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Channel: 妄想泥棒のブログ(銀英伝・ハガレン二次創作小説とマンガ・読書・間宮祥太朗ドラマ感想)
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読書感想<弱くても勝てます> ドラマ原作本読んでみた &拍手御礼

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4月から始まるドラマの原作文庫を買ってきて読みましたので感想書きます。
ドラマ目的で本買うなんて。こんなことするの、初めてかも。
私ったら、どんだけ間宮さんドラマを楽しみにしてるんでしょう。自分でも驚きですー。


①君は開成の凄さを知っているか?

この本の舞台になっている開成高校って、どういう学校だか皆さんご存知でしょうか?
超有名進学校なので、名前を知ってる人なら大勢いると思います。

首都圏の中学受験者人口は、ざっくり5万人程度といわれています。
開成中学合格者約400名とは、間違いなくこのスーパートップに位置する少年たちで、これを数値で表現すると、上位1%の層と言い切っていい。
しかもだ。念押ししますが、この母数5万人って、中学受験をする子だけに限った数ですからね。全小学6年生を母数と考えると、さらに凄まじい…。
要するに、分かりやすく言っちゃうと、「数百名に一人」レベルの秀才くんたちが大集合した群れなのです。なにそれこわい。
(高校受験はまたちょっと事情が違うのかもしれませんが、極端にレベルが変わるとも考えにくい)

私的なお話になりますが、我が家の場合には、娘が首都圏の中学受験経験者なので、この学校に合格する事の難しさを肌感覚で知っているつもりです。
知人のお子さんや塾の知り合いなど、狭い範囲で知る限りにおいて、この学校とツクコマおよびオーイン(これは女子校ね)という頂点3校を目指し合格を勝ち取った子達というのはですね、もうなんというか気合もオーラも全然違ったのですよ、ハイ。(数値だけで考えれば東大受かるより難しいんですからww)


②淡々としたシンプルな描き方に好感

こういう偏差値エリートに対して、世間一般が勝手に抱いているイメージというものがありまして

・世間知らずでどこか浮世離れしてる
・理屈っぽくてプライド高い
・青白くひょろくてスポーツ苦手
・精神的にもろく打たれ弱い

みたいな感じじゃないでしょうか?(↑うわあ、書いてて自分でもルサンチマンだわキルケゴールだわと突っ込みたく笑)

私は、上記のようなステレオタイプを否定したいわけでも賛同したいわけでもありません。
ただ、この本は、なるほどそういう世間イメージを前提としており、「そういう子が野球やっちゃうの?」という意外性で読者を惹きつける上手いネタを選んでいるとは思います。

しかしながら、私が一番感心した点は、ステレオタイプを過剰に煽るでもなく覆そうとするでもなく、”ごくフェアに””淡々と”事実だけを連ねている、そのシンプルさなのです。
それだけで、こうまで面白く読ませるのですから!
リケジョだとか東大卒だとかいうレッテルを煽り道具として弄ぶ、卑しさ丸出しの一部マスコミに読ませて反省文を書かせたいほどですねっ。


③ドラマじゃないの。ルポルタージュなの。

この本には、少年野球マンガに出てくるような、奇想天外さはありません。データ野球も消える魔球もなし。
スポーツノンフィクションによくある、感動ストーリーとも言いがたい。
ただひたすら、ちょっと個性的な少年たちと監督による、物事へ立ち向かうアプローチ方法がえんえんと紹介されているだけです。
なぜそれが笑えるほど面白いかというと、本人たちは合理を極めているだけのつもり満々なので、自分たちが「変わってる」という自覚ゼロだからなんですよ!こういう人達、大好きww。

ほら、野球って日本の男の子にはちょっと特別な意味とか思い入れのあるスポーツじゃないですか。山ほど美しく感動的なドラマが描かれてきた素材です。
ところが、この本の中で、監督が一刀両断に吐いていたこの台詞に、私は大きく頷きました。
「高校野球がそもそも異常な世界なんです。」
はい。それも知り合いを通じて知ってます笑。強豪校にいる野球選手たちなんて、みんなスポーツ分野における開成くんたちなんですよ!
(そんなの日本で子供育てた親なら誰でも知ってる常識なんですが、それをはっきり口に出すなんて勇気ある~。拍手喝采です笑。)
しかしながら、本書での「野球」は、たまたま切り口として使われているだけに過ぎません。きっと彼らはこれが「勉強」でも「恋愛」でも同じ姿勢で取り組んでいるのだろうと思わせられる扱われ方。そこがまたひょうひょうとしてて良いんです。


④開成ボーイがただただ面白れーのよ

敢えて陳腐なドラマ仕立てにしなくても、「開成的」特徴を持つ少年たちの面白みががリアルに伝わってきます。
(まあ、一番濃いキャラなのは、他ならぬ東大出身の若き監督だったりするんですが。)

・自分の頭でナットクできるまで何でも理詰めで考える(→考えてからでないと行動に移せない)
・ウリは集中力。何事も効率よく全力で。(→代わりに宿命的な視野狭窄)
・目標に向かって分析・実験・検証を大真面目に繰り返す(→自分で自分に問い続ける様はまるで禅僧)

…うん。分かる。こういう極端な人、私も確かに知ってる気がするww。皆さんの身近にも案外いたりするんじゃありませんか? 

なんというか、全体から受ける印象としては、野球のお話というよりもむしろビジネス書とかの類に近い感じのする不思議な本です笑。
強いて例えるなら、ブラッド・ピット主演で映画化された「マネー・ボール」が、本作と一番似てると感じた作品でしょうかね。


⑤ドラマは別ものだと思っておく笑

え?ドラマ化についての意見ですか?
…言わなきゃダメですか…??
えっとー…、こんな青春の息吹を感じさせない人達を主人公にしたって、全くドラマにならないんじゃないでしょーかーww
もっと、ホラ、道を踏み外して家出したり中退したり殴りあったりバイク盗んだりとかしないとっ。
男子校のはずの開成に、女性マネージャー役がキャスティングされた段階で、最早別物臭が凄いです笑。
で、でも、もちろんイケメンの学ランと間宮さん目当てで全話録画して観ますよ、ええ、必ずです!!釣られてやろうホトトギスッ。


⑥次は筑駒やろうぜ!

個人的には、もしこのドラマがウケたなら、次にネタとして描いて欲しいのはコレ↓ですっ!
「ザ・ドキュメント ツクコマの女装コンテスト」
すんごいレベル高い美少女ぶりを競う天才少年たちがこの日本に実在しているんです!一部ネット民の間ではもはや有名な事実!
それが、独自研究や戦術の賜物だとしたら…? うわー、すっごく読みたい笑。
ぜひ誰か書いてください御願いします土下座。


▼拍手メッセージ御礼
>お元気そうで何よりです^_^;

どもども。
間宮さん礼賛記事を書いた時の私は、絶好調テンション!
でございました、確かに。
あ、もしかしてあきれられてますか?どん引かれてますか?ワタシ?
このブログは最初っからこんな調子でしたが、このままどこへ逝ってまうんや自分…と怖くなる時もあります。
メッセージありがとうございました。

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