にはそういう現実も容赦なく描かれていたと思います。
だからこそ若い輝くスター、藤井聡太さんみたいな才能の登場を本当にみんなが渇望してんのよ!ブルージャイアントってのはそんな思いがこもったタイトルなんですよね?私には分かる😭
とりあえず私、映画観て帰ってきてから、熱くなってピアノめっちゃ弾きまくりましたわー(←単純)。
ど下手なんですけどね😆それでも私にとって最愛の楽器はピアノです。
だから、上原ひろみさんのピアノに間宮祥太朗の声が乗った雪祈というキャラが私に刺さらないワケがない。もう、もう、最高に素敵なキャラでしたし、覚醒のソロシーンは鳥肌ものでした。
大好きです雪祈くん😍
作中にも、雪祈の追っかけやってそうな女子達登場してましたが、私もあれやりたい←というか数が少な過ぎて不思議ね?あんな人キャンパス闊歩してたら、秒でファンクラブできてると思うんだけど。
それに比べて、サックスというのは私には未知の楽器過ぎます←
当然吹いた事ありません。リード使う楽器の経験がそもそも無い。ぶっちゃけ、あんな金ピカの金属の塊の癖して、木管楽器って分類なのが解せねえ笑
その癖、サックスくんてすげ〜目立ってて主役顔してんのマジで昔からジェラシー😂なの。
本作では、主人公が上京してきた所からが映像化されていましたが、原作の故郷仙台編は、できれば読んでから映画見たほうが良いだろうと私は思いました。
私みたいな奴でもサックスの基礎を学べたし、何よりなんでサックスだったのか、そして最初から天才だったわけじゃない無茶な練習の日々がしっかり描かれていて、あれを読んだか読まないかでは主人公への感情移入度が全然変わっちゃうよな、と思ったからです。
ドラムはねえ、演奏してる人にもっと偏見があります←
軽音とかでも、ドラムやってる男はギター男子よりも女に手が早い奴が多かったせいです😂
でも、本作の玉田くんのソロパートには、感動して泣かされましたね…。非凡な仲間の間で、自分だけが初心者の下手くそ。それでも歯を食いしばって練習を続けた彼が見せてくれた成長ぶりは、一番親近感の持てるキャラになってました。
③キャラと中の人達のシンクロが凄い
本作に声優でなく俳優が声をあてるという事に当然ネガティブな反応はあったし、本人達もそれをわかっていて凄く配慮しながらコメントしていたと思います。なんだか窮屈そうでちょっと気の毒に感じたほどです。
ただ、結果から言えばこの起用は三人とも大当たりと言って良いのではないでしょうか?中の人ファンの贔屓目なしでもそう思います。
中の人達がキャラそのまんま過ぎて、3次元に出てきた様にしかおもえない。だから飛び出す絵本状態😆
声優さんというのは流石のプロゆえに、役に合わせて完全に声を作って臨むイメージです。ところが、本作のメイン3名にはそんな技術は当然だけど無い。ゆえに、演技はしていても声そのものは生の彼らそのままの声でした。それが奇跡の様に各キャラにハマっていたのです!
山田裕貴くんは、少年漫画の主人公らしい一生懸命な熱さが声に出ててバッチリでした。
中の人は普段から、嘘をつけないしサービス精神も旺盛だから、みっともない所も全部をさらけ出して頑張っていて、そこに多勢が魅了される。これは真似しようと思っても計算とかでできる事ではないです。
岡山天音くんも、明るいノリに合わせる事も上手い一方で、台本にびっしり書き込みをして臨むストイックさとか…それもう玉田そのものじゃないですか?何も作らなくても、自然のままで応援したいキャラです。中の人のアーティスト肌な一面が知れたのも嬉しかったですね。
んで、我が推しの間宮祥太朗さんもですね、恐ろしいくらいに雪祈でしたね。いや。逆か。雪祈が、恐ろしいほどに間宮くんぽいんだわ。
どっちも、都会の洗練とか育ちの良さみたいな見た目のイメージが先行してしまっていて、多分普通にしてても威圧感出ちゃってるタイプです笑。でも実は地味な努力を当たり前として積み重ねているし、自分の事も分析的に見ている。
努力や優しさを隠しているわけではないけど、積極的に出すこともしないし出す事に激しい照れがある。大とは違うタイプゆえに「さらけ出す壁」にぶち当たって悩んでましたね。
いやー本当に面白い座組みだったと思いますよ?
多分この三人は、お互いの個性の違いを今回認識した事で、自分に無いものを持っている奴らとして結構認め合ったんじゃないかと思うんだなあ。そういう空気が読み取れたんだよなあ。エモいぜ😁
④才能の描き方に共感できる
間宮くんには、音楽に関連した役や作品が結構あって、そもそも彼自身が音楽というものに、特別なリスペクトを抱いているといつも感じています。
今回の作品を見ながらまず思い出したのは、『ちゃんぽん食べたか』のベース役。主人公と違い音楽の才能の無さを悟って去る悲しい役でした。
後はもちろんファイトソングのスランプミュージシャンもありましたね。
でも実は、作品として一番近い熱やテーマだな、と感じたのは音楽ものではなく『べしゃり暮らし』なんです。あの作品で間宮氏が演じたのは、大の方のポジションにあたる「飛ばし気味のアドリブの天才」でしたが、役割が180度変わった今回の役の方が感情移入できましたし、役の本質が本人に近かった故の説得力みたいなものかもしれません。
ブルージャイアントでは、「何者にもなれなかった人達」も多勢描かれていますが、そういう人間から見た特別な存在が、「キチガイじみてて普通じゃない」「バカみたいに愚直に突き進める奴」という描写がされているところに凄く共感している私がいます。
かつて、間宮くん自身も野球を辞めたエピソードとして語った事がありましたので、その言葉をそのまんま引用すると
「自分にはとてもあそこまでの情熱はかけられない。何も考えずにああいう事がやれている奴がプロになるんだなって」
要するに、「天才とは努力できる才能」の事。そうストレートに繰り返し描かれている本作には、誰もが勇気を貰う事が可能です。
だからこの作品は、若さへのノスタルジー溢れる青春譚でもなく、ありがちな友情努力勝利どころかスィートな恋愛要素とかもバッサリと無い、ひたすら夢を目標にして前進する人のための男臭い讃歌となっていますね。そんなところも大好きです。
必ず映画館で見て欲しい作品です。私の様に音響にこだわりたい方もたくさんいる事でしょう。
だから、映画館さんにお願い!Dolby上映もっと増やして!😭
あとね、上映するんならこれレイト向きの作品だから!早朝とか間違ってるから!
ジャズって言ったら、夜と酒に決まってるだろ!?←頼みまっせ、ホンマにー!