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Channel: 妄想泥棒のブログ(銀英伝・ハガレン二次創作小説とマンガ・読書・間宮祥太朗ドラマ感想)
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【ナンバMG5感想_5話】笑って泣けるナンバの絆

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今回は、アクションやや控え目。その分思いっきり笑えるシーン盛りだくさんでした。


いつの間にか、特服による“スカッと成敗”がないと満足出来ないカラダにされてしまっていた様で笑、個人的にはもうちょっと血みどろ増やして貰っても構わないんですが😏


どうやら世間では、やはりこれくらいのテイストの方がお茶の間が沸いて見やすいらしく😆作り手はさじ加減悩むだろうなあって思います。



①飄々とした陣内のキャラが魅力的


友人のフリして難破家に上がり込んで来たのは、何と市松の頭、陣内





飄々としたキャラに騙されず、その正体を直ぐに見抜いていた兄貴はさすがでしたが





「何考えてんのか分かんないのはお互い様だ」

そう嘯く陣内を演じた柳くん、ぴったり役にはまっていましたね。





彼は『弱くても勝てます』の時から、本当に独特の雰囲気を纏った俳優で、間宮くんとは180度異なる魅力を感じてました。

弱くても勝てます感想


間宮くんが役に自分を寄せたり、あるいは器用に役をあれこれ作りこんだりするタイプの俳優だとすれば、柳くんは自分にしか出せない雰囲気でどんな役でも彼の色に染めるタイプに思えます。素晴らしい個性だと思います。





クールイケメンな伍代とはまた違って、本当に何考えてんだか良く分からない、謎めいた色気がとても良かったなぁ😍


たくさん聞かされた陣内伝説のうち、「OL5人と付き合ってる」ってのしか頭に残って無さそうな剛がおぼこくて可愛かったですね😆

(男同士のマウント?リスペクトポイントって子供みたいでオモロいです)




剛を庇いたかったのと、ちょっぴり負けず嫌いを刺激されたのか

「市松の1年2年で一番は俺だ。まず俺からってのが筋だろ」

って挑んだ伍代もカッコよかったんですが





「俺は卒業控えてる。お前じゃないんだ。ナンバで締めたい」

今の伍代と戦っても勝つのは明らかで、それじゃあつまらない、という事らしい。やだカッコいい💕私、六人目のOLになりたい←



美術部にまで乗り込んできて藤田さんにちょっかい出してる陣内に、マジギレ5秒前の剛は面白すぎた。





これ、多分蹴りを入れたい衝動を必死で抑えてるんでしょうけど😂、マジで元の台本のセリフは何て書いてあったんでしょうね笑?









間宮氏はいついかなるシーンでも、台詞が不明瞭だった事などないので(自慢の推しなのよエッヘン)、多分ここは

『剛:地団駄を踏む「いtyをdんをqんつえmw」』

みたいな超ウルトラ難しい台本だったに違いありませんキリッ真顔(…どういう事だってばよ…)(多分ただのアドリブ任せだったというオチ)





そうしてまんまとタイマンを約束させられてしまったのでした。



②ナンバ一家の顔芸祭りが面白すぎてスクショ止まらん


吟子ちゃんに初恋が訪れました。


家族に内緒で勉強教えて貰う仲になった可愛い彼氏は、『僕はどこから』で間宮氏少年時代を演じてくれたジャニーズくん。ご縁ありますね。つか、キミあの時自分の親父ぶっ殺す役やっといて、今度はヤンキー嫌いなシャバ小僧とか…何オモロい役やってくれちゃってんの😆

僕はどこから感想


帰りが遅くなった吟ちゃんを鬼の形相で追求する一家が濃すぎて凄い。私なら秒で家出レベル。











個人的には、妹が勉強し始めたって事を知り

「自分の事は自分で決めたいっ」て宣言に、嬉しそうな顔した剛が愛しくてたまらない😭





地味に、三兄弟の面倒見てくれた先生の描写も好きでした。きっとこの先生は、剛が白百合目指して頑張った事を黙って後押ししてくれたんだろうなって思わせてくれた。こういう大人がちゃんといる世界観は安心できる。



彼氏ちゃんを家に呼ぶ条件として、一般人コスプレさせられた一家には爆笑しかなかったです😂


黒髪のカーネルサンダースさんみたいな親父に

真面目な食い倒れ人形と化した兄貴

とどめが、壊れたリカちゃん人形ノリで登場し、旧い洋画吹き替えみたいななんちゃって英語まで喋り始めた母ちゃんマジでやばかった笑



結局すぐに正体バレるんですが(そりゃそうだ)

少年が良い子で

「皆さん吟子ちゃんのために一生懸命お芝居までして家族思いで…いったい何が普通で不良なのか、分からなくなりました」



見た目に囚われず一家の暖かさを分かってくれて良かったですし、父ちゃんの半泣き顔とか家族の絆にジーンとしましたね。



そうして、お家で仲良く勉強する清い交際を認められた可愛いカップル。キューピッドになった松も嬉しそうでした。



ただし。

私、ここでどうしても解けない謎が残ったんですけど。


剛は、タイマンのせいで遅刻する羽目になり、結局彼氏には会えず終いでしたが、本来だったらプレゼント抱えて帰宅し会えてたはず。

でも、その時の彼のファッションはこんな↓であった。



さてここで問題です。剛くんはこの格好で、いったいどんな普通人を演じる予定だったのでしょうか?😂


🐯「優しくって動物好きのお兄ちゃんです。虎とかヒョウとかのネコ科推しだよ❤️」



とかだったらどうしよう…設定にも見た目にも無理があり過ぎる…いやむしろ見たくないか?それ…



③拳で語り合う男たち熱い


難破剛と陣内の戦いはタイマンらしい見応えでした。



本当は挑発に乗る気なんて無かったのに、兄弟皆で買ったプレゼント傷つけられ、兄貴の方と戦う為の餌扱いまでされて、遂にキレた剛

「てめえの拳は兄貴には届かねえ」

「来いよ。5分で終わらせてやる」



相変わらず、良く響き渡る美声に惚れ惚れします😍顔より絶対に声!声こそが彼の魅力の源です。


でも、いつもの剛なら、キレた後の戦いは仁王様みたいな怖い顔なんですけど、今回はなぜか途中からちょっと嬉しそうな顔つきになり





戦い終わってヘトヘトになってても、奇妙な満足感が漂っていました。

🐯「喧嘩とか馬鹿らしいけど。でもこういう気持ちいいのなら、たまにはいいな」







陣内もまた、一切汚い手も使わず最後には素直に負けを認めます。強さに相応しい爽やかな奴で良かったです。


「餌扱いして悪かったな」

何かの踏ん切りをつけたかったのでしょうか、別れ際に陣内が剛に尋ねて曰く

「人を好きになるって楽しいか?」


それに照れたように答えた剛の静かな表情が、青春を生きる幸せを滲ませていて眩しい

「…ああ。楽しいよ」









残された陣内の孤高の姿からは、彼の中で何かが終わりを告げた事を感じさせました。



そして一方の、不思議な満足感と哀愁を滲ませながら去っていく剛の表情を捉えた映像もまた、映画観てるみたいで痺れました。ムードいっぱい。







話題は片想いの藤田さんの事だったんでしょうが、二人が拳で交わした会話はそれだけじゃ無かったんでしょうね。



ヤンキーとは、他に生き方を知らない不器用な人たちの、一種のモラトリアムなのかもしれないと感じました。





若い時にしか出来ない冒険であり苦味も伴う。いつかは自分の意思でケジメをつけなきゃいけない日が来るし、それは普通の生き方をしてても同じこと。誰だって自分の生き方を考える事から逃げられません。



そんな事を、難破の兄貴の描写からも考えました。





かつて最強を誇った男は、今は無職でお悩み中。





弟に全国制覇の夢を託す一方で、

弟の優しさも知る彼が、この後どんな風に物語に絡んでくるのか目が離せません。



④とっても生き生きしてる我が推しを!見て!


今回は家族のエピソードだったせいか、いつもより弟感というか、何とも言えない可愛い表情が溢れていました。









もう何も言わずに、生き生きキラキラしてる推しを見て!お願い!







カメラさんは、凄く上手にかわいかったり面白い表情を切り取ってくれてるんだけど、











ちょっと気を抜くと、ホラ、すぐに綺麗過ぎるショットになってまうのや〜イケメン隠しも大変なんやで〜














来週は、横浜でレディースと絡むらしい。もしかしてモテ特服が見れたりするのだろうか?楽しみ。
















【ナンバMG5感想_6話】ごめんな兄ちゃん

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猛スピードで過ぎ去ってく剛の青春、今回は特にウルトラ秒速だったんすけど!😂

あっという間の千葉制覇。まあそれは良いとしても





神奈川最強の男との対決は、もっともっとバトル見たかった〜!きっと原作には見せ場あったでしょうに、尺的に仕方無かったのかなあ。残念。







しかも、何と次回はもう三年生ですと?

これから剛の二重生活がどうなっちゃうのかハラハラしてきましたし、最後は幸せそうに笑う難破一家を必ず見たいなって本当に思います🥺



①前半はシャバ剛の可愛い顔芸たくさん


美術部部長が卒業し寂しいなと思ったら、浪人生だから普通に現れるw。この様子だと、剛が三年になっても二浪して現れてそう😂そして剛が副部長に





2年のクラスでも藤田さんが席隣で密かにガッツポーズ😁(本当にこれやってた男子いたなぁって懐かしい。口じゃ言えないの可愛かったね)





藤田さんのモテぶりに焦った剛。コラコラ目がうっかり怖くなってます😆





そして下駄箱にお手紙入れて告白を決意。(実は昭和でもこんな方法見た事ない…いや、単に私個人が経験した事ないだけってオチだったらどうしよう🤣)










いちいち伍代と大丸に相談する剛が可愛いし、この三人の場面はやはり楽しくって良いです😊





見るからにモテそうな伍代の助言に比べ



明るいゴリラの大丸が可愛くてしゃーない!

ワイ、大丸大好き😘







いざ告白!ってタイミングで、例によって藤田さんのお節介?のせいで、剛は横浜のレディースに絡まれるし、









藤田さんは特服の方の剛が自分に気があると勘違いして意識しちゃうしで、色々うまくいかない😂









しかし、ここの森川さんの圧倒的少女マンガ感は素晴らしいですね。目に星が見えました🌟少年マンガの世界で一人浮きまくってる点も含めて完璧な藤田さんだと思う。お見事!






②自分達で解散を決めたとこが良かったレディース


絡んだ横浜レディースの総長は、何と白百合美術部に入って来た後輩弥生ちゃん




正体バレそうになって逃げる剛💨の、このポーズが独特過ぎて妙に印象に残ってしまった😂







うっかり付き合った元カレが神奈川最強のヤバい男だったせいで、弥生ちゃんだけでなく仲間まで追われて危険。何とか男達に喧嘩で対抗したいと指南を頼まれてしまいます。









けれど、剛は諭したのです。

「喧嘩で勝っても人生何も変わらねえ」

「そうやって連んで傷を舐め合ってるより、もっと他にやれる事あるだろ。勉強したり、恋愛したり仕事したりよ」





それは剛自身が悩んで出した答えだったからこそ、強い説得力を感じた言葉でしたね。


最初は反発した彼女達でしたが、剛の助言は正しいと、自分達で話し合って解散を決意します。





居場所がなくてダラダラと連み、仲間に甘えてしまっていたと自己反省したところも共感できましたし(本当にそういう若い人沢山いると思うのです…)

クズで終わりたくねえって新しく踏み出すのはとても勇気の要る事だと思いますが、「こんなヤンキー達なら応援したい」って思えるエピソードになってました。





元総長も現れて

「私が言うべき台詞だった。ちゃんと解散させなきゃいけなかった」

そう言って、彼女達の気持ちのこもった赤い特服をくれました。





しかし、ほっとけない性格の剛は

「女が殴られてるとこなんて見たくねえんだ」

そう言って、伍代に助けを求めます。







強いくせに、こういう上目遣いするとワンコみたいな剛。ずるいわあざといわ笑。そりゃ伍代も断れませんよね😆(萌)



③主演だけでなく出演者リスペクトの遊びがチラホラ


伍代と剛のタンデムシーンは、「キャー😍」ってミーハー全開で大喜びしちゃいました。





ところで、こういう二人乗りのバイクの事をタンデムって呼ぶ事を実はあまりちゃんと理解してなくて、暴走族用語なのかと思ってた私です😂←(失礼なアホ)



今回レディース役を頑張ってくれたももクロちゃん達は、剛の代わりに血糊と傷だらけで頑張ってくれましたが、さりげなく「Z(ぜーっと)」を入れ込んでファンサ忘れてませんでしたね😁




この作品、こういう遊びが随所にあります。

間宮くんの着てたタンクトップが水球ヤンキースのと同じ衣装だったり、登場場面で投げた缶コーヒーのラベルが、始球式記録の139だったり…









あと今日は、「特服先生」と並んでかっこよく喧嘩した伍代の事を「イケメン先生」「顔だけじゃなかったね」と言わせ弄ってましたね。(神尾くんの『顔だけ先生』観てみようかな笑)



現場もチームも、良い雰囲気だからこその遊びだろうと感じます。嬉しいな😊



④兄貴と剛が互いに思いやる優しさ切ない


事情を理解してくれてる中学時代の先生が再登場して嬉しかったな。

こんな人に支えられ、家族には秘密のまま進学する事ができたのですね。





人から見ればバカみたいかもしれないけれど、こんなに一生懸命努力を積み重ねて二重生活を続けている剛を、何とか無事卒業させてあげたいよう😢







ところが。

実は横浜での剛の台詞を兄の猛が聞いてしまっていたのでした。



誘われて川沿いを散歩する二人。相変わらずノスタルジックで美しい絵の切り取り方が素敵です。





「剛、お前変わったな。」

「喧嘩で勝っても人生何も変わらねえ、ってどういう事だ?」

「喧嘩なんてくだらねえ事やってる暇あったら本勉強とか恋愛とかをしてえって考えてるのか?」


兄貴は、一体どこまで真相に気づいているのでしょうか?

変装までして白百合通ってる事までは恐らく知らないでしょうが、猛にとっては「喧嘩で無敵になる」という事が一番大事な男としての矜持だと思うのです。そこを可愛がっている弟に否定されてしまったら…



でも私には、兄貴が怒ってる様には見えませんでした。

猛はただ生き方を否定されるのが怖かったのかもしれないし、自分が弟に無理強いしたのかもしれないという優しさからくる迷いが生じた様にも思えます。



その問いを受けて、剛の顔は一瞬強張ります。

そう、だって剛は本当に変わってしまったのだから…


しかし剛はすぐに笑みを作り、いつも通りに返すのです。

「そんな訳ねえだろ!俺、難破猛の弟だぜ」

「関東制覇だってもうすぐだ」



心だけで呟いた剛が切ないよ。

「ごめんな兄ちゃん」

「でもあと一年、俺は嘘を突き通す」


ここで真実を言わなかった、いや、言えなかった事もまた剛の優しさであると私は思います。







兄貴や親父は自分に期待している。期待には応えたかったが自分らしく生きたい。けれど、自分達とは違う生き方を選択したと知ったら、傷つき寂しがるだろうと考えているのではないでしょうか?(兄貴無職でお悩み中だしね😂)







間違っても、ぶっ飛ばされるのが怖くて嘘ついてるなんて事じゃあないのは、もうお互い分かっているのでしょう。


「嘘が下手だな」





お互いがそう言葉を飲み込みあって、大層切ないエンディングでしたね。



とにかくこの作品は、ヤンキーを美化し過ぎてない所が良いです!

それを生き様として選ぶカッコよさも、バカバカしさも、悲哀も。ちゃんと青春ドラマらしく盛り込まれています。



ヤンキーマンガ、ヤンキードラマという先入観だけで避けてる人たちにも見て貰えると本当に嬉しいんですがね🥹



次回は、とうとう妹の吟子が白百合に入ってきて。秘密バレるのでしょうか?ハラハラです。


【ナンバMG5感想_7話】お兄ちゃんはヒーロー

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「4話に並ぶ神回になるのでは」という事前の期待に存分に応えてくれました。

妹吟子ちゃんの衝撃と剛の葛藤を丁寧に描き、ハラハラドキドキ。そして感動🥹の見事な仕上がりでした👏

どんどん期待値上がってるんだけど、この勢いでラストまで駆け抜けて下さいねー!



①意に反して進む関東制覇と生徒会長選挙


無敵の「特服」が有名になってしまい、勝手に向こうの方から押し寄せてきて喧嘩を挑まれてしまう日々。





仕方なく返り討ちにしてるだけなのに、軽〜く埼玉も茨城もやっちまった。







「相手にしなきゃいい」そう伍代も大丸も助言するのですが、責任感溢れる剛は自分のせいで周囲を巻き込みたくないから必死に火の粉を祓いに行ってしまう。完全に悪循環に陥っています


強すぎる事は罪なのか。断ち切れない暴力の連鎖にはまってしまった彼は、いったいどうしたら良いのでしょうね?

これって「戦争反対」とかと同じで、簡単に答えが出ない問題の一つだと感じますし、割と重くて深いテーマだと思うんです、、、









今のところ、心配し手助けしようとしてくれる伍代や明るい大丸という仲間の存在によって、物語が暗くなり過ぎず、めちゃくちゃ救われてると思います。



一方で、これまた皆の応援と期待に応えたいという責任感から、生徒会長選挙に立候補





忙しすぎるし目立ち過ぎるしで、伍代も大丸も心配してる中、見事当選してしまいます。


「もし学校を辞めなくてはならない日が来たら、と想像してみた事はありますか?」

「僕は、本当にこの学校に通えて毎日が幸せなんです。」







剛の演説は、事情を良く知らない生徒たちの心にも響いた様ですね。そりゃそうです。だってこれは、彼の本心からの言葉だったんですから…


普通の平和な青春を送れるって、決して当たり前ではないのかもしれません。剛の台詞は、これが何かのフラグにならない事を心から祈ります😢





だって…原作新章「デッドエンド」編に突入って言われちゃったらさぁ…それって「袋小路」「出口の無い行き止まり」って意味っすよ?

内心、どんなラストか怯えまくってる私なのです…


(こっそりと、クルクル回るバカップルちゃんの彼氏が立候補してたのには癒されました😊)



(それでも不安な皆さんは、帝一の國のローランド先輩でも見て癒されてくだ……癒されるかなぁ…)






②吟子が白百合だと?


受験勉強頑張ってる妹吟子ちゃん。

志望校は密かに剛が通っている白百合だと!



それを知った瞬間の剛の噴射うますぎる😂

そして目が泳ぎまくり動揺😂😂😂







そして遂に吟子入学の日がやってきてしまいました。





生徒会長たる剛は、全校生徒の前で挨拶せねばなりません。絶対絶命、もうバレちゃうよー。





男らしい顔で決意した剛は壇上に登りました。そして…





「皆さーん、おはようございまぁーっす!」

「僕が生徒会長でーす!よろしくぅー!」

謎の漫才テンションで乗り切りました…

って…本当にこれで乗り切りれちゃったの?凄いね?笑



ま、こんな調子のハイテンション芝居なんて、漫才師演った事もある中の人にとっては朝飯前の芝居だったでしょうよハッハッハ。(なぜか自分の手柄の様に威張る古参オタ)



③吟子にも弥生にもバレました


ごまかし作戦に伍代も巻き込まれて気の毒😆

ていうか、客観的に見ると、女関係で修羅場ってる色男にしか見えないの図😁









横浜以来、ずっと特服先生と再会したがってる弥生が先に気付きました。





つかさ、弥生ちゃん、絵うますぎる😂



しかし吟子の方が…

生徒指導室にて最悪のバレ方をしてしまい、ショックを受ける吟子。







「誰だよ、お前」

怒りを込めた吟子の視線に、剛も苦しみます。





家でも様子のおかしい二人を猛も察し、慰めます。

「人はぶつかり合う事でしか絆を深められねえから」






これは真実かもしれませんが、猛が剛に抱いている疑念をどうしようと考えているのか、この言葉からだけでは分かりませんね。難破兄弟の殴り合いなんて悲しいから見たくない筈なのに、きっと物凄い迫力になるぞとか想像しちゃってる私もいます。矛盾。悩ましい←


一方、吟子は悲しくてたまりません。

強くてみんなを守ってくれる自慢のお兄ちゃんだったのです。それが、2年も家族を欺いていたなんて。














④兄ちゃんはやっぱりヒーロー


異動してきた新校長が酷い曲者だ。

進学実績を上げるため、赤点者が多い部活は活動停止と言い出しました。







危機感を抱く野球部だけが問題か?不安を抱いた剛が美術部員にも尋ねると案の定…















「部員の半分がバカ」でした…え〜ん私も赤点取った事あるよ😭勉強舐めててすいませんでしたー







「よーしこうなったら」

「みんなまとめて勉強みてやる!」

きゃー難破剛、喧嘩だけでなくお勉強も人に教えられる程できるなんて、マジ最強。











結果は残念でしたが😂、全員が剛の言葉で結束し

、何とか活動停止は免れました。







しかしながら、この校長がこれだけで引き下がるとはとても思えず、またまた不穏な材料が増えてしまいましたね😟



皆んなに慕われ守ろうとしている剛の姿に、モヤモヤしていた吟子の気持ちが少しずつ解れていきます。



伍代に相談すると

「特服も生徒会長も、どっちも難破剛の姿だ。嘘はついてない」



さすが伍代くんは一番の理解者!って目がハートで一杯になったシーンです😍



そして、弥生ちゃんもまた拗れてしまった兄妹を話し合わせてくれようとします。良い子だ!もうこの子がヒロインでも良いじゃないか!(またヒロイン候補が増えました😂)






そんな弥生と吟子を連れ去った、命知らずたちが登場。アホだなあこいつら死ぬぞと思っていたら😂



自転車で車に追いつきぶっ壊す、怒り狂った剛登場!







「てめえら俺の大事な妹に何してくれてんだよ」







学ラン姿で闘う剛が新鮮で眩しい!スーパーカッコいいこの飛翔を見て!ムササビを超えたわ!💕



助けてくれたお兄ちゃん暖かさと頼もしさは、昔から何も変わってませんでした。











⑤「後悔はしてない」目線の芝居に注目


漸くきちんと向き合って話し合った兄妹。





どうして、という吟子の問いに、最初は悩みつつ言葉を発していた剛です。

「期待してくれてる家族と、まともに目を合わせられない時もあるよ…」





しかし

「でも俺は自分のために白百合行くと決めたんだ」

「後悔はしていない」





この時にはしっかりと目線を正面に捉えて言っていましたね。大事な台詞がとても印象に残りました。


事務所の後輩でもある吟子役の原さんが、インタビューで、間宮氏に目線の動かし方を教わったと語っていましたが、それってまさにこの場面のこういう芝居の事じゃないかなぁって感じた次第。


今回のエピソードは、原さんの確かな演技力で完成度が高まったと思います。

映画「罪の声」で拝見した以来でしたが、将来有望な若手女優さんですね😊









ラストは、剛もビックリのシャバく大変身した吟子ちゃんで明るい締めくくり。普通に可愛いじゃないか😍





「シャバい時の兄ちゃんも、普通に気合い入ってるって分かった」

この吟子の言葉は、罪悪感を抱えてる剛には嬉しかったでしょうね。

心強い味方を得た剛ですが、残る家族とはどうなるでしょうか?まだまだ心配山積み。

でも、次回はとっても楽しそうな修学旅行編だから!全力で楽しもうと思います!



【ナンバMG5感想_8話】恋と友情いっぱいの修学旅行編

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懐かしかったなー修学旅行!

昨晩もトレンドは見事一位だったんですが、最近漁ってる感想の実感として、意外なほど子育て世帯も多く見ているんだなって。

私と同じ様に、遠い昔の学生時代を思い出してる親の直ぐ傍で、ちびっ子達が強い変身ヒーロー「トップク」に夢中って構図が微笑ましい…(のか?😂)



①嬉し恥ずかし修学旅行


母ちゃんの買ってくれる面白パンツしか無い剛は、修学旅行に備えてまともなパンツを買いに来ました😂剛なりにメチャクチャ楽しみにしてるんですね可愛い💕





一方真剣に選ぶ剛を見守る二人の視線は…😆



修学旅行って言ったらさ、お城やお寺とかマジどーでも良くって、誰それが告るだの密かにデートするだの他校ナンパだのって盛り上がるのは、確かに昭和の頃からの日本の高校生の伝統です😆







密かに部屋を抜け出したり行き来するなんてのは、間違いなく不良のやる事なんですが笑、みんな結構やってましたね😂

あ、私はウルトラ非モテだったので(言わせるな照れるぜ)そういう遊びにはご縁がありませんでした。



ただしトランプには滅法強く(年上の従姉に仕込まれました)、マジシャンみたいなカード捌きで新幹線の中でも宿の部屋でも皆を唸らせ見学者まで来たっていう、かっこいいんだか悪いんだか分からない思い出ならあります。



②大丸と伍代も広島へ


夜の街で見かけたキャバ嬢に見覚えのあった大丸。



中学時代の初恋の女の子でした。暴力親から逃げた先の広島で、兄が騙され借金抱え困っている様子。



大丸は放っておけず、自ら広島に乗り込みました。なんだかんだで優しい伍代も一緒。





ところが、相手はヤクザの組長の息子で西日本最強。強いはずの大丸も、倒されてしまいます。







森本くん白目剥く熱演





回想場面の中坊ファッションでは、ちょびっとだけアイドル感ありましたね😊






③藤田さんと急接近


女子達が部屋にいつ来るかいつ来るか、と身構えてる男子高校生wかわいい💕





藤田さんに告白するぞって宣言した野球部に嫉妬して、密かに枕で殺しにかかる剛オモロ😆









その藤田さんは、好きな人バナシで思い浮かべたのが特服から剛の面影になって、思わず意識。











先生来るぞーって慌てて隠れたお布団の中で

「難破くんの好きな人って?」

心臓バクバクさせながら言い澱む剛が、思わず掴んでしまった肩の手も、

「…(この手)いやじゃ、ないよ…?」



この視線である。誘惑の藤田め小悪魔藤田め。これは落ちる。私もこんな美女に生まれたかったぜ畜生😂😂😂





もうコレは貰ったも同然だ剛、行け!そこだ🫵



だが良い所で布団がひっぺがされ、二人は散々冷やかしの対象に。





藤田さんと急接近でチャンス到来なのだけれど!





漢オトコ剛は、友情を取って密かに旅館を抜け出して行ったのでした。




④西日本最強を成敗


広島の病院になぜかいた伍代を見つけ、問い質す剛。



「観光に決まってるだろう」と強弁し

「(よし)完璧に誤魔化したぞ」のクール伍代が珍しく可愛く面白かった😆









二人の苦境を知った剛は、広島の夜の街で特服に



やられてしまった二人を前に、切った啖呵もかっこよく

「俺は友達やられて見過ごせるほど人間出来てねえのよ」







手下どもをとっとと倒して、出たわよ決め台詞!

「下りて来いよ。俺ぁ早く帰りたいんだ」






強い敵に一度はやられてからが、難破剛の喧嘩の本番







今回の喧嘩アクションは、ゲンコだけでなく、蹴り、それも回し蹴りやハイキックを使っていたのに注目!(スピードありすぎてスクショ撮れないの!公式さん供給して!!←)





間宮氏どんどん新技練習して取り入れてると思うんだ絶対。この一作の撮影中に、目に見えてアクションが上達するなんて、感動しかないでしょ🥹動きにキレも華もあって!なんて素敵な我が推し!!惚れ直すしかない!!


(モジモジゴリラ😆可愛い🦍)






(乱れ金髪をかき上げる仕草が素晴らしすぎて変な声が出たwww)


倒した敵から、借金証明取り上げて、無事大丸の初恋の彼女たちは解放。じゃっ!😆






⑤勘づいた兄貴行動を起こす


夜中に抜け出した事を見つかり、停学処分を受けた剛。





ヒマな停学中に松と戯れていたら、親友二人が陣中見舞いwに来てくれた。


(いつも金の無い大丸の奢りには価値がある😆)





本当にこの三人の爽やかな友情は胸が熱くなるし、絵になるしサイコー!松でなくてもニコニコしちゃうよね😆







停学を終えて登校してきた剛を、クラスのみんなが待ってて出迎えてくれたのも感動的でした。

「全員で揃って卒業しようね」







そんな剛の台詞を当たり前じゃないかと笑う同級生達ですが、これが悲しいフラグにしか思えず、私は既に泣きそうです←





停学中に、先生と母ちゃんとは電話で交わした会話が、まーったく噛み合ってないのに、何とかなっちゃったって所までは笑えたんですが











いよいよ何かを勘付いた猛兄貴が、遂に学校に乗り込んで来たぞ!しかもパオパオ鳴りそうなアメ車でヤル気しか感じられない怖いよ😭







猛が隣のおばちゃんを助けるためにぶちのめしたデカい二人組も、きっと次回難破一家に絡んでくる。





広島ヤクザ息子を倒した特服の噂も、何かを引き起こしそうで…



どどどどうなるの?剛

頭の中で難破剛のテーマ曲が流れまくってるんですが!それも宇崎竜童みたいな登場ギター音のパートじゃなくて切ないストリングスの方!😭咽び泣くバイオリン!!🎻

来週はもうアタイ泣くしかねぇの?夜露死苦!




【ナンバMG5感想_9話】炸裂した悲壮の美!間宮の進化を見届ける

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壮絶なラストに胸が苦しくなりました。

切なくて悲しくて悔しくて。とにかく色んな感情が溢れてきてしまい、呟く事すら難しかった。


TwitterのTLは間宮祥太朗熱演への賞賛コメントで溢れ、いつもだったら幸福感に満たされて眠りについていたのに、昨晩は本当に心を完全に持っていかれてしまった状態のまま、なかなか寝れませんでした😭



①進路に悩む剛


無茶な二重生活も、必死で頑張って続けて来た甲斐あって、3年の夏を迎えました。







進路問題に悩む剛は

元部長の励ましや

「勇気を持て。そして挑め!」



伍代らの言葉を受けて

「お前の人生だ。お前が決めていい。」





美大を目標にしようと決意しました。



しかしそうなると、ますます家族に嘘をつき続けるのは難しい。剛は家族に告白しようとしたのですが、





いつものノリで、まともに取り合ってもらえません。





そうやってズルズルと先延ばしにしてしまったせいで、遂に兄貴猛にバレてしまいました。






②難破一家の修羅場


いよいよ今夜こそ!と決意した剛を出迎え、真実を迫る猛。





事実を知って激怒した猛は弟に鉄拳制裁ガーン

これまでは、「もしや猛兄貴は真実に気づいていて、優しさから追求せずにいてくれてるのでは」という解釈もあったと思うのですが、今回そんな甘い期待は見事に裏切られました。

「俺たち家族を裏切りやがって」

「大事な弟を疑わなきゃいけなかった俺の気持ちが分かるか」



心配して駆けつけてくれた伍代と大丸までも殴り倒す鬼神ぶり。

それを見て、剛も逆上




「ツレは関係ねえじゃねえか」

「もし俺が中学の時に相談してたら、兄貴は俺の話を聞いてくれてたのかよ?」



その剛の台詞を最後まで待たず拳で黙らせた猛の行動こそが、剛の問いかけへの答えでしか無いと、私は感じましたがね…。


そして遂に迎えた両親への告白。

膝をつき、子供みたいに泣きじゃくりながら謝る剛なのに、





父は「そんな気持ちの事は聞いてねえ。何で嘘をついた」

母は「全国制覇の夢のために着せた特服だ。脱げ」


この場面は、剛の立場に寄り添って観ていたので、家族の言い分も態度もめちゃくちゃ理不尽に思えてなりませんでした。

敢えて劇伴を抑え、キャスト陣の台詞の応酬と表情アップを繋げた事で、一家の張り詰めた空気が伝わってきました。



長く嘘をつき続けていた事を怒るのは親として当然ですが、相手の必死の言葉を頭から撥ねつけ、大声で怒鳴り遮る。言葉による対話を理屈っぽいと拒否する人種の、一番悪いところがリアルに出ていると感じた。



ほとんど言い分も聞いて貰えず絶望した剛は、つい言ってはならない言葉を吐いてしまいます。

「なあ、教えてくれよ。俺がやった事はそんなに悪い事なのか?」

「自分が行きたかった学校に行っただけだ」

「こんな家に生んでくれて、こっちだって迷惑なんだよ!」



こんなの言うつもりじゃなかったのに!という気持ちまで伝わってくる繊細な間宮氏の泣き演技!不憫は間宮の十八番です!


そうして、勘当みたいに家を出て行く事になった剛。長くつき続けた嘘の報いとは言え、必死に家族の絆も守ろうとした優しい少年の、この結末は悲しい😭



愛や期待が重過ぎたとは言え、剛にとって大事な居場所だった難破家は壊れてしまいました。

でも、こうなってしまい寂しいのは、家族全員同じなのです。


家族の絆を第一に説き続けた父ちゃんも、社会で自分の価値観の古さを思い知らされ



息子の隠れた努力に気づけなかった自分を、今になって思い知る母ちゃん



そして猛もまた、ついつい力で上から押さえつける事しかできない自分を、彼女の怒りで自覚させられるのです。



悲しい顔で見守る吟子と松の表情も切ないですし、どうか再び明るい難破一家に戻って欲しい。




③難破の名が引き起こす災い


夏休みになったのを幸い、伍代の家にごやっかいに。

親友の存在に励まされた剛。ついてきた松にも癒される😊







学費のためにバイトを頑張るも、そこには猛兄貴に恨みを持つ不良が現れ、またも喧嘩を売られます。





同じ金髪ボーイ姿でも、ニコニコと頑張ってる姿から、一瞬で不敵な目つきに切り替わるところが物騒な間宮好きにはたまらない。



しかし、この諍いが原因となり、遂に剛の二重生活は終わりを迎えてしまうのです。


いくら剛本人が望まなくても、難破の名が血生臭い奴らを引き寄せてしまう

兄貴や父親のせいだけじゃなくて、剛自身が喧嘩を重ねてきてしまった結果でもある。まさしく負の連鎖。







絵を描き友を思う優しい剛も彼だけれども、挑んで来た相手を返り討ちにする暴力的な顔もまた剛のもう一つの顔である以上、もうこれは逃れられない宿命なのでしょうか?

この先もずっと、彼はしたくもない喧嘩をし続けるしかないのでしょうか?


池袋の有名な“壊し屋”を助っ人に、遂に白百合に乗り込んで来た不良軍団



「難破剛出てこい」

と挑発しまくる奴らを前に、出ていこうとする剛を必死に引き止めようとする弥生。

「大丈夫だ。こんな事は幾度もあった」





ちょっぴり切ない表情でそう言った後、覚悟を決めてた剛。その時、不審そうな藤田さんの視線が一瞬だけ交差したのでした。






④聖域を守るために剛が犠牲にしたもの


特服姿で軍団を一人迎え討つ剛。







彼が殺マスクを取っ払った瞬間に、全てを察した藤田さんです。



そこに、剛を逃すために伍代と大丸が駆けつけます。助けを求めた吟子も彼らも、学内で暴れたら剛がもう学園にいられなくなる事を分かっている為に、必死になってくれて泣かせます。






しかし、剛にとって白百合とその仲間は、今や大切な聖域になっていました。ここで逃げる事などあり得ない。全てを投げ打つ覚悟で理不尽な暴力から学園を守ろうと闘います。



「ここはお前らクズが来て良いところじゃねえ」

「絶対引けねえんだ。」





汚れた血だらけの自分には遂に手が届かなかった。平和な世界への剛の憧れの全てがこれら言葉に詰まっている気がして、私は号泣しました。


途中で、特服の正体に気づいた島崎の台詞にも泣きましたし

「あの人は、俺の友達だよ…」

「助けたいのに、怖くて身体が動かないんだ」



目の前で繰り広げられる激しい暴力に怯え、顔を歪める同級生達の中で、特服の闘いの全てを目に焼き付けようとするかの様に、瞬きもせずじっと見つめる藤田さんの瞳も尊かった…。



強い敵にやられてもやられても、そこから不死身の様に立ち上がる剛は、思えばいつだって誰かを守るために立ち上がってきた

そうして、強敵に勝利し、殴り続ける剛を待っていたのは…



警察による補導

連行を必死に止めようとする伍代大丸の抵抗も虚しく。


全てを知った藤田さんが声を振り絞った「難破くん!」の呼びかけに振り向くと、



パトカーに押し込まれるまでの間、二人はずっと互いの目を見つめあったままでした。





いつの間にか降り出した雨に濡れた間宮祥太朗の色気と哀愁が尋常じゃない



「終わっちまったな…」

そう静かに呟いた放心と虚脱の目が、本当に深い哀しみに満ちていて映画以上に映画的なラストシーンになっていました…



難破一家の崩壊場面までは、「出たわよ出たわよ、間宮の必殺技“ザ・不憫”が!」って喜びながら見ていたのですが、、、

壮絶なラストシーンに心を鷲掴みにされた今、私はファンとしての己の傲慢に気づかさせられました。





私はいつの間にか「間宮はもう完成形」と無意識に決めつけてしまっていた様なのです。

しかしながら本作の彼は、アクションもどんどん上達し、座長としての頼もしさや存在感も発揮してくれた上、更に、です。






ラストシーンで見せてくれた姿は、「不憫」を大きく超えた「悲壮の美」でした。彼の新境地と言わせてください。


カッコいいにも色々種類がありますが

・強くてカッコいい

・クールでカッコいい

ここらへんがまあ王道路線で、個性派の役者だと

・可愛くて時々カッコいい

・面白くて時々カッコいい

なんかも器用に表現してくれますよね。






間宮祥太朗は、上記どれも経験済みですが、

「悲壮感を背負ったかっこよさ」というのは、本作で彼が到達した魅力で、若手では彼にしか出せないレベルの魅力を放っていると感じます。

(普通は40歳くらいから醸す哀愁や風格みたいなものが既に身についてきた?😂)






最終回は、どんな運命が剛を待ち受けているでしょうか?

画面に引き込む様な強いパワーを感じる本作、見応えのある終幕を期待致します!








【ナンバMG5感想_最終回】ご褒美みたいな笑顔溢れる大団円

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見続けてきたファンにとって最高のご褒美みたいな!皆の幸せな笑顔溢れる最終回になりました!



反響も物凄くて、トレンドはもちろんのこと、ファンだけでなくキャストやスタッフまで一丸となって盛り上げているというカタルシスまであり、なかなか味わえない体験となりました。素晴らしかったです。



9話が伝説級の見応えだったので、視聴者の感情は一旦あの時点でMAXに持って行かれました。

今回の最終話ではその勢いのままに、シンプルな直球をバンバン投げてきて、妙な変化球みたいなストレス感じる展開が一切無かった😆

このままラストまで突っ走るぞーって作り手の熱を感じましたね。


何よりも一番見事だったのは、初志貫徹のブレなさと、作品愛だったと思うのです。

・「これは難破剛の物語」であり

・原作を最大限に尊重する

その上で、我々視聴者が心から望んだ希望溢れるラストへと上手く収めた手腕が見事!

なおかつ続編余地まで残して…100点満点ですよ👏



①剛、家に帰る


先週までの切ない記憶を、WANIMAの『りんどう』と共に振り返って、冒頭からいきなり泣かせるの反則ざます😢


警察へ迎えに行った帰り、父ちゃん母ちゃんの後を、トボトボとうなだれて歩く剛が可哀想で可哀想で…







そして嘘をついていた事、暴言を吐いた事、さらには警察のご厄介になってしまった事、全てに対して「本当にごめんなさい」と土下座しようとしたであろう剛。本当に素直で良い子なんですよね…



こんな息子だからこそ、この難破の家風のままにスーパーヤンキーへと育ってしまった😢





「お前は悪くないのに謝らなくていい」

「いつの間にか、自分が出来なかった事を子供に押しつけて、嘘までつかせてしまった」

父ちゃんの詫びの言葉は深く温かく、これぞ難破一家の柱だなあって感動しました。



この場面、剛が本当に“子供の顔”をしていたのが印象深く、宇梶さんのでっかい背中と比べて相対的に間宮氏がちいちゃな息子にしか見えませんでしたね。ギュッとしてヨシヨシしてあげたかったよ😢(実際には180cm近いデカイ息子である)



大好きなお兄ちゃんが家に戻ってきてくれて、ウエーンって嬉し泣きする吟子も可愛いし、そんな時には優しい兄ちゃんの顔になる。



でも、残念ながら長男猛だけは、まだ剛を許す事ができません。






②退学処分に抗議する!


校長の一存で、難破剛の退学の処分が宣告されますが、他でもない島崎が真っ先に抗議の声をあげた所、泣かせましたね。

「校長先生、ちゃんと話聞いたんですか?」

「あいつは俺の友達なんだ。退学なんてさせないで」



闘っている剛を助けたいのに怖くて足が動かないと震えていた彼が、皆の前で奮った勇気に心打たれます。そう、普通の高校生である君はそれでいいんだ!それが正解なんだよと、思わず呟いた。


そして藤田さんを中心にクラスメイトたちが結束し、体育館に立て篭もりました。

「難破剛くん退学処分の撤回を要求します」

「一度でいいから彼にチャンスを」



途中、内申や推薦の取り消しで脅された同級生が離脱するのを、責めたり止めない展開も良かった。(全ての抗議活動や社会運動に言える事だけど、強制・説教と内ゲバは味方を増やすのとは真逆の結果しか産まないですからね〜)





シャイニングみたいに脅す先生😂を振り切って、弥生ちゃんや吟子の友達など、抗議の声はどんどん広がっていきます。

なぜか白百合に紛れ込んで明るく扇動しまくってた大丸が、面白くてさすがの活躍でしたね😆



そして、漸く彼らは勝ち取りました。

「退学処分はいったん白紙に戻った」

大喜びの一同。皆自分のことの様に喜ぶ姿にジンときます。




ただし…

「これは一時的なもので…後日改めて職員会議で決定をっ」

って叫ぶ先生の声をもう誰も聞いてなかったけれど笑、あの校長がいる限り剛の受難はそうそう晴れないんだろうなあって雰囲気は残ってましたね。頑張れ剛!






③剛は一人じゃない


退学のショックは想像以上に深く、一人部屋に引き篭もってしまった剛。



しかし、そんな彼を励ます呟きが、次々と白百合の仲間達から寄せられます。





「会いたいよ」

その呟きは値千金のヒロインムーブよ藤田さん😊



退学処分が撤回された事を「ちゃんと直接伝えたかった」という藤田さん。

本来は天然で変な子キャラだったはずなのに😂

なんだかジャンヌダルクみたいにオーラ放って清く美しいのである!








「俺は、もう白百合には戻れないよ…」

「俺のせいで皆をあんな目に合わせちまって」

虚ろにそう呟く剛に、瞳を真っ直ぐに見返して藤田さんは言うのです。





「難破くんが皆を守るために闘ってたって、みんな知ってるよ。だから戻って来て欲しい」

「一緒に卒業しよう」



あああ、尊い。尊いですぅ神様

私にはこんな仲間いなかったけど、きっと、多分、これが甘酸っぱい青春😭


「けど、約束して欲しい。もう喧嘩はしないで」

こんな眩しいジャンヌダルクから言われたら、頷くしかありませんよねえ?しかも指切りげんまんですよ!神聖な約束過ぎて😢





きっとこれは純情な剛にとって、家族の戒め以上の強い戒めとなる

「力を封印する」事で、より苦しむ場面も出てきそうですが…



でも、暴力の連鎖を断つには結局これしか正解が無いのかもしれません。いじめっ子への力による制裁を断られた4話の神エピソードを思わず思い出します。もうコレは哲学の領域…😢



④兄との和解


兄猛が一人だけ頑なに剛を許せなかった理由の一つに、不審な態度に幾度もカマかけたのに嘘の上塗りをされて、余計に傷ついていたって事はあったかもしれませんね。



そんな兄弟のすれ違いを見かねて、伍代が剛の事情を代弁してやります。

「あいつが兄貴のあんたの尻拭いをさせられてんの、もうこれ以上見ていられねえ」

「兄貴のくせに、あいつが前向きになれる場所を見つけた事を喜んでやれねえのかよ」



きっと剛以上に、あの両親の薫陶を強く受けて育ったであろう猛です。期待通りに最強の高校生になったものの、全国制覇(って、もはや何やねん😂)には届かず。父ちゃんの剛への詫びを自分に重ねて、複雑な気持ちで聞いた事は間違いない。




「俺はバカで単純だからよぅ」

繰り返される台詞に、燃えカスの様な今の自分への自虐もところどころ感じられて、猛には猛の思いも物語もあると思わせられる魅力的なキャラです。




そんな兄貴が、「もう喧嘩はしねえ」新しい闘いに挑み始めた弟の覚悟を見守った後、









遂に弟に代わり動きました。さすがに強い👏

もともとは自分がやった奴らのせいで、弟が巻き込まれしつこくされていた事を伍代から聞いていたからでしょう。



「お前は、俺たちと一緒で当たり前だと思ってた。強さが存在の証明みたいな。けど、お前は変わったんだな」









漸く歩み寄ってくれた兄貴に、剛は思いをぶつけます。

「白百合のやつらは、シャバいけどいい奴らなんだ。俺は、全国制覇なんかより、あいつらと一緒に卒業したいんだ」





この時の剛の表情からは、単に可愛い弟感というだけでなく、ずっと背中を追い続けていた大好きな兄貴に本当の気持ちを語れる嬉しさ、解放感みたいなものを感じましたね。






きっと猛は両親以上に、剛が周囲の期待に一生懸命応えようとしてしまう優しい性格だというのを分かっていたと思うのです。

だから、この場面では泣きましたね。


「話しをちゃんと聞いてやらねえで、酷いこと言っちまって、悪かった」

「卒業、できるといいな」







そうして兄貴を追って家族の元へ駆け出して行った剛。

見守ってくれていた伍代と大丸に、トンと突いだけの礼が、どんな言葉よりも雄弁な友情への感謝の証です。



きっと兄弟が仲直りして戻って来る事を信じて待っていたであろう家族。





元の明るい難破一家が戻ってきて、本当に嬉しいですね。








⑤お帰り、難破くん


停学が解けて再登校の朝。

もう家族に偽る必要はなくなりました。

シャバ僧の剛の姿を見た一家がドン引きするのに爆笑🤣





「兄ちゃん、仕事探せよ」

漸く言いたい事を遠慮なく言い合える関係に戻って、一矢報いた剛の台詞が面白かったですね笑



ちょっとだけ緊張した面持ちの剛を迎えたのは…





彼を待ってくれていた温かい仲間たちの笑顔でした。

いやいやいや推し団扇まで登場して、ほとんどアイドルみたいな人気者じゃん、剛😂







必死に苦しい嘘をつき続けた2年半、彼の努力は決して無駄でもバカバカしいものでもなく、こんなにも多くの信頼と友情を得ていたのですね。







彼の余りにも特殊な生い立ちと、多くを背負って生きてきてしまった難破剛は、これからもそんなに簡単には普通の人生を歩ませてもらえないのかもしれません。

でも、大切な仲間が大勢いる!きっと、彼の支えになってくれる事でしょう!

そんな溢れる希望を感じたラストシーンでした。





今、私の中には、いろんな思いがグルグルしているのですが、それが余りにも我ながら重くてくどくて笑、逆に言葉にするのが難しい😂



作品は一人で生み出すものでなく、大勢の力で作られている。だからこそ、良い作品を世に出せた時には、背後には必ずたくさんの努力と奇跡が積み重なっていると痛感させられました。



間宮氏にとって、これが記念すべき作品となった事は間違いなく、20代最後の歳にこれまでの集大成みたいな当たり役と巡り合えた事は、大きな財産になるでしょう。


でもね、敢えて「代表作」とはまだ言いたくない気持ちもあるんです。「まだまだ、これからだぞ」みたいな、ね?😂



とは言え

間宮氏も「役者を続けていて、そう幾度も経験できない」熱を感じた様ですし、

長くファンを続けてきた私にとってもまた、こんな幸せ、そうそう得られるものではない気がしました。



声援へ見事に演技で返してくれた推しは我々ファンの誇りであり、全てに感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。







【ナンバMG5感想_アリガト編】本当に、終わっちまったんだなぁ

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「全開バリバリでアリガト編」

“松視点”で振り返る総集編だったのですが、新エピソード少ない内容にも関わらず、軽〜くトレンド一位取っちゃってたところに驚きました😆



みんな、ナンバの余韻がまだまだ抜けなくて。ワクワクお祭り騒ぎの日々が名残惜しくて。そんな気持ちだったのかなって…謎の一体感がありました。



①ありがとう


「アリガト編」とは、SNSを大いに盛り上げてくれたファン達へ、製作陣からの感謝を込めたタイトルだったのだろうと思いますが、




昨晩のTwitter感想が

「本当に楽しかったよ!ありがとう」

言葉に溢れていたの感動的でした。

「なーんだただの総集編じゃん」みたいなネガティブな呟きあった?幸い私はひとっつもそんなの見なかったよ。ビックリだよ。



「ありがとう」それはむしろ我々ファンからこそ贈りたかった言葉なのです。

この3か月間、本当に毎週水曜が待ち遠しい日々でした。


振り返れば、最初はモヤッとした不安もあったし、色々なトラブルもありましたね。でもそんなのぜーんぶ覆して頑張ってくれた皆さん、こんなにも愛される作品をありがとうございました。




②どのキャラにも魅力があったよ


今回は松が大活躍

中の人登場に待ってました!と皆が沸きました😆





伍代と大丸の、隠れた友情エピソードも良かったですが、



個人的には

「他人のために頭下げたのなんて初めてだ」

「難破のおかげで人生変わったかも」

そうしみじみ語り合う二人の言葉が印象深かったです。



このお話は、難破剛の物語であると同時に、彼の一生懸命な生き方に感化されていく友情の物語でもありました

是非、彼らのこれからも見守りたいという気持ちになっています。



勉強は大嫌い宣言を清々しくした上で😆ゴルフ本気なんだからね!ってパターをドライバーみたいに振り回す藤田さんも流石だったし😂



いかにもラブレターと見せかけて、どうせズレまくった妙な事しか書いてないんじゃないのー?としか感じられず←

アタシなんだかんだ言って藤田さんの大好きじゃん、って自覚しました笑



喧嘩は強いのに色恋にはウブな剛も可愛いくって大好きでしたが





なんと言っても、家族の中で、息子感・弟感丸出しの難破剛くんを眺めているのが何よりも癒やしでした。イキイキとした、とびっきりの笑顔が泣けるほど眩しくて







いつの間にか、心から難破剛くんを応援しておりました。




③続編を望む一方で


我々ファンだけでなく、出演者の皆さんまでもが口々に

「きっとまた会いましょう!」

「お別れではなく、長い撮休に入るだけ」

と語ってくれるほどに高まってしまっている続編、もしくは映画やスペシャルへの期待。





言葉に出し合うほどに雰囲気の良い現場だった事は間違いなく、座長を務めた間宮氏もその喜びと充実感を惜しみなく我々に曝け出してくれました。





いつもは実年齢以上に大人っぽく、情緒も安定している彼のこんな姿は、滅多に見られるもんじゃありません笑


私も、是非とも続編が見たい。

ただし…

正確に言えば、「難破剛くんが無事卒業する姿を見届けたい」これが嘘偽りない本当の気持ちです。




私は現時点でまだ原作未読であり、これからまとめて読むところですが、どうしても「実は原作では」という情報は目にしてしまう。

そのため、正直読むのを躊躇ってしまっているのです。



ドラマのラストシーンは、どうやらある時点を上手く切り取る事で、原作改変まではせずに希望を残して終わらせる事に成功したと理解しています。

それ、完全に東京リベンジャーズ実写映画の切り取り方と同じなんですよね。


原作には続きがあり、続編を望まれている。

けれど、その続きが、とーっても暗くて悲しかったら?

私、耐えられるだろうか?



でも、闇堕ちして血塗れで暴れる間宮とか素晴らしいに決まってるし←

でも、でも、原作ファンだって剛をドラマで幸せにしてくれた事を喜んでたし

でも、でも、でも、原作をリスペクトしてこその本作の成功だと思うし



…こんな風に、心は千々に乱れてしまっているのです😅


余りにも幸福感に満たされた最終回を経験してしまったもので…余計に辛いわ。

(おいコラまだホントに続編やるって決まってないから)



だから今はまだ、本当に楽しかった本作を大事に抱きしめていようと思います。

夏ドラマをお迎えする準備もしたいですからね😊




季節は急速に変わり、もう真夏の暑さ。

推しは、こんな中でも頑張っているのだろうなぁって思いを馳せたりも致します。ただしエアコンの部屋で寝っ転がりながら←←←すまん







【映画感想_破戒】こんな間宮祥太朗を待っていました

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TVドラマ連投が続いている今の間宮氏は勢いある売れっ子で、ファンは嬉しいに決まってるのですが…

贅沢な望みとは知りつつも、「映画で、しかも重厚なテーマの文芸作品を演じる間宮氏を観たい!」という、秘かに抱いていた願望を叶えてくれた本作です。

長い間ずっと、こんな間宮祥太朗を待ち望んでいたんです。本当にありがとうございました😭




①まずは格調高い美を素直に味わう


間宮祥太朗の瀬川丑松は美しい。

そうババーンと宣伝されていますが、大いに期待を膨らませてもらって大丈夫。必ずや期待に応えてくれる美しさでした。



しかし、この「美しい」が、単に見目麗しいというだけの意味でない事は、見ていただければ必ず分かると思うのです。知性と品格と哀しみ、何よりも人間としての気高さが見事に体現されている、そういう深い“美”なのですね。


なぜこの役が、間宮祥太朗でなくてはならなかったのか、その理由がここにあります。

当時の因習では「賎しい身分で賎しい仕事をしている者達。従って外見も汚らしく賎しいのだろう」という酷い偏見があればこそ、

劇中で「まさか君が」と言われる事に説得力を持たせてくれる佇まいと風貌を備えた役者でなければならない。

間宮くんの武器である古風な美貌に加え、滲み出る「育ちの良さ」「知性」「内に秘めた熱さ」が見事にはまっておりました👏



また、子供たちに対しても丁寧な敬語で接していましたが。

これが、主演として脚本段階から関わった間宮氏自身が提案して作り上げた丑松像だったと知った時、私は感動してしまいました。


初稿では時代背景的にもっと教師的な口調だった台詞を、

「子供達を尊重し対等に接するキャラクターが相応しいのでは」と敢えて提案した、と。

結果は見事です。現代の感性をもって見ても、非常に高潔な青年となっていました。



この役と作品への理解。そして責任感を背景にした提案力。どちらもナンバで突然身につけたものでなく、主演という器が与えられれば、いつでもそれが発揮出来るほどに成長を遂げていたのですね…。しみじみと嬉しかったです。



②静謐に込められた美意識は私の理想とするものだった


「秘すれば花」という有名な能の奥義の言葉がありますが、一説によれば日本人にしかない独特の美意識だと言われております。

隠さずに申しますが、私はこのドメスティックで古い美意識の信奉者と言っても過言ではなく😂、いつからこうなったか自分でも分からないので、多分育った家風の影響と、鍵っ子だったせいで一人で家の古い本棚を読み漁った子供時代に、無意識に刷り込まれてしまったものと思われます。



だから丑松と志保が、互いに思いを口に出来ず、ただ黙って視線を交わし合うだけ、とか。そっと手先が触れ合うかどうか、みたいな奥ゆかしい恋の表現には

「コレですコレですコレッ」

って一人ふるふる身悶えしてました(←とても気持ち悪い)

「愛してる」とか大声で叫んでハグーみたいなのには鼻ほじって白目剥いてまう私にとって、感涙ものの理想の恋人達でした!



加えて、丑松が「心に戒めを秘めて」生きる人間だった事もあり、穏やかな口調で決して多くを語らない。だからこそ激しい言葉を発してしまった瞬間は目にも心にも焼き付きました。


間宮くんは

「水面が鏡のように澄んで張り詰めている所から、石が幾つも投げ込まれて波が立っていくイメージで演じた」

と詩的な表現で演技プランを語ってくれましたが、その通りに演じ切った演技力も、それを的確に言葉にして伝えてくれる能力もどちらも素晴らしい。




全ての演出が過剰を排する美意識で貫かれており、台詞の無い静寂の中、演者に存分に目と背中だけで語らせたシーンも印象的だった。原作は丑松のモノローグで成立している様な作品なのに、それらを敢えて台詞化してないという事なんですよ。

この方針は本当に素晴らしい成果をあげていて、登場人物たちに作り手の思想を語らせちゃってる作品なんかよりも、遥かに深く考えさせられる。



人として何が正しく何が賎しい事なのか。

「教育は大事だ」というミニマムな劇中台詞に込められたメッセージは、「こういうのが悪」と一方的に提示されるよりも、自分で考えられる人間にならねば、と素直に心に響きました。



要するに、以下の余りにも端的で見事な間宮氏の言葉が、ここで私の伝えたい事の全てです。

「この作品をやることは、自分がインタヴューで「やっぱり差別はダメだ」と言う言葉よりも雄弁だと思う」



③人間は弱い。弱いから差別する。


登場人物には色んなタイプの「弱い人間」が登場し、リアリティを感じました。


「女性も社会進出する時代ですよ」などと先進性を気取る癖に、実は女癖悪く誰よりも差別主義者な同僚教師なんて、「いるいる!プライドばっかり高いこういう奴いるいる!」でしたし、



権力に弱い校長、金と野心のために被差別民の妻の財さらには暴力まで利用する議員は、あまりにも当たり前に現代にもいそうな人たちです。



矢本くん演じる親友が、悪気のかけらもなく周囲に合わせて差別的台詞を吐いていて、それを深く悔いるところがとても普通の人間らしく、自分だったらどうしただろうと一緒になって泣かされた。



眞島さん演じる猪子の存在感は抜群でしたが、猪子と主人公丑松の双方モデルとなった方(被差別民である事を公表して長く教職を務めていた)が実在していたらしいという事にも驚きました。



あと、醜悪な癖を持つ住職と、士族の出でありながら落ちぶれて酒に逃避し子供に苦労かける志保の父親。この二人には、実存した島崎藤村の父親像の投影を感じてしまいましたし、実はこの作品を書いた後の藤村自身が辿った人生を思うと、結果的に自分自身の所業への許しを乞う様な予感と恐れにすら見えて来て…人間という存在の因業さを痛感させられてしまいます。





この様な群像の描写を踏まえてこそ、

「差別をなくす事は難しいだろう。なぜならば」

「人は弱い。弱いから差別する」

この言葉が我々の心に突き刺さり考えさせられる。そういう物語になっていました。


差別とは、悪意ある権力や多数派が作り行うばかりではありません。

ユダヤ人差別やカーストなど、人々が依存する宗教や思想などを通じて道徳観と結びついてしまった場合は、むしろそちらの方が正義とされてしまい差別と認識されない社会になります。


更に根深いのは、人は自分が弱者であり被害者だと認識した場合こそ、むしろ酷く攻撃的で差別的言動をとってしまうケースが余りにも多く、差別の意識なく攻撃を正当化してしまうのです。



例えば、皆さんもどこかでこんな声を見かけた事がおありではないですか?

「男なんてみんな痴漢予備軍」

「威張ってるだけの役立たずバブル世代なんてみんな辞めるべき」

「政治家なんてみんな金のために動いている悪人ばかり」

こういう台詞を、

「自分は絶対に言わない、私は差別などしませんから」

と断言出来る人の方が少ないのではないでしょうか?



「人はそれぞれ心の中に別の世界を持っていて、それを通して世界を見ている。だから、世界を変えたいと思うならば、それぞれが自分の世界をまず変える事が必要。この映画を見た後、世界が変わって見える、そういう体験になればと願う」

間宮氏の、ある意味観念的なコメントは、咀嚼に少々時間を要しました。我が推し、時々びっくりする様な深くて難しい事言うからさ笑



私の場合は、自分の中にある弱さに起因する攻撃性を結構自覚してしまっているので、以下の様に解釈致しました。

「他者に差別をやめさせたり、社会に訴えようとするその前に、先ずは自分の弱さときちんと向き合ってみる。自分自身に原因がある事を自覚できれば、無闇に怒りの矛先を他者に向けずに踏み止まれる」


さて皆さんは、どの様に受け止められましたか?😊



④物語として伝える意義は大きいと信じる


私が育った町では、あからさまな部落差別を見聞きした事などなく、学校での同和教育も全くありませんでした。歴史で習った知識としてのみ知っていた、という感じなのです。

恐らく私が初めて部落民の存在を物語で意識したのは、白土三平の「カムイ伝」だと思います。でも、子供にとっては妙に暗い忍者マンガだったなあという感想しかありませんでしたし、アレが被差別民が力を求める闘争の物語とは、到底気づきもしないで読んでいました。



そういう事実があるので、「差別の歴史も、差別用語も、わざわざ描いて世に出す事は差別の存命と助長にしかならない。」「ただ風化させて消えて無くなるのを待ちたい」その意見には理解できるものがあります。長く苦しんだ当事者の方たちの声であればなおさら。


しかし、もしそうしたら。この問題を理解し味方になってくれる人すら増えずに、いずれいなくなってしまうという恐れがないでしょうか。そして、一度忘れ去られてしまったら、再び同じ事を繰り返してしまうのが、愚かな人間というものなのではないでしょうか?



米国で黒人差別の歴史を描いたグリーンブックという映画があります。アカデミー賞をとったのでご覧になった方も多いでしょう。個人的には邦題「ドリーム」というNASAに貢献した黒人女性達の映画も忘れ難い。

いずれも、黒人差別の愚かしさ不合理さを描きつつ、その歴史を知る事で過去への反省も未来への希望も感じさせてくれる名作でした。あの様な物語の力を通じれば、差別が助長されるとは断じて思えません。



この「破戒」も同じくらいの力のある作品だと思いますし、ましてや、かつて一度は発禁となった歴史すら乗り越えて読み継がれてきた作品です。

「原作に比べて美しく描きすぎだ」という意見もあるでしょう。しかし、この物語を現代に甦らせるにあたり、「希望の物語」となっている事は、より多くの人に受け入れられ見てもらうために重要な要素なんだと思います。


色々な事情があるのでしょうが、是非、上映館を増やして欲しいと思っています。

必ず多くの人たちの心に響く作品です。どうかよろしくお願いします。




【魔法のリノベ感想_1話】何ということでしょう。パパ間宮が可愛い過ぎる

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①玄之介「何という事でしょう」


さすがと言いますか、当然ですよと申すべきか笑

我らが間宮氏は、金髪ヤンキー時代のかけらもありませんでした。見事に「ちょっと残念なパパさん営業マン」へと転身しております。







あんなに盛り上がった前作のクランクアップから、ほぼ日数をおかずに本作にインしたはずですが、本当に器用に切り替えできるんですねえ…。「役が残る」ってボヤく役者さん大勢いますが、そっちの方が普通で、多分うちらの推しの方が普通じゃないです😂





いきなり間宮氏のモノローグで本作が始まった時には、ちょっと驚きました。どうやら福山玄之介は、思っていた以上に主役に近い準ポジションの様ですね。はっきり言って恋愛物の相手役よりも嬉しいかもしれません😊

きっと主人公と共に悩み、成長を見せてくれるキャラなんだろうと期待が高まります。









繰り返される「何という事でしょう」というフレーズは完全にビフォーアフター番組のアレで、思わずニヤニヤ。

ちゃかちゃかと忙しく切り替わるカメラワークに既視感あるぜと思っていたら、なるほどおっさんずラブの監督演出さんでしたかー通りでねー😆










玄之介は、営業成績ゼロの工務店の長男。



一児のパパでもありますが、色々と訳ありの様子で周囲に気を遣われている状況みたいです。







そこへ転職してきたのが紅一点となる小梅。彼女は大手企業のやり手営業ウーマンでした。



やり手の彼女に、気弱な大型犬の様に引っ張られ。ダメ出しされまくり









怖いものから必死で目を逸らし笑











時には物理的に尻をひっぱたかれ笑



「前職では人間関係でやらかしまして」

そう明るく宣言できる小梅の強さを羨む玄之介。









だって彼はバツ2で、









しかも「ちょっと妻が駆け落ちしてしまいまして」

なにが「ちょっと」駆け落ちなんだよ。全然笑えね〜(いや声出して笑ったけどな)



息子にも「そりゃ、かーちゃん帰ってこねえわ」と言われる残念な男なのでした。(ヤバいほど可愛いです←)







②小梅「どうかイメージなさってください」


一方、小梅だって悩みもあれば欠点もあります。

鈍い玄之介が察した通りに、ライバルとなった元職場の同僚は元彼でもありこじれまくったみたいだし、

元上司の部長とはなんだかそれ以上に因縁深い様子。









鋭い観察眼で顧客のニーズを読み解き、「どうかイメージなさってくださいこれからの生活を」が決め台詞。とてもカッコ良いんですけどねえ。







でもね、目上にもずけずけ説教するし








山ガールのやまびこノリで、何でも大声出して発散しちゃいそうだし笑

負けず嫌いが高じて癇癪起こすのも結構酷いし😂





(というか、ヤンキードラマで殴り合ってたのは当然としても、何で間宮氏は女性にまで殴られがちなんです?ファイトソングでも清原伽耶ちゃんに空手で腹突きされてたんですけど😂。この調子だと秋の舞台では女に刺されるんじゃね?😂)


決して完璧な人間ではないという描かれ方でしたので、玄之介とは足りないものを補い合うバディーになっていけるのではないでしょうか?



③古くても良いものは残してリノベしましょう


そんな二人は、それぞれのやり方で、お客さまの気持ちに寄り添おうとします。





そして気づくのでした。

「旦那さんは全て刷新したいけれど、奥様は実家の古い思い出を大事にしたがっている」



そこで、古い床の間の柱や縁側の作りは残したままで和モダンなリノベーションを提案し、見事ライバル社から案件を奪取したのでした。










実は我が家もリフォームもしくはリノベを検討しておりまして、見積もり取ったりしております。

コロナで家にいる時間が増えたせいで、長年放置してきた課題に重い腰上げて取り組もうとする、そんな我が家みたいなご家庭結構多いのではないでしょうか?

(コロナと国際情勢のせいで色んな製品が品薄だし値上げだしで、事業社の方も大変そうです)

そのせいもあって、このお仕事ドラマすっごく楽しめそうです!そもそものテーマに興味津々なんですもん。





福山工務店の土着的古いやり方に、いったんはダメ出しをしていた小梅が

玄之介なりのアプローチで正解に辿り着いた事や

ひたすらお客さんの声を聞き続ける「ホウホウ」メソッドwがちゃんと実績を上げたのをみて



小馬鹿にしていた「リノベは魔法」のトークを丸々自分の言葉でも語り始め



「まるふくろう」ちゃんをちゃんとHPに復活させてあげたのにもニコニコです。



すごく爽やかな気持ちになれました。



④ここから始まるバディの成長


因縁の部長役の原田さん。めっちゃ楽しそうに悪役演じてます笑



かつては暑苦しくてウザいイケメンをやらせたら並ぶ者なしと言われた間宮氏でしたが😂、その後を継ぐのは君だ!の金子大地くんは期待通りの存在感



やたら綺麗な弟くんが、もしもブラコン設定だったら美味しすぎてワタシ大喜びしますし←



妻と駆け落ちした謎の次男坊虎之介が、もし今後出てくる事があるならば、いったいどんなもの凄いイケメンがキャスティングされるかワクワクが止まりません←


エンケン父さんも、何やら含みのある終わりでしたし気になりますね。



そんなキャラ立ちしまくってるメンバーの中で、実に伸び伸びとテンポ良い掛け合い漫才を見せてくれてる梅玄コンビです。あくまで小梅さんの方が上で先にくるコンビ名が「らしい」感じ😆





屋台のシーン、二人がリラックスして本当に良い表情していたので、張り切ってスクショしまくりましたよ笑



しかしながら、「ノンフィクショーン」な三枚目芸の後で、



「心配しますから、泊まり込む時には二階の僕のリビングで」

と釘を刺した時には、ちゃんと年上の父性を感じさせてくれる男性の顔をしていて、







気の強い小梅が一気に心許した気持ちがわかる気がしました。







だからといって、いきなりその足で泊まり込み、芋虫スタイルで朝を迎えるとは…

「早すぎね?」その通りなんですけどね😆





これから深まっていくであろうバディー感に期待が膨らむばかりです。

個人的には、恋愛要素はそこまで多くなくても良くって(あればあったで楽しむけれどね😆)

まずはきちんと作り込まれた原作に忠実に。お仕事ドラマとしての面白さこそ大いに期待してます!



⑤エンディング素晴らしいから時間増やして欲しい


オープニングも、とっても凝ってて可愛いなって思ってたんですけど。







エンディングの方はもっとすごかった。というか、もっと時間かけて見せて欲しいですう〜!

作品の楽しさを何倍にも増幅して余韻を残してくれる、そんな素晴らしいエンディングではないですか!


梅玄コンビがひたすら麗しいってだけでも、目が離せないっていうのに←











ミニチュアとCG映像で見せてくれるビフォーアフターが本当に楽しいし、完成度素晴らしい。

アレだけで雑誌になって売ってたりするほどなのに、一瞬しか映さないの本当に本当にもったいないと思います!











リノベ後の世界の中で、ゲストたちの幸福な未来をちゃんと見せてくれる。なんて夢溢れる映像でしょうか。感動的でもあり、ますます我が家もリノベしたくなりました。






【魔法のリノベ感想_2話】詫びの玄に痺れました

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初回よりもはっきりと面白かったですよ!これは嬉しいですね😊

梅玄コンビがノってきてるの感じ取れましたし、エピソードに説得力も感動もあって、見終わった後には心が温かくなってました。とっても良いドラマです。

なんてったって、国土交通省様の公式アカウントが使命感まで感じて😆推してくれるほどですからね!😂








①独特の癖と遊びに慣れたら見やすくなってきた


私は三半規管が弱いので、カメラがグラグラ動く演出は正直苦手です。酷いと車酔いみたいになっちゃう泣

リノベをテーマにした本作は、幅広い世代をターゲットにできると思うのに、年配層が馴染めそうもない独特の演出はミスマッチかなと思わなくもないです。

でもまあ、こんな私でも早くも2話目で慣れを感じましたんで笑

慣れてさえしまえば、主張の強い演出は、確かにスピード感あって軽快。独特の面白さを感じます。



何よりも、画面から得られる情報量が半端ないのが魅力です。

初回ですっかりお気に入りになったミニチュアとCGを多用した映像だけでなく、単純に画面数が多いからか、こんな↓遊びだって惜しげなく無理なく入れ込まれて。



喫茶チロルで飲むラテアート

反省中の小梅に対して、ドジでノロマな亀🐢扱いの(このフレーズの懐かしさを知っている人は何人おられますかね😆)玄之介が飲むラテには、ナイスアイディア閃いていて💡可愛い❤️



七夕の短冊にだって、ほっこりさせてもらいましたし





小ネタ的に差し込まれる笑いのシーンも、パッと笑わせてさっと切り替わるので、しつこくなくて実に良いです😊



この詰め込まれた手法によって、最大に活かされてるなと思うのは、サブキャラ達のキャラ立ちです。


プライド拗らせてそうな弟君がどんどん可愛くなってきて、







毎回眼鏡外してキラーな流し目くれるの大喜びでスクショしてる私がいますし←



可愛いくなってきたといえば、もうこのマロ、(あ、違った)、鎌倉殿、(あ、違った)、えっと元カレ君ですよ!😂






小憎らしくてウザくて、そのくせ上司や小梅達に翻弄されてて。絶妙なキャラです。

(「お前は単なるイケメン好きだろう」というツッコミには耳を貸しません←)


勇者ヨシヒコみたいなコスプレシーンも、なんと玄之介の夢としてどうやら毎回登場しそうだし(マジかよ。驚きです😂)







初回は確かに唐突感でいっぱいだったのに、コレが何かの意味を持ってくるのか?と、まんまと気になり始めてしまったではないですか!



②『詫びの玄』最高じゃないか!


せっかくお客様が小梅を信頼して伝えてくれたインサイダー情報を、小梅の私情入りまくった意地から、元カレに伝えてしまい、お客様大激怒の事態に



「フェアな条件で、ぶっちぎって勝ちたかった」という自称女心(←いや、それただの負けず嫌いや)

を大反省する小梅を、さりげなく気遣う優しさを見せつつ






いきなり「やっと私のターンが参りました」と謎のスイッチ入った玄之介。

別人みたいに男らしさ全開の顔つきになるや、ここから先は本当に『玄之介ショータイム』が始まったのでした😆

「見せてやれ、お前の能力、アビリティを!」



「私は、前職で“詫びの玄”と呼ばれていました。」





頭が???で一杯な小梅を従えて、見せてくれましたよ必殺の土下座を😂😂😂





野間口さんが、「き、きみ、詫び力凄いね」って素で言ってくれてた風な台詞も良かったし、









奥様の水野さんも、大音声での「申し訳ございません」にビクッて後ずさりしてたの、私は見逃しませんでした😂





この、「詫びの玄」シーンを見て、私は嬉しかった!

やっぱり、この役も!わざわざ間宮祥太朗にオファーくるだけの理由があったのね!という喜びですよ!分かっていただけるでしょうか?←


正直言って年齢設定的には、なにもわざわざ間宮氏でなくても良くない?という役どころと感じてしまっていました。けれどそうじゃなかった。単なる残念なパパさん風味が出せるだけではダメなんですね。

この絶妙なコメディーセンス、単なるふわふわ男子や可愛さの演技力だけでなく、掛け合いの巧さ、表現の引き出しの多さや、大げさ過ぎずちょっとだけ醸す哀愁のさじ加減、どれも素晴らしいじゃないですか!







題材的には、ナンバの様な爆発力やファイトソングの様に泣かせて引き込むという作品ではないかもしれませんが、きっと本作の間宮氏もまた、「ハマってるね」と好感を持って注目してくださる方が増える事でしょう。それを確信いたしました!








③相手を思いやっているからこそ言えない事もある


各話ごとに、お客様が抱えている問題を見つけて解決していくという謎解き要素もある本作。

人気の形式なので、同じような流れのドラマはたくさんありますよね。

しかしながら、その各話エピソードで動機や心理に説得力を感じられなかったり、解決のヒントや流れがご都合主義過ぎて不自然だったりすると、とたんにお話がつまらなくなるというリスクもあります。





その点、今回の夫婦エピソードには100点満点をあげたいです。









最初は「レスでしょ」「でしょうね」、というだけにしか思えなかった寝室別室化要望が、

裏にご夫婦ならではの事情があり、しかも互いに思いやっているからこそ言い出せなかった、そこにも説得力しかありませんでした。





感動的ですらあり、きっと原作自体が本当に良く練られた作品なんだろうなって感じます。


息子くんの宿題O・ヘンリ『賢者の贈り物』を絡めたのも、「本当にお客様の求めているものは?」と考え直すのにちゃんと活きていましたし、







頼りなかった玄之介の成長と、それを認めた小梅の姿を描いてくれたのも良かったですね。





しかも、最初は「私の技を見て盗んでください」と上から目線で指導していた小梅の教え通りに、








玄之介が「誘いラテ」をまんまと真似して成果を上げた時には、まるで「玄之介の逆襲」ってタイトルのお話見てるみたいな痛快さがありました。純粋にプロットとして綺麗な構成の逆転劇でした。











どうやら嬉しいお約束になるそうな屋台での乾杯シーンですが、





「すみませんでした」と素直に詫びる小梅が、「詫びリティ」などとおどけて大らかに受け止めてくれる玄之介に、ますます心を開いていく様子が楽しみでなりません。





蛇足ではありますが、以下のポーズの意味を知りたかった私は、たまたまスクショ時に通りかかった、我がオタの血を色濃く受け継ぐ自慢の娘に教えを乞いましたところ、



「呪術廻戦の五条。最強キャラしかできない無量空処という領域展開を出すポーズですね。イケメンで人気あります。コレをブログに書く気なら、我が母が間違った事を書くとか許せないので、事前に私にチェックさせろ下さい」

と、息つぎもせず三秒で言い切って自室に消えて行きました…私の娘っていったい…😅




じわじわと、小梅を陥れた彼女や


(鎌倉殿の嫁やんw)


駆け落ち嫁なども登場し、







これはますます二人の過去が次第に本編に絡んであきらかになっていく感じですかね?楽しみにしております♪






【魔法のリノベ感想_3話】事故った人生だって自分でリノベするのだ

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今回は、原作にないドラマオリジナルエピソードだったとの事で、お悩みをリノベで解決という「お仕事スカッと感」はやや弱かったかな?

その代わり、元カレエピソードで主人公小梅のサバサバしたカッコ良さの魅力が高まったし、



相棒玄之介のビビりな可愛さと優しさも堪能できたので、





俳優ファンとしてはそれなりに楽しませてもらいました。

総じて安定した面白さで、月曜夜にクスッとしたりほのぼのしたいというニーズには合っている気がします😊





あとTverのランキングが、午前中は大して伸びないのにランチタイムにぐっと上がるってのが面白い。朝ドラ見てる様な人たちは掴めてないけど、働く人たちのお一人様ランチのお供に視聴されてる感が凄くないですか?😆



①土下座競争からの“土下寝”に爆笑


「お客様のお宅の良い所を見つけていっぱい褒めましょう」



テコ入れ指導教官の教えを忠実に実行した玄之介。





本日のお客様のお家は海の見える素敵な一戸建てで、本当に褒める所だらけでリノベなんて必要無さそうなのです。しかし…




(ジロリ)



「事故物件」







こ、こんな分かりやすい人型残すとか…酷過ぎて大笑いです😂つか、買う前に気づけ!





尻込みしてしまった玄之介たちを見て、





お客様は「何とか事故物件感を無くしたい」と泣きつき、“詫びの玄”との土下座競争が勃発。ここ、何回見ても笑えます😆







土下寝に至っても、律儀にスリッパ履いたままなのにご注目ください😆




②元カレがしつこ過ぎて最早面白い🤣


まーこれは、私が金子大地くんのキャラを気に入っているので余計に面白く感じてるだけかもしれませんが。

本来は、お仕事ドラマからの脱線でしかない元カレしつこいエピソードなのに、あまりにも厚かましい甘ったれで、可愛いというより面白い弟キャラである元カレが憎めません





波瑠さんが死んだ目であしらうのがいちいちツボですし、





なんだかんだで頼られると面倒見てしまう性格なんだろうな、だから頼りない玄之介とも合うんだろうなって思えました。


むしろ、上司の原田さんの方が、何を企んでるか分からなくて気持ち悪くなってきました…

(円卓の部下団って何やろ…)

(多分あのコスプレシーンに全員が登場する前フリと見たw)



皆さんも感想呟いていらした通り、今回どんなオバケエピソードより怖かったのは、この↓桜子ちゃんでした。



いやージャスミン、売れてきたね!😆キャラ立ってるよ凄いよ!

次回大暴れかな?お仕事ドラマから脱線しまくったとしても、これは楽しみ。



③間宮氏のコメディ演技が冴えまくっていた


演出が今回変わりました?よね?

そのせいかちょっと苦手感のあったカメラぐるぐるも控えめで助かったし、脚本家の本来の魅力であろう軽妙な舞台劇っぽさが凄く出てましたね。演出家でこんな風に変わるんだなってとても興味深いです。


間宮氏は、そんな中でも冴えたコメディ演技を披露してくれたと思います。いやあ、やっぱり我が推しは器用で上手いですよ、はっはっは!←

特に印象的だったシーンを二つ挙げますと


(1)僕が住みますから!

イラついてる奥さんに叱られてショボーン。



ご夫婦の喧嘩を目の当たりにしてオロオロ。



溜まりかねて「僕が住んでみますから!」



このクルクル変わる表情と弱っちく発する台詞の間。実に絶妙で可愛い💕


(2)あんた誰?

一人で肝試しだったはずなのに、



あんた誰?が大集合で大渋滞。





順にこなす見せ場と台詞、立ち位置といい、完全に舞台演出やん😆いや、むしろシットコムというべき?

最後のゴチっておでこぶつけて、間宮氏が突っ込む所まで完璧なオチつきで楽しかったです♪





④二人が頑張って自分の人生もリノベするのね


押しが弱くて、すぐに謝っちゃう玄之介




自分では優しいつもりでも、小梅には「女に甘い」と喝破され笑



「がびーん」


怖いもの、苦手なものは必死に見ないようにするというヘタレでもあります笑




「嫌だ。僕は何も見えない聴こえない」



「ハイ、びびってます」


あまり暗くなり過ぎてないのは救いですが、新しい嫁に逃げられ息子に泣かれたってかなりのしくじり人生です…







一方で、小梅もまた自分の事を事故物件と自虐的に思っているのだけれど



何かというと、他人に甘え他人のせいにしたがる元カレに

「自分の人生は自分でリノベするしかないんだからね!」

って啖呵切った所、凄く納得しました。



そう、このお話はお客様たちの悩みを解決してくだけでなく、小梅と玄之介の二人が、しくじった人生をリノベしていく物語でもあるんですね。







凸凹バディーなんて言われてますけど、既に自然体で良い表情を見せてくれる二人のシーンが大好きです。


「事故物件ではない。エピソード付き物件です!」


エンディングのバディー映像も各話変えてくれるみたいですが、それも毎回の楽しみになっています😊









⑤オマケ。変死体の間宮


「わーい、またドラマのお仕事?すぎょい」

「で、今度は、殺す方?殺される方?」

ってお仲間とキャッキャしてた頃が遠い昔のようであります😂


(※注 これは体が固い間宮氏の最大限のひねり技と思われます泣)


(変顔の方は、もうどんなんでもできます←)


変死体の間宮…なんだか懐かしい←

今や貴重だから、記念に貼っとくね!

多分これから渋くなってきたら(今でもトシの割に十分渋い)、殺すか捕まえる方のお仕事増えると思うからさ😁














【魔法のリノベ感想_4話】腹を割る大切さと詫びの玄の反省

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①風水にこだわる顧客の事情を思いやる


いきなり冒頭から“詫びの玄”の「もーーーしわけございません!」が炸裂して始まった今回





お話のメインでもないのに、棟梁?に寺島さん使うとか豪華やし、似合い過ぎとるし😂



足場も組んで工期に入ってんのに、プラン変更とか超困りますよね💦

畑は違えど、私も昔コレで幾度も煮湯を飲まされたため、胃に穴の空いた思い出が思わず甦りそうに。









そんな迷惑な顧客なのに、なんとかしてやりたいと頑張ってしまう小梅さん、心底立派な営業だと思いますが、(ただし竜とか現場は泣く事になる😂)、





恐らく以前のやり手なだけの彼女だったら降りてたのではないでしょうかね。


単なる安請け合いでもなく、一応の狙いというか根拠があるのはさすがだと思いましたが(これお仕事ドラマとして大事な描写です)(ただみんなでがんばります、みたいなお話だと見てて腹立ちます←)





そんな彼女の変化を嬉しそうに受け止めて、「良かったです。僕も、なんとかしてあげたかったんで」

って温かく微笑む玄之介に、思わずキュンしそうになってた小梅は可愛い😍









彼女のこの変化は、間違いなくまるふく工務店の家族的雰囲気と、他でもない相棒の玄之介に感化されたものでしょう。

玄之介は本当に優しい奴で

「風水とかを急に気にし出す時って、きっと何かそう考えてしまう事情がある」

そんな風に迷惑客を思いやれる。





しかしさらに、スポンサーを名乗る風水スピリチュアル女である叔母がどーんと登場!さすが浅野ゆう子さん、迫力凄い😆

金に糸目をつけず大リノベ受注のチャンス?









しかし、そこは誠実な梅玄コンビ。

風水大リノベプランだけでなく、当初予算内に収まる限定リノベプランもちゃんと提案し、そちらで見事お客様の心を安心させ、掴んだのでした。







夫の不慮の死という不幸について、互いに腹を割って語り合ってみれば、お客様は自分の責任を感じ過ぎてしまっており、叔母も息子もその気持ちを思いやっていた。そういう温かい結末で、本当にホッとしました。





もし私だったらゴネ出したお客と喧嘩しちゃいますし、スピな叔母とか!現れた時点で全力で逃げを打ちます😂絶対に関わりたくない人種です😂

ほんと、梅玄コンビの文字通りの粘り勝ちエピソードで、心から偉いなって思いながら見てました。





お局化してふんぞりかえってたけど、私なんかには到底営業最前線は務まらなかっただろうって教えられた気分です。コンビの成長を感じる事ができましたね。



②過去の因縁と向き合う覚悟をした小梅


小梅ってしっかりしてるし、何でも言いたい事ズバズバ言ってきてそうなイメージだったんですけど



この妖魔のごとき桜子ちゃんが相手だと勝手が違った様ですね。



大げさに泣かれ騒がれ、加害者に仕立て上げられた時点で負けを感じたのかもしれないし、面倒でもうひたすら関わりたくないって気持ちになったのかもしれないし。




あとは私の勝手な想像でしかないですが、プライドも邪魔した気がしますね。こんなアホらしい奴ら相手にして言い訳なんてみっともない事したくない、みたいな…。(私ならそうだろなって気持ちでして)



けれども、遂にまるふくにまで乗り込んで来た桜子を見て、小梅はこの因縁の相手と決着をつけるべく、きちんと向き合う覚悟をしたのでした。いいぞ!頑張れ小梅!



「もうやめなよ、そうやって被害者になろうとするの」

ズバリ切り込んだ小梅のセリフは、見守っていたまるふくメンバーも凍りつく鋭い一撃!



なのに、女同士の戦争に居た堪れなくなった玄之介が、余計な茶々を入れてしまい

「久保寺くんに代わって、僕が謝りますんで!」

って…😩ハア?何でお前が?関係なさすぎだろう…



結局この結果、、この二人は腹を割って話す機会を失したまま

したたかな桜子ちゃんは、どうやらもう次の男を捕まえようとしてる、というオチで終わってしまいました😂





もし、あのまま全面対決モードに突入してたら、桜子ちゃんからどんな言葉が聞けたか興味はありますね。あくまで女優的に悲劇のヒロインを演じ切ったのか、そういうやり方でしか勝負できない自分の弱さを曝け出したか…。

(本気で自分が被害者だと信じきってる妄想女子だった場合、マージで身の危険がある時代ですから、対決から逃げるのも悪くはないですよね、ハイ)



それにしても、桜子ちゃんを演じた北香那さん、あっぱれでしたよね!何というか、自分の個性の見せ方を良く知ってて、存分に発揮してたと思います👏



③詫びの玄、反省する


今回は、お仕事エピソードに絡めて小梅の変化が描かれましたし、玄之介の「反省」が描写されたのも凄く良かったです。





「私は、彼女と腹割って話したかったんです」

そう小梅に言われてしまい、自分が「ただ謝ってその場を収める」事しか考えて無かったって事実を突きつけられ、大いに反省した玄之介。






人には誰でも長所と短所があって、それは同じ性格によるコインの表裏の関係でしかありません。

玄之介の場合も、まさにそれ。


優しさゆえに、言いたい事も話し合えないまま嫁と弟に去られ







多分、それを結構引きずってます。いつかは向き合わなければならないでしょう。

だからでしょうか、きちんと面倒ごとと向き合おうとする小梅に頼しさと魅力を感じていそう。

「僕のリノベーションは小梅さんと出会った事かもしれません」





一方の小梅もまた、自分とは違う、底抜けにお人好しな玄之介の事が気になり始めていますね。

「優しすぎる。けど、時々パンチがかえってくる」





山ガール仲間が謎に玄之介の顔面をガン見してたのも気になりますし(気持ちはとてもわかる←)

もしかして当初思ってたより恋愛要素が入ってきそう?





でも私は、もし二人に淡い感情が芽生えたとしても、あくまでお仕事パートナーとしての関係性の深まりと成長、その延長線上で描いて欲しいと思っています。まずは相棒としての信頼ありき!ですよ。





来週は、遂に!駆け落ちした次男の寅之介が登場!

今度は、玄の方が過去と向き合う番という事でしょうか?







彼の頑張りと成長がどう描かれるのか、楽しみです。























【魔法のリノベ感想_5話】玄之介頑張れ!次男登場

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①密かに勉強もして努力してる玄之介


今回の案件は、泥棒に入られた一人暮らしのお宅を防犯目的のリノベ。



密かに資格の勉強もしている玄之介は、学んだ知識を早速活かせて着実に成果を出しつつあります。







えらいぞ坊ちゃん笑

まるふくメンバーが、いつものどこまでアドリブなんだかわからんノリで、

「ようやくスタートライン」→「誰がムササビじゃ」→「よ、一発屋」

って、ファイトソングネタでいじってたの、不意打ち過ぎて吹き出しちゃいましたよ。







ナンバでもありましたが、こういうのは間宮氏が現場で愛されていないと生まれない空気だと思うんで、私は結構好きですこのノリ😁。トレンドインおめでとうございました😆

(次は、いきなり気弱な玄が「かかってこいや」と手招き始めるネタひとつよろしく←)





地道なカメさんみたいな玄之介の頑張りに、実は小梅は結構惹かれていますが、

職場恋愛で一度手痛い思いをしているため、自分にダメダメと言い聞かせている状況。





この気持ちは良く分かります。私が昔いた職場は極端に風紀が緩く😂、男で失敗した結果仕事も…って同僚を死ぬほどたくさん見てしまいましたから←

凄い猛者になると、ある部署にいた2組のご夫婦が、数年後パートナーがくるっと入れ替わってて。異なる組み合わせの2組夫婦になって働き続けてたってのも見ましたが(実話)



②これまた癖強い次男、寅之介登場


駆け落ちした元妻が不安定なのは玄之介への罪の意識のせいだろうから、僕たちを許して祝福して欲しいから話し合いに来たんだとさ…(呆れた)



飄々とし過ぎて何考えてんだか全くわからない。ある意味、明確な悪意のあった桜子を超える怖さである。



一応頭も下げているし、口でも謝っているんだけどさ、何というか…

この、心に全く響いていない目!落合モトキくんがうますぎたよ!






最近の流行りなのか、こういう極度に共感力の低いマイペースキャラって結構あちこちで見かけるんですが、どの演技も無表情がテンプレ化していて正直魅力も説得力もないんですよね。

でも、この落合モトキ氏はホンモノ臭が凄い😂

こういう奴いたわー…周りは本気で怒ってんのに、本人だけ何が悪いか全然わかってない、こういうすっとぼけたキョトン顔してたわー、という既視感ありありのリアリティーでございました。素晴らしい👏



改めて、ここで連ねるまでもないかもしれませんが、得られた情報だけでも整理しとくと

  • 玄の元嫁と不倫の末駆け落ち
  • 同時に二人はまるふくの営業・経理の仕事も捨てて逃げた事になる
  • 逃げた後、離婚届けを一方的に郵送してきて正式に入籍に至る
  • 駆け落ちする前に、家に厚かましく入り浸っていた描写あり
  • 子供を巻き込み悲しませたという自覚はあるんか?

はっきり言って、タチが悪すぎ。余裕で嫁からも弟からも離婚調停で慰謝料搾り取れる案件。それをしなかった福山家優しいし甘いわ。どうしても結婚したかったんなら、まずは嫁が家を出て別居→離婚の話し合いに至ってから。話はそれからだろうが。





「ちょっと…気持ちが追いつかなくて…ひとまず帰って…」

そう言うだけが精一杯の玄之介。怒れよ玄、と父に煽られても、「怒れない男」なんですね。





一方で寅之介は、玄之介と対極に位置するキャラという感じなんでしょうか。

押しが強くて仕事もできそう。でも多分自分の都合しか考えてない。猛烈にイラつかせていただきました笑








③イラつく小梅「怒ってくださいよ」


二人がいいバディになってきてるという手応えはある。



身内経営の家庭的なノリも、小梅にはどうやら肌に合って馴染めるらしい。(元嫁には多分そうじゃなかったんだろうねって想像はできる)


けど、いい感じに上向いてきてたのに…また自信無くし、すぐ気弱になる玄之介を見ててイライラ











寅之介の傍若無人ぶりに呆れますが、それにまともに反撃できない事が許せません。

「あなたは悪くないし、ちゃんと頑張ってるじゃないですか。」

「大事なものを守るために、ちゃんと怒ってくださいよ」



ハッキリと指摘されてしまった欠点。自分でも良くわかってる。なのに、玄之介はただ気弱にうなだれて聞く事しかできません…






④お客様に寄り添える玄之介の良さを発揮


せっかく決まったリノベなのに、よりによって寅之介の不動産屋に売却して娘夫婦と同居するか、揉めてしまい。





話し合いの日、お客様はいきなり篭城?

と思いきや、玄之介の機転で、実は転倒し窮地に陥っていたお客様を救出。





そこで、心を通わせて寄り添ってみれば、とっても純情で可愛い男の本音が聞けました。

まだ後数年はこの家にいたい。大それた下心はないけれど、いつも朗らかで明るいお向かいさんを、そっと眺めていたいから…



それに対して、「分かりますよ。」「僕も同じですから」

この台詞は。やはり小梅への芽生えそうな気持ちの事を言っているのでしょうか?

だとしたら、さすがにバツ2子持ちの自分にはそんな資格はないと、感じてしまっていそうですね。

もしかしたら、結婚はもうコリゴリって本音かもですが😆







玄之介の頑張りを見届けて、小梅は我慢できず、良くわかって無さそうな寅之介に苦言します。

「玄之介さんの優しさにつけ込むのはやめて」

「ハッキリ言えないだけで、彼も怒っています。」

「私も同僚として、凄く怒っています」





玄之介がいない時に、敢えて意見した彼女の行動は賛否分かれるかもしれません。

でも、ハッキリ言って私はスッキリしましたし、ほっとけないと思う気持ちを具体的に行動に移せる小梅をカッコいいと感じました。


そしてそんな小梅の言葉も気持ちも、ちゃんと玄之介の胸に響いたのでした。





「ちゃんと寅之介に言います」



「手が出ちゃうかもですが」

(やめて。本気出したら殺しそう←)



「玄之介さんと出会った事は、私にとっても人生のリノベかも」









⑤成長した玄之介


勇気を奮って寅之介と対話した玄之介。

「彼女はきっと後悔はしてないし、妊娠して不安定なのでは?ちゃんと彼女を見てあげてくれ」

「祝福はしない。だけどお前たちが幸せになってくれないと、俺がバカみたいだろ」





駆け落ちされた時に言うべき事を、時を経て今ようやく言えた感じですね。

ある意味止まってしまっていたであろう玄之介の時計が、漸く再び時を刻み始めたかのよう。頑張れ、玄之介!





「もう福山家には関わらないでくれ」

多分これは、自分のためというよりは、父親と息子のための言葉なのかなーって気がしましたが、果たして寅之介にはこの気持ちが伝わったでしょうかね?

どうやら、関係はこれっきりにならなさそうですよ…怖



⑥恋のあれこれ始まるの?


玄之介の成長していく姿と梅玄の距離感が近づいていく過程を丁寧に見せてくれるのは嬉しいのですが、









山ガール仲間に加え



竜之介まで恋に参戦してきそうなのは、ちょっとわちゃわちゃしそうで不安かも。

それでなくても、久保寺くんが謎にバーで息巻いてたり😆



円卓の部下団を従えてる部長が、エンケンさんとの因縁ありそうで騒がしくなりそうなのに。

寅之介との決着つけるなら、むしろそっちメインでエピソード絞って欲しいなって感じますし。





とは言え、次週も楽しみにしております😊













【魔法のリノベ感想_6話】玄之介の人生のリノベは順調なんだが

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今回のお話は満足度高かったなー!

なぜだろう?恋愛要素もどんどん入ってきて複雑化してるのに。









やっぱり主軸のリノベ案件がリアルで具体的で、解決結果にも納得できたから、なんだろうと思うのです。お仕事ドラマですもんね。この説得力大事!












①梅玄のコンビ芸がどんどん進化しとる


波瑠さんと間宮氏のコンビネーション、どんどん良くなってると感じます。

間取りマニアその名も“マドリスト”な今回のお客様。幾年もずっと理想の我が部屋を夢想し続けてきただけあって、異常に詳しく、思いも語り出したら止まらない。



マニアというかですねー、好みの間取りを前にハァハァ興奮を隠せなかったり、オタク全開なこのお客様。まんま私過ぎて、とても他人とは思えません←(大好き😘)



そんなお客様を前に、(早くコーヒーの注文してあげてー)のサインを必死に送る梅玄が、ピンクレディ(我ながら例えが古くて泣ける)みたいにフリが完全に一致してるとこ、感心しながらも爆笑でしたし







なんせ二人の会話もアクションも、テンポ感が良すぎるほど飛ばしまくってますんで


たくさんの小ネタをリアルタイムの初回視聴時には見逃しちゃってて、もったいないほどなのですよ。


(また出たぞ、の呪術廻戦)



(っっしょーい!のポーズは、ナンバでも見たぞの既視感😂とか)



今回幾度も繰り返し出たこのポーズは可愛くも謎だったけど(玄之介のお得意ポーズなんだろか?)



一番大好きなのはココ↓


紹介してくれた不動産屋が、まさかの寅之介で。

うわっ出たーの玄の表情と、



空いた口が塞がらないどころか全開になった小梅の図。もう最高でした😆






②玄と寅の対立は生き方の違いでもあった


前回にも増して、ゴリゴリと身勝手な押しの強さの寅之介。古巣のまるふくと協業したいそうですよ。

「これまでも、影ながら仕事を融通したりして恩返ししてきたつもりです」



って、「何そのごんぎつね」って、こっそり突っ込む小梅には吹きましたが😂いや、彼はキツネちゃうねんトラやねん。見た目はどっちかっていうとキツネ寄りかもだが(余計な事言うなや)



どうやら寅之介は彼なりに、実家や兄との関係修復を望んでいるのではないか、というのは伝わってきました。分かりにくいけどな!←


でも、そんな身勝手な要望を皆が受け入れられるはずもなく。





強引にローンプランの変更までを提案して早くお客様に決断させようとした寅之介のやり口に、玄之介ははっきりと異を唱えます。印象的な良い台詞でした。







「お前は、これまでもそうやって強引にやってきたんだな。」

「そういう押しの強さは、人の人生を大きく捻じ曲げる。不動産ならなおさらだ」





皆が、ご立派になられた玄之介坊っちゃまに拍手を贈る姿が微笑ましい😆

こんな風に応援されるという事は、皆が頼りなかった玄之介の成長を嬉しく見守ってきたからだと思うし、反対に、寅之介のやり方には恐らくまるふくで営業やってた頃から少し違和感を感じていたのかもな、とまで想像してしまいましたね。





ただ実は…私はここで自分の中に芽生えた複雑な感情を持て余してしまってました。

人によっては、確かに背中を押してあげた方がいい場合もある。これもまた否定できない。

そしてビジネスにおいては、恐らく寅之介のやり方は、不誠実かもしれないが悪とまでは言い切れない。効率や合理性を最重要視したら、こういうやり方になるよなあって…。

多分私は、自分が仕事の場面において玄側でなくどちらかと言えば寅側に近い人間であったという自覚があり…だから、寅之介の気持ちや立場も理解したい、そんな言い訳めいた気分になってしまったんだと思います😢



いずれにしても、不動産やリノベという人生を左右する仕事において、玄之介の台詞は、彼の不器用でも誠実な生き方そのものを表していて、本当に心に響くものでした。



③寅との決着は、終わりではなく新しい関係の始まりと受け止めました


梅玄の誠意は報われ、お客様は、好みの物件を探すのではなく物件を好みに作り変えるリノベメイン方針にチェンジします。



理想の物件を探し続けても出会えないだろうと、恋と失恋に例えたのも秀逸でしたし



方向性的に非常にリアルな決断だと感じました。「好き」と「オンリー」を追求したい人間にとっての唯一の正解でしょう。


しかし、またもや寅之介が「かつての憧れ物件」をチラつかせて再考を迫りますが



もうお客様の気持ちは揺るぎませんでした。ずっと迷いがちだった方ですが、後悔しない決断を下したという自負があったのでしょう。





梅玄が報われ、勝ってくれた事にはスカッとしましたしね。



「お前がやった事を許す事はない」

「だけど、俺はもう前に進んでる。怒りを感じないほどに、今が充実してるから」

「だからお前も、前へ進め。自分が選んだ、してはいけない選択をした事の責任を背負って生きろ」





この玄之介の台詞は、カッコ良くてグッときましたが、むしろ私が心を動かされたのは、次の寅之介とのやりとりの方でした。


「許してもらえるなんて思ってませんよ。」

「僕はそこまで厚かましくないです」



そう飄々と言ってのけた寅之介に、「ええええ〜」って全身でドン引きした後、

「いやいや、凄く厚かましいから、お前」

って突っ込み返したところですね。





ここ、皆さんは、どう受け止められましたか?

寅を許した訳ではないけれど、こうやって本音で突っ込んだり対等に言い合える関係性には戻りつつあるんじゃないかと、私はそう感じました。

前回の寅之介初登場の時なんて、玄は動揺して顔もろくにあげられない始末でしたから。そこからの成長たるや、もの凄い変化だと思うんですよね。




切りたくても、血の繋がった家族です。

ここからまた、新しい関係性が築けて行けたら良いですね。赤ちゃんも産まれるみたいだし。






④恋に踏み込めなさそうな二人だが


玄之介の人生のリノベはとても順調に見えますね!

ただし、

「仕事で傷ついた心は、仕事でしか治せない。恋愛で傷ついた心も、恋愛でしか治せない」

というシビアなお言葉が世間にはありまして。





お仕事で自信を取り戻しつつある玄は、妻に逃げられた傷心の方はどうするのかな?









一方で小梅もまた、しきりに「後悔しない選択」と自分に言い聞かせていますが、その心は?









玄之介宅に寝袋宿泊した時に、いつもは玄が見る夢を小梅の方が見てましたし

夢の中で光ってた指輪?らしきコレはいったいなんの暗示なんでしょうか?







ほっといたら、ずっとこのまま何も起きそうもない二人ですが、どうやら来週からはぐっとお話が動きそうですね。


玄(の顔)に興味津々の面喰い山ガール



いつの間にか、しっかり者の小梅に惚れてしまった末っ子の竜之介と。





この二人が引っ掻き回す事で、逆に事態が動きそうな気がします。











今のところ謎しかない円卓の騎士団と約束の地😂は、ドラマの終盤に盛り上げるネタになってきそうですね。原田さんの悪い顔にもだいぶ慣れてきました笑












【魔法のリノベ感想_7話】梅玄が離ればなれに

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いやはや困りましたねえ笑。

今回、圧倒的に玄之介成分が足りなくて、週刊間宮に慣れきって甘やかされたワガママオタ魂がうっかり暴れ出してしまいそうよ←(ところどころ筆が滑ったら勘弁ね)









最終回前に梅玄に試練を与え盛り上げるってのは最初から決まってた方針なんでしょうし、我が推し自身の詰め詰めお仕事スケジュールの都合であった可能性も非常に高く、愚痴るのも筋違いな気がする…

だから言えるのは、しゃーないからこのモヤモヤ抱えたまま来週までお利口にして待ちますねって事だけです😂



①梅玄が離ればなれに


弟の結婚式のため、3年ぶりに実家へ帰省した小梅。



二世帯住宅への建て替え話が出ていますが、亭主関白な父親に任せてはおけません。



間取り以前の問題で、そもそも父親が母親への配慮が無さすぎる。

案の定、弟の嫁さんの希望だって反映されてない。


しかし、諦めきった母親が、いつ家族の誰がいなくなっても良いように要望出していたという事実を知って、父親は反省し目覚めるのでした。



そして、家族それぞれの居場所を作り、建て替えでなく一緒に生活しやすいリノベーションへと。めでたしめでたし。




②離れてハッキリした小梅の気持ち


本当は、週末だけの帰省のはずでしたが、思いがけずに長引いてしまい





離れた事で、小梅は玄之介の事ばかり考えてしまっている自分を自覚します。



もしもこの両親に紹介したら…という妄想の中の玄之介が無駄にキラキラしてたのまでは素直に笑えたんですが







意外にも自分の方こそ玄之介を頼って、つい電話しちゃったりしてる。



玄之介の方は明るく優しく励ましてくれてるのに






「こんなはずじゃ…本当は…」



「小梅さん帰ってきて。小梅さんがいないとダメなんです😢」

って泣きつかれる図を勝手に妄想しちゃってた。





これはねぇ…



ズバリ言うわよ?「小梅、あんたダメ男好き過ぎ」


おまけに、自分が留守の間に仕事にかこつけて玄宅に上り込んで料理までしてるらしい山友に、分かりやすく嫉妬メラメラ。


「おいちいおいちい」

「こんな母ちゃんが良いなあモグモグ」





って!!妄想激しすぎるぞ!!思い浮かべた肉とおにぎり?が雑で巨大なの面白いけど🤣



もうさー玄之介に完全に惚れてしまってるやん小梅!

私、ここまで彼女の側の気持ちがハッキリしてるとは思ってなかったので、この展開には正直びっくりしました。



③あざとキャラ化した竜之介


そんな帰省中の小梅のもとへ、突然訪れたのが竜之介

玄之介と喧嘩したとかで、休暇を取ったと言いつつ、まるふくには知らせないでと頼む竜。





喧嘩の経緯も気になるけれど、小梅いない上に竜まで休んだらお仕事どうなってんの?と心配になる。


小梅の両親にアピールするわ、上り込んでビール取りに行くわ泊まっちゃうわ、もうこれグイグイっていうか、非常識スレスレでない?


小梅と一緒になって、「竜之介、こんな人だっけ?」っと首を傾げていたら



「意外と、こういう人なんです」

「兄弟なんで、欲しいものは一緒なんです」

って、むしろ堂々と宣言し、はっきりと恋愛アプローチをかけてきちゃいましたよ。



「僕に手伝わせてください。」

もう完全に小梅の彼氏と勘違いしてそうな😂父親に頼まれて、リノベプランの設計を頑張ったところは優秀でさすが👏だったんですが、



「うちも母親が死んで、次男も出ていっちゃって、寂しいので。」

「だから家族一緒にいられる時間を大切にして欲しい」

って!せっかくの感動の台詞のはずだったのに!


「僕。玄兄に遠慮しないから…」

のこれで、台無しになったと感じたの私だけですか?



玄の過去の心の傷を知っていて、しかも今の玄と小梅の気持ちも薄々察してて、それなのに取る行動がコレかい?っていう驚きな。家族を大事したい人の行動とは到底思えないっすー!


このせいで、せっかくの国宝級綺麗なお顔による必殺の上目遣いも、細マッチョアピールも、全てが、「あざと過ぎる!」と苦手になってしまいそうなんだが!賢くて可愛いメガネキャラ好きだったのに、どうしたらいいの?







つかさ、まるふく兄弟、揃いも揃っていったいどんな育ち方したんだよ。

何かい?彼ら、とーちゃんが大皿にどーんと雑に盛った飯を、子供の頃から奪い合って生きてきたんかい?女一人の自分をイケメン兄弟が取り合ってくれるとか、どんな女子向けエロゲーだよ、絶対入社したい😂


何かを誤解したらしきまるふくメンバーが駆けつけた後、さらっと仲直りだけされても…







結局何があったのか分からないままで、頭の中は「???」で一杯の私でした。



④梅玄の試練を視点を変えた前後編で


あまりにも消化不良だらけだったので、不審に思っていたら、


次回は、小梅不在のまるふくサイドを、玄之介視点で描くと予告で判明。


そうきたか!ならば許そう面白い!(←お前何様だよ)

斬新な構成が、間宮氏主演のスペシャルドラマ『バンクオーバー』を彷彿とさせますね。

あれは、パズルのピースを順にはめてくみたいな、独特の面白さがありました。


きっとモヤモヤしてた色んな事

  • 玄之介は本当に一人でお仕事やれてんの?
  • 玄竜の兄弟喧嘩の原因なんだったの
  • なんで竜はあんなに焦って唐突にアプローチしてきたのか
  • まるふくメンバーは何を誤解して皆で乗り込んできたのか
  • ミコトと玄のお仕事は何で、なんで家まで?
  • 久保寺はなんで竜を探してたのか?

これらの謎が、全て綺麗に回収される事を期待してまっす。


そしてもちろん、梅玄のコンビをなる早で復活お願い🥺









いつもは並んで歩く二人のエンディングを見て癒されてたのに、今回は、思わせぶりな二人のすれ違い映像で、









自分でも予想してなかったダメージを食らってしまってる。頼みますよーマジで…










【魔法のリノベ感想_8話】梅玄一歩踏み込む「始めて…みましょうか?」

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前回の謎を回収する謎解き回との事で、脚本家の手腕を堪能する気満々で見始めたのですが…

ごめん🙇‍♀️最後の梅玄シーンが私にとって桁違いに尊過ぎて!

あらすじぜーんぶ頭からふっとんだ😂申し訳ござらぬ
静かな興奮状態に陥ったせいで、深夜2時までギンギンに目が冴えて眠れなかったレベル。
梅玄には恋愛成分要らないなんて、どの口で!のたもうていたこの私!えがった!とてもえがったで!👏👏👏


①まずは楽しい答え合わせから

実は玄サイドもいっぱいいっぱいで、
小梅がいなくてもちゃんとやらなくては!って力み過ぎて兄弟喧嘩









犬猫飼い主であるミコトさんに助けられて

ご飯ですよーもワンちゃんへ、だった



バーでのやりとりから、竜の行き先を久保寺が名推理



「こえだ、すな」で誤解して大騒動



神社からの電話でネコの声聞こえてたって指摘してた方、素直に凄い





素直になれない事情を抱える父ちゃんのために、頑張ったしんのすけが健気でした






②竜は損な役回りだったかな😂

竜の行動が結果的に梅玄の関係を後押しするだろうって事は予想通りでしたが







それにしても、今回のエピソードでは竜はかなり損な役回りだったなぁって感じました。

「小梅さんとバディ組みたい」





「恋を探しに行きます」





全てが独りよがりの「恋ゆえの行動」でしかなかったってのが一番がっくりきた点で、欠点ありの玄兄と比べても、子供っぽさが際立ってしまいました。
もうちょっと、仕事への向上心とか兄への対抗心や劣等感とか…彼なりの背景を強調してあげれば、また印象違ったのになあって、そこが残念でしたね。

本来は、専門的スキルという武器があるんだから、クールで知的なキャラでもいけたはず。というか、私が勝手にそういう方向性を期待しちゃってたんでしょうね、ゴメンなさいです。

ただ、とにかく「可愛い末っ子」としての魅力は爆発してたと思うんで、



玄兄に逆ギレしてカバン振り回したとことかは、可愛いアライグマの威嚇行動にしか見えませんでしたし😂





同じく、反撃?で足を踏み鳴らした玄兄の謎行動も、怒ったうさぎさんが精一杯足ダンしてるコレにしか見えず、




何この兄弟喧嘩、可愛いかよ😍でしたね😂


③私、ミコトさん嫌いじゃない😁

同じグイグイでも、ミコトさんはなーんか好きになっちゃいましたよ。なんでだろ?
めちゃくちゃ正直でハッキリ言うし行動に移すし笑

「顔、いいわぁ」(←全間宮オタが頷く声「ホンマそれ」)







なんだかんだ犬猫飼い主としての助言が的確で、仕事はキッチリやってくれそうってイメージを覆されなかったってのが大きいですかね。
(私、何回かしつこく書いた自覚ありますが、仕事<恋愛をあからさまに描写されると白けるんです。許して欲しい)

おっとそこまで踏み込むか、の告白場面でも
「考えちゃダメ、感じるのよ」



「フィーリーング〜!」



のキャラがとっても立ってましたし、
それを受けて間宮氏の芝居も、外国映画の吹き替え版見てるみたいなアクション、アドリブで超ノリノリ😂で応えていたの笑いました。
「アイムシンキングナーウ!」







「ズスゥイズアペーン!」



「バツニー!」(←もはや英語ですらない笑)

結局、梅玄バディーがしっくりと行きそうなのを見届けて、割とあっさりと自分から降りたのも好感度高い。これくらいサバサバしてると、少なくとも同性からは嫌われないですよね😂






④「始めて、みませんか?」

今回のお客様夫婦でも、「なるようになるわよー」の奥様よりも、心配性の旦那様の方と波長が合っていそうな玄之介。



ついつい、様子を伺っては心配を一緒になって募らせますが、









結局は、「始めてみないとわからない事、それを楽しめる家に致しましょう」



そうキャッチーにプレゼンした事で、前向きな気持ちで生活を始められそうで良かったです。
責任感が強すぎる余り安易な「絶対」を認めてこなかった小梅の変貌ぶりに、玄之介がびっくりするところも良かったですね。







皆が、大騒ぎして小梅実家へと飛び出して行ってしまったシーンでも、
「落ち着きましょうよー皆さんの方が変ですよー」



「僕は、まるふくを守りたいんです」



って、ただ優柔不断なわけではなくて、芯のある強さを見せてくれた玄之介。着実な成長に、お母さん目頭が熱くなりそう(彼はバツ2子持ちです)

そうして、仕事を通じて二人の成長と変化をじっくりと描いてくれた上で、

遂にその時が来た!

「出会ってから、ずっと楽しくて、だから壊したくなくて言えなかった」
「けど」
「…始めて、みませんか?」





敢えて「好き」とか「付き合う」とかいっさい言わないこの控えめなアプローチ。
実に素晴らしい。分別ある大人を感じさせて、純情さもあって、何より玄之介らしい。





照れて視線を逸らしがちだったのに、お返事待つ間のこの表情よ…こ、これは断れねえ笑



「始めて……みましょうか?」
小梅さんの答え方も百点満点。照れも可愛いさも、でもキッパリした性格も感じ取れるところ全てが好き😍





屋台飲みから始まったこの場面、波瑠さんも間宮氏も、台詞だけでない目線や間の使い方のうまさが際立ち、大人のための恋の名場面になったと思うのです。この↓店主のリアクションに、我々の感動の全てが凝縮されております😂





なんだかんだ言っても、玄之介は2度も嫁をゲットしている、ちゃんと恋愛能力のある男なんであるからして。だから、ここぞのこの場面では、ちゃんと自分の方からアプローチしたし、それが出来る人なんですねえという感想です。好き。大好き

「やっぱり、今日は送らせてください」











もう好き好きー大好きー❤️❤️❤️


⑤里山バトルへの仕込みもバッチリ?

山へ登ってみたら鉢合わせ、ってのは、さすがに都合良過ぎでしょって笑いましたが







この雄大な風景の中で見せてくれたナチュラルな笑顔が眩しかったので、オッケーとします😆









小梅の指輪エピソードもなんか不思議ですし、



それを梅玄が同じ夢を見ていた謎はまだ解き明かされていませんが





立ち寄った里山のお店が、きっと最終話に向けたエピソードへと繋がっていくんでしょうね。











まるふクエストがどう決着するかは、さすがにちょっと楽しみになってきましたよ笑











【魔法のリノベ感想_9話】あ、待って…ほんとに行くんだね…?

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①デレとツンの落差が激しい小梅が可愛い


前回の素敵な余韻を引き継ぎ、一人デレてる小梅がめちゃくちゃ可愛いし



じわりと幸せそうな玄之介にもほっこりします。



ところが、出社して照れを抑えつつ挨拶してみたら

「ネクタイ曲がってますよ!しっかりして!」と通常より厳しめモードの小梅





こんな彼女を「デレからのツンがすごーい」って受け止められる大らかな玄之介でほんと良かったですね😂





この時は微笑ましく見守っていた「デレからのツン」なのに、お話の最後で全然笑えないレベルのデレ→ツン爆発が来るとは、ついぞ思わず…



②大家族グレートマミー案件でTVデビュー


お仕事でも、張り切り方の方向性が面白い小梅

キリッとエレガントに行きましょうねーって振り向いたら







ある意味やる気が炸裂しまくっている小梅がそこに!



びっくりしつつも、「小梅さん、本当に変わりましたよね」と玄之介。いつの間にか完全にまるふくファミリーのノリになっている😂



今回の案件は、TV番組で有名な子沢山ファミリーのリノベ。

小梅は嫌々、玄之介はノリノリで撮ったあの広告看板がディレクターの目にとまった結果だそう。やっぱり営業は宣伝が大事ですね😊





しかしながら、子供七人いたら家の中はしっちゃかめっちゃか!

惨状に引きつつもTVカメラの前で作り笑顔の梅玄でしたが





本来の性分がつい隠せずに

「リノベやる気あんのかー!」って叱り飛ばした小梅が私は好きです😆(自分がこのタイプなもので😂)








③パンドラの匣の底には希望が残っているはず


実際のモデルがあるご家族のエピソードだから、ネガティブな事は言いづらいのですが…

私はこういう大家族ドキュメンタリーってどうも苦手でして…。賑やかな大家族を羨ましいって思った事がそもそも無いので、価値観が違いすぎるとしか言いようがありませんスマン🙇‍♀️


だから最初から、家事を担わされてるお姉ちゃんたち可哀想って気持ちで見ちゃってたんですが、案の定というか。その二人の間に問題発覚。



長女は秘かにTVディレクターの青年と付き合っており、結婚したら家を出るかも?だし

次女はそんな姉の秘密に気づいて、負担が全部自分にのしかかり、自分の夢(パティシエになるため留学したい)が遠のく事を恐れていた。







ずっと言えずにいたパンドラの匣が開いてしまったけれども、小梅たちは諦めません。

反省するマミーとしっかり向き合い話し合います。

「子供の気持ちを見て見ないフリしてきた私は本当にダメな母親。ダンナにも4回も逃げられてるし」



「僕のしくじりの2倍ですね。えへっ」

玄之介の明るさに救われます😂







「お子さん達は、本当に家族の事が好きで自慢に思っているはずです。でなきゃTVに出ませんよ」

小梅の言葉に慰められたマミーもまた、嬉しそうに指摘するのでした。

「貴女も、自分の会社大好きで自慢に思ってるんでしょう?」





それに「はい、自慢です」って答えた小梅を、心から嬉しそうに見守る玄之介の表情もとても良かった。

本当にまるふくファミリーの一員になってくれたんだなあって。





でもね。

ハイここピーク!皆さーん、ここが本日の小梅さんのデレがピークに達した瞬間っすよ!



そうして無事、子供達みんながそれぞれ家事のお手伝いに参加しやすいプランを提案し、

お姉ちゃん二人が家を離れても、協力し合って幸せに暮らせるイメージが持てました。めでたしめでたし。






④蔵之介と有川の因縁


グレートマミーの案件が一件落着したのに、また新たな難題が。

山里の食堂のご主人から。せっかくリノベの話が決まっていたのに、「元グローバルの福山蔵之介の会社とは知らなかった。過去の事は許せん。二度と顔を出すな」と怒りのお電話。



そもそも、受注にあたってグローバルの有川部長がわざわざクレームをつけてきたり、それをただ受容していただけの父蔵之介の態度を不審に思っていた梅玄、漸く真相を問い詰めます。


実は、グローバル時代、超やり手のコンビだった蔵之介と有川



(カッコいいんだけど、そのスジの人にしか見えない…😂)


里山開発プロジェクトに邁進しましたが、なかなか立ち退かない食堂へ、地上げ屋まがいの追い込みをかけてしまいます。

やがて居眠り運転で事故死してしまったご主人。追い込みによって溜まった疲れが原因だったと遺族の深い恨みを買うことになってしまった。それで蔵之介は会社を去り、一人残った有川も別部署へ飛ばされたと。





その後、家業を継いで「リノベは魔法」と出会い、自分の人生もまたリノベ出来たと感じていた蔵之介でしたが、過去は消えないよな、と苦しそうに呟きます。

そう、ここでも、ずっと蓋をしていたパンドラの匣が開いてしまったのですね。



そんな暗い事情を語った後、蔵之介は梅玄に「そんな訳で、この案件からは手を引いてくれ」と要請するのですが、、、







玄之介は、「知らなかった…」とは呟くも、遂に分かったとは言いませんでしたね。

一方、小梅もまた「復活したプロジェクトのせいで、有川部長はまた食堂を追い詰めようとしています。」と心配を募らせます。


小梅は、自身の経験から有川の病的な執念を恐れていました。思えば、有川にかけられた仕事の誘いを断ってから全ての歯車がおかしな方向へ回り出したと…





そんな小梅のもとへ、有川からメールがこっそり届きましたよ。果たしてその内容は…?






⑤なぜ辞めてしまうの小梅


実は玄之介は諦めていませんでした。

一人で食堂を訪れて、頭を下げたのです。

「父を許してくれとは申しません。」

「けれど、この食堂を続けるためのお手伝いをしたい。させて下さい。」





さすが詫びの玄と言うべきか、食堂の主人は心を開き、再びリノベを決意してくれました。



「ずっと恨み続けるってのも、苦しいわ」

この言葉は、玄が寅に語った台詞と実は本質的に同じであり、この作品全般に通じる「前向きな昇華の精神」=「人生の再生・リノベ」というメッセージ性を感じて深いなぁと思えましたが。



一方で、父蔵之介も繰り返したであろう謝罪と何が違ったんだろうな…とは感じましたね…

強いて言うなら、玄之介にはしつこく何回も訪問したという描写はありませんでしたが。

後は、時が流れた、ただそれだけですかねえ?(ど、どうしよう、エンケンさんや原田さんと、間宮の顔の怖さの違いが原因とかいう裏設定だったら😂)



食堂のご主人と向き合い、再びの受注を決めてきた玄之介。

そんな息子の成長を知り、感激した蔵之介と嬉しそうなまるふくメンバー。とっても感動的な場面でした。





ああそれなのに。

「私は反対です。この案件はリスクが大きすぎる」

「リノベしても売上が伸びなかったら?グローバルに買収して貰った方が老後資金になり幸せかも」



突如として言い出した小梅の意見に、皆びっくりです。

もちろん玄之介も納得できません。

すると、その反論を受けて小梅は「まるふくを辞めます」と宣言して去って行こうとするのでした。






追いかけてきた玄之介に向けた表情が何とも言えない。



「やっぱり、私たちダメでしたね」



訳が分からないままの玄之介だけど、何か事情がある、と感じてはいる。

「いったい何があったんですか?」



しかし、小梅は何も言わずにただ背を向けて立ち去ったのでした。



そして、向かった先には何と有川が待っていて…どういう事なんでしょう…?





エンディングでは、これまでの梅玄の歩みを懐かしくフラッシュバックさせた上で、









いつもの「あ、夕陽」「ほんとに綺麗だね」の代わりに



「あ、待って」「ほんとに行くんだね」

のフレーズになってしまっていた事に泣きそうになりました。


一人残されてしまった玄之介と





やはり一人だけで悲しそうに佇む小梅と。





切な過ぎるの。マジやめて…



正直、リノベ提案の説得力に関しては、第7話がピークだったかなー。

その後は「ハイめでたしですね、了解」としか言いようのないエピソードが続いてしまってるな、と感じてます。

代わりに梅玄と周囲の恋愛相関図や、グローバルとの因縁に比重が移ってしまったので、せめて最終回はそのどちらも綺麗に楽しく終わらせて欲しいですね。

(ただし、私個人の感想・感覚と、一般的な視聴者との反応との乖離を感じて久しいので😂、余り偉そうなことはほざけない)


切ない間宮は大好物ではありますが、玄之介には幸せになってもらいたいの。だってしんのすけくんもいるのよ?可哀想じゃないか!









たのみましたよ、ホンマに!😢












【魔法のリノベ感想_最終回】いつだってリノベできる。家も人生も

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①小梅を取り戻せ!


小梅はなんと、グローバルに戻って有川の下で働き始めます。

あり得ない展開に、久保寺ですら疑問しかない。

(シリアスな中、クスリと笑わせてくれる久保寺がいつの間にかの人気キャラで私は嬉しい😆)





きっと何か裏があると、皆が一致団結して探った結果、





どうやら蔵之介の昔のメールをネタに脅されていると判明。




責任を感じた蔵之介は、小梅を取り戻すために動き始め







玄之介もまた、小梅に会いに行きます。







「戻って来て欲しいです」





脅されている内容についてまだどうなるか分からない中、最初は頑なだった小梅ですが


二人で乗り越えて来たエピソードの数々を切々と振り返る優しい玄之介の言葉に、次第に本音が隠せなくなります。



「まるふくは問題だらけで…なのになんであんなに楽しいんですか!?」

自分でも止められなくなってしまったであろう小梅の涙を見て、玄之介はそれを全て受け止めるかの様に、ずっと微笑んでいて








ただ「指輪、(僕の方向に向かって)光ってますよ」と。







小梅が山で迷った時に見つけて、その光の方向に向かったら元の場所に戻れた。そのエピソードを覚えていたんでしょう。

泣き顔の小梅に対して、ずっと笑顔を浮かべていた玄之介という構図は、一見不思議な意外性のある演技でしたが。







もう強い言葉を重ねて説得しなくても、小梅の心がどこにあるか、それを確信できたからこその玄之介の微笑みだったんだろうなと、私は感じました。

「一緒にいたい人と一緒にいられる幸せ」

問題さえ取り除けば、必ず小梅は戻って来ると。



(間宮氏が演じると、まるで余裕ある色男の振る舞いみたいだわ😁困るわ←)



②おかえり小梅


蔵之介は決心し、自らHPで過去の事情を公開・謝罪します。







それによって、もう隠す必要がなくなったため小梅は堂々とまるふくへ帰還。







改めて食堂へもリノベの提案に動きますが



執念深い有川はメディアを使って悪意ある記事を展開。TV放映直後だった事もあって、まるふくは軽く炎上状態へ。



戻って来た自分のせいだと落ち込む小梅(かわいい)



一緒になって落ち込む頼りない玄之介(かわいい)



父蔵之介にドヤされ、二人で山に登り心機一転を図ります。


登るごとに二人の関係性が再構築されていき、以前のあの梅玄のノリが戻って来たわ〜って、気持ちがウキウキしました。





というかですね、山に向かってそれぞれ本音を曝け出し、ツッコミ合う二人は、あまりに自然体過ぎて。









もう素のまま地のまんまの波瑠さんと間宮祥太朗氏にしか見えませんでした。(かわいい)








③いつだってリノベできる。家も人生も


いつもの調子を取り戻した二人は、山を訪れた人が安らげる場所へとリノベを提案。







「ふと立ち寄っただけの場所が、いつの間にか帰る場所になった」というご夫婦の馴れ初め話に、

「私も同じ経験が」

と小梅が語り、そっと視線を交わす二人が尊い…









一方で、この食堂の地上げを目論んでいた有川は、部下たちの反乱にあって計画はおじゃんに。

久保寺だけでなく、三津井くんの意外なほどしたたかな反撃が鮮やかでしたね👏







全てを失った有川は、ボロボロになってまるふくへと!



怒りで顔を歪めながらまるふくろうのおでこをブスって刺した時には、私もギャって声出ちゃいましたよ!可愛いまるふくろうに何すんだよう泣



そんな有川へ、蔵之介は「やり直そう。俺と一緒に山に登って考えよう」と声をかけ励まします。



その上、何と振り向き様に「社長辞めるわ。あとは頼んだぞ」って笑






蔵之介の言葉に驚いた一同ですが、冷静になって考えれば、例の炎上騒ぎを収めるには、それが最高の手段だと思いました。きっと、発覚した時から蔵之介はこうしようと決心してたんだろうなって…


「いつだってリノベできるんだ。家も人生も」



重い十字架背負い続けて来てしまった蔵之介と有川のコンビですが、彼らもまた人生をリノベできると良いですね



④終わらない旅。これはリングの魔法


期待通り、ラストシーンは、二人の屋台の場面でした😊


蔵之介が社長を辞めて、これからどーしよう!って相変わらず小梅が玄之介にハッパかけて叱ってるんですけど笑





突然玄之介が小梅の肩を掴んで振り向かせた時にはドキッとしました。





でもね、ここでチューやらプロポーズやらにならないのがこの梅玄コンビの良いところ!


「先ずは、まるふくをリノベしましょう!」



ちょっとだけずっこけてそうな店主可愛い😆



「二人の関係は、ゆっくりと」



そう、それで良いと私も思ったの。とても嬉しいです😊

このドラマで一番目に焼き付き心に残ったのは、並んで颯爽と前へと歩む二人の姿です。

繰り返し、繰り返し…。





とても丁寧に成長が描かれ、関係の変化を見守らせてもらったと感じています。本当にありがとう。


まるふクエストのシーンでも互いに見つめ合う二人。

これどうやって決着させるのかなーって思ってたら、なんとあの指輪を投げました





この指輪を、未来の現実世界で少女の小梅が拾って…

指輪の力で、みんなが終わらない再生の為の旅の夢を見て…


何ともファンタジックな仕掛けではありますが、この瞬間に私は、脚本家が我々にかけた魔法が、リング=円環の魔法だったのだなと悟りました。





途中から、まるふくメンバーがさりげなく「まるふクエスト」とか言い始めた時点で、世界観を融合させようとしてるのかなって感じてはいたんですが😊時空の飛び越え方が大胆で意表をつかれましたね。


なんなら、屋台のシーンで小梅が玄之介をドヤし始めたあたりも、







「これ、完全にオープニングのあの二人に繋がるんですよね」ってなんだか嬉しくなりました。



「その不自然な髪型、ヅラ疑惑が出てますからちゃんとしてくださいっ」

「あ、やめてくださいよ引っ張らないで小梅さん」

(注:解釈には個人差があります)


なんでしょう、この不思議な感覚。今回でドラマは最終回なのに、なぜかお話がぐるぐる回ってずっと続くと錯覚させられている様な…とても不思議な気持ちです。


そして白眉だったのは、いつもの多幸感溢れるエンディングで繰り返し見ていたあの場面!

「あ、夕陽」「ほんとに綺麗だね」





これが今回本編エピソード中に出てきたという事は、これまで我々は未来のシーンの先取りを見せて貰っていた事になります。そう想像に翼を与えてくれたのが凄い。






だからこそ、今回特別に沢山流れたエンディングの素敵シーンが、ますます意味を持ち、静かな感動をくれるものとなりました。


きっとリノベを終えた新生まるふくを祝うために集ったであろう面々

(商売繁盛の熊手?をくれてるから、結婚のお祝いではないと思う笑)







別人の様な笑顔を浮かべた蔵之介有川コンビ



そして…









本当にこんな新しい未来が来るといい。


『夕暮れを、一日がそこに死んで行くのだと思って眺め、朝焼けを、万物がそこに生まれてくるのだと思って眺めよ。君の目に映ずるものが刻々に新たにならんことを』

(ジッド『地の糧』より)



リノベとは、再生の物語。

素敵な余韻をありがとうございました😊













【舞台感想_ツダマンの世界】万華鏡の世界で溌剌と死にたがっていた間宮 ※ネタバレ注意!

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さんざん迷いましたが、ネタバレありで自由に感想書かせていただきます。

これから鑑賞予定の方は、どうかご注意ください🙇‍♀️



①万華鏡の様なめくるめくスピード・濃厚演出に脱帽


そりゃ舞台演劇なんだから、長台詞も一人数役早着替えも場面展開も当たり前、ではあるのでしょうが。

そんな基本のキも、極めるとここまでやれちゃうのね、という凄みを私は感じました。いや本当に…松尾さんの舞台を見慣れてるらしきファンの方だって素直に驚いていらっしゃいましたからね!


場面展開がとにかく目まぐるしい。プロジェクションマッピングだって駆使するけれど、それだけじゃない伝統のドリフみたいな😆技のあれこれ。手練れのスタッフの皆様お見事です。裏で役者達と一緒になってへたり込んでお体休めてくださいね!どうぞ😭


そのスピードに乗って、ノリノリの役者達が舞い集う。濃い、これは濃いぞ😂

どの人も当たり前に上手いわけですよ。だからマジで目が幾つあっても足りないし、視点を変えた繰り返し鑑賞にも余裕で耐える濃厚さ。


下手をすればドタバタ喜劇化しかねないのに、松尾さんの筆はちゃんと各キャラごとに人間味を与えているし、それを演じ切る力量のある役者によって、決してそうはならない。


私は常々、笑いを生み出す創作こそが一番難しいとリスペクトしておるのですが、笑いにも色んなタイプがあり、演者のアドリブに任せ過ぎる演出は実はあまり好きではありません。

今回インタビューなどで得た一番の収穫は、松尾さんの作品ではいかにもアドリブっぽい箇所でも実はほとんど台本通りであり、役者達は繰り返し練習するのだ、という事実ですね。

ちゃんと計算して練り、狙って笑いを取りにくる。実に素晴らしい。プロとは皆かくあるべし。




②光る役者達の力量と度胸


だがしかし、その「狙った通りに笑いを取る」という事が実は一番難しい。

間宮氏が、「自分の見せ場で笑いが起きなかったらどうしよう」と珍しく事前に不安を語っていましたが、分かるよその気持ち…となりました。

あの長台詞と絶対に外せない間合いのツッコミ練習を、皆さんいったいぜんたいどんな猛練習でもってマスターなさったのか興味津々すぎるんですが!


あまりにもチャチな例えで恥ずかしいのですが、子供の頃にピアノのコンクールで猛練習した事を思い出します。同じ曲を、ひたすら何回も練習する。当然譜は全部頭に入っている。いいとこまではいく。なのに、絶対の自信など決して訪れない。不安なのでもっと練習繰り返す。すると上手くできてた筈の箇所まで、なんだかこんがらがって崩れてきちゃう…


そういう時どうしたら良いのでしょう?

解決方法は人それぞれなのできっと正解はない。けれども、一つだけ言えるのは、積み重ねた努力にはブレイクスルーの瞬間がそのうち必ず訪れる。そこまで頑張るしかないって事ですね。

私の場合には、「開き直り」を得られるまででした😂。すなわち自分の限界を知って「うち、もう十分頑張ったわーここいらで勘弁してもらわんとー」(なぜ関西弁)と自分で自分を許してあげた瞬間がブレイクスルーなんですが(ものすごくいい加減な人間でホンマすまん)


一流の役者陣ともなると、一晩寝ただけでクヨクヨなど全て忘れる超精神をお持ちだったり、逆に絶対の自信を持つまでとことんやるに決まってるじゃないですか的偉人とか、そんな人ばっか揃っていそうで怖いです😂


圧巻のパフォーマンスを見せてくれた役者さん達、それぞれが自分の壁を突破してあの板の上に立ってる人達なんだと思うと、胸が熱くなってしまうワタクシであります。凄いもん、ええもん見せてくれてホンマにありがとうやで(だからなんで関西弁)


なんか激しく礼賛の方向がズレた気がしてなりませんが、ここで私が言いたかった事は

・あの人達、みんな絶対すげー努力してる

・あの人達、みんなすげー度胸してる

の二つです。

あれだけの膨大な台詞量と場面展開の大作ですから、私が観に行った回は全て、誰かしらは台詞を噛んでた上に小道具壊したりハプニングもありましたが笑、観客をがっつり魅了していれば、んな細けぇこたぁどーでもよいんだなって、改めて学ばせてもらった気持ちです。はい。




③この座組みに招んで貰えた幸せ


これは間宮氏にとって6年ぶりの舞台です。

映像方面で思いがけないほどに知名度を得た今の彼ならば、規模・企画さえ選べば主演舞台も十分あり得たでしょう。でも、久しぶりの舞台が、この座組みであった事に心から感謝をしています。


本作は、大人計画主催公演という形こそとっていないものの、確かな人気と評価が定着している「松尾スズキと阿部サダヲ」を中心とした座組みであり、紛れもなく大人計画のカラーを正しく継承しています。従って、その目の肥えたファン層が観ることになる。

多くの方が「板の上の間宮」を初めて観る事になるでしょう。容赦ない評価にも晒される。


そこで、初心に立ち戻って大先輩たちの胸を借り、その凄さに圧倒されながら学び、単に昔の勘を取り戻すだけではなく確実に成長に繋げる、そんな姿を見せて欲しい。いや、きっと見せてくれると信じています。


出だしは上々。期待通りに

「舞台では初めて見たけど、声が良い」「あんまり期待してなかったのに、すごく舞台に向いている」

という呟きをたくさん見かけ、キモオタの私は一人フルフルと勝利の喜びに身を震わせております。

何よりも、間宮氏が楽しそうに生き生きしている。あんな上手い人達とガッツリ組めるなんて、楽しいに決まってる!だからオタクだって嬉しいの😊


阿部サダヲさんといえば、これ、と挙げる代表作を一つに絞れない程の方ですが、なぜか私は(多分ややマイナー作にあたる)『下剋上受験』が忘れられないんですよね笑。中学受験を経験した我が家では家族で楽しく観てたんですが、キップの良い軽妙な台詞回しなおとっつあん役が良くってね😆

それでいて、物凄く怖い役もやるじゃないですか…この間の『空白を満たしなさい』なんて、あまりにもサダヲさんの目が怖いから、続きが観れなかった程なんですよ!凄い人だと思います。

本作では、話に聞いていた通りの多才ぶりも披露して貰えて大満足です。日本舞踊的基礎をマスターしてるとしか思えないカッポレや、昔取った杵柄な流石のドラムパフォーマンス。ファンの皆さんも大喜びでしたね。



本作の吉田羊さんには、誰もが魅了されるしかないでしょう!

もともと、クールで知的な美貌の一方で、どこか薄幸を漂わせる色香のある方だとは思っていましたが、それが本作の役にぴたりとはまっていて素晴らしかったです。インタビューで、「自信がないあまりつい自分を差し出してしまいそうになる所はヒロインに似ているかも」と語っておられましたが、色っぽ過ぎて、私がオッサンだったら鼻血噴いてましたよ!

狂女と化す継母や、悪夢に誘う遊女など、クルクルと役を変え、その全てで迫力や凄み、更には笑いまでしっかり取っていて、マジで拍手喝采ものでした。あれは誰でもファンになります。




一番美味しい役だと思ったのは、江口のりこさんですね。誰がどう観たって、そのまんまの当て書き。彼女にしか出来ない役になっていました。飄々と、でもいちいちツッコミが的確で面白くってね。客席を大いに沸かせてました。

冒頭の物語の世界観に引き込む導入部と、物語の締めにあたるオチ、双方とも江口のりこさんが担ったんですよ?凄くないですか?

舞台度胸云々などと語る私がアホに見えてしまうであろう、流石の東京乾電池出身。個性を確立した役者さんだからこそ、逆に悲劇的に泣き崩れたりヒステリックに笑う様な役もいつか見たい気もしますが…いやいやでも、やはり唯一無二の個性とは何よりも強く尊いですよね!



吉田さん、江口さんと同じくらい実力に唸ってしまったのが笠松はるさん

もうね、登場した初台詞からして、彼女の台本だけ音符ついてたでしょ、ってくらいの歌姫の発声なの。劇団四季ヒロインのプライドにひれ伏す!そんなお方が、なんと私の(お前のじゃない)ふんどし間宮と色っぽく絡みまくってくれる。最高か?四季ファンに間宮殺されたりしない?大丈夫?

ソロ熱唱してくれた『夜のプラットフォーム』は、ずっと耳に残ります。私なぜかあの歌知ってました。子供の頃に、懐メロ番組とかで聞いてたんでしょうかね?



登場するだけで笑いをとってしまう猿時先生は、心からズルいです😂様々に役を変えて登場し続け、大汗かきながらの大熱演には個人的にスタオベを捧げたいですね。あ、もちろん『アトムの童』も見てましたが、やだなあ、あんな卑屈な役の後に有無を言わさぬ破天荒な男を見せつけられたら、笑いが止まらんです😆連日連投のハードなこの公演で、あのご自慢の恰幅が痩せ細ってしまわないか心配しています←


猿時さんと並ぶザ・大人計画代表。村杉さんは、あたしの(だからお前のじゃない)間宮にお仕えする爺やの役。個性的な顔立ちなので、ドラマ出てくると分かる!ってなるのに、今回はすっかり好々爺に化けきってくれてたので、オペラグラス使ってもアタシの知ってるお顔に見えんかったスゴい😆

あたくし、これでもオタクの端くれとして、主従萌えにも少々嗜みがございますので、上品爺やの村杉さんが「坊っちゃま坊ちゃま」とあたしの間宮を(しつこ過ぎる私)呼ぶ度に、キュンを感じておりました。マスクの下でニタニタ笑う事をどうする事も出来ませんでした。(最早気持ち悪さを隠せない私)



全体を通して見れば、女優さんたちに花を持たせる脚本演出になっていたと感じます。底知れない男であるはずの主人公ツダマンよりも、吉田さん演じる数さんや江口さん演じるホキの方が、よっぽど底知れない人間として終わった物語だった様に思えるのです。そんな大女優に混じり、初舞台を飾った見上愛さんはプレッシャーの中、凄く頑張っていました。何役も見事にこなしていたし、間宮と体を張った絡みだってしてくれて…とても初舞台とは思えぬ活躍。あんな華奢な身体で、うちの間宮の体重を受け止めるの重かったじゃろう怖かったじゃろう。だが心底羨ましい役だとも思いました←


女たちこそむしろ不可解で底知れぬ謎や秘密を持つ存在として描いた一方で、破天荒で道徳観壊れた男たちは皆清々しいほどのクズであるにも関わらず(村杉さん以外)、そいつら全員妙に可愛いのです。松尾さん、これズルくないですかね?😂




④アタシの間宮はやはり舞台映えするわー


ほーら始まった。

さ、こっから先は、ただオタクが見苦しく劣情を炸裂させるだけだから、お仲間以外はどうかそっ閉じをお願いしますね?



記憶にあった通りの良い声だったわー。最初の一大見せ場である弟子入り脅迫シーンなんて、長台詞に圧倒されつつも、滑舌良すぎて全部綺麗に聞き取れちゃうんだもん、感激し過ぎたアタシ、自分がいきなり泣き出すかと思ってマジ怖かったわ!


ふんどし一丁で女優と絡んだりしたので、心優しい演劇ファンの方は「身体を張っていた」と、若きイケメン俳優の頑張りを温かく見守ってくれた様なのですが、

心配ご無用でござる!(←誰だよお前)

うちの間宮は、ケツを求められる事には慣れきっておりまして、なんならふんどし姿だって特大スクリーンでとっくに披露済みでございますのよオホホホホ。



本作では間宮氏はゲストなので、まず最低限のミッションとしては、座組みの色にちゃんと染まり、足を引っ張らないという事であったと思う。そこはさすがに楽々クリアしてくれた我が推し。

次いで期待に応えられたかな、と思うのは、フレッシュさ。これも、やはり初参加だった吉田羊さんらと共に好評価を得られていると感じます。


最後に、実感できて嬉しかった事。それは「劇場に新しい客層を呼びこんだ」という実績です。映像から入ったたくさんの間宮ファンの方々が、初めてチケットを取ったり、久しぶりの観劇へとアクション起こしたのを、静かに見守っておりました。きちんとマナーを守れるよう呼びかけ合ったり、資料やらインタビューやプログラムなどをしっかり買って読み込んで。本当に頭が下がるほど真摯で健気な姿勢に、私は感動しておりました🥺

「いつもより若い女性客が多い。間宮くんのファンかな」なんていう呟きと共に、凄くマナーが良かったなんて声まで読んじゃったから、もう、古参のババアは嬉しくて咽び泣きですわ。勝手な想像ではありますが、松尾スズキさんの戯曲本も妙に売れ行きが良くて関係者首を捻ってそうまである。

そして、既にご覧になったファンの皆さん、全員口を揃えて舞台での間宮の素晴らしさを語ってくださる。こんな幸せな事あるでしょうか?

きっとみんなの気持ちは届いてますよ!感動的な推し活体験までさせてくださって、本当にありがとうございます😭


さてと。いつものアホなオカンモードに戻りまして。


それにしても、むき卵みたいに綺麗なツルペカの白肌でございましたなぁ…。割と最近まで、久しぶりのオフで釣り行って真っ赤に日焼けしてた筈なのに、あの赤らみどこ消えちゃったの?

あとさ、正直言って、もっとガリ細の状態で出てくると予想してたので、そこも意表をつかれてびっくりしましたね。だって太宰なのよ?酒浸って女浸って心中未遂して肺病になって血ィ吐いてヤク中になるのよ?



ところが、本作の葉蔵さんときたら!

ものすごーく元気溌剌で笑、絶対に死にそうもない坊ちゃんになってました😂

ま、そんな彼が盛んに死にたがる、って所に笑いのツボが確かにありましたがね😆

脱いだらホソマッチョとは言えしっかり筋肉乗ってるし、人間失格ビームとか出して戦えそうな身体だったわ…なんなら、機械仕掛けロボと化した大名先生と走れメロス競歩しても勝てそうだったし、芥川とどっちが「文芸的な」心中するか競争とか、三島由紀夫と退廃デカダンス飲み比べとかさせても勝てそう。(我ながら妄想の飛躍が誇らしいレベルである)


ま、そこはですね。松尾さんの作り出したツダマンと葉蔵が、あくまで井伏と太宰に想を得ただけのオリジナルキャラであったという事なので、もし事前のインタビューなどを通じて、まんま「井伏と太宰の史実を演るんだー」という方向性に期待を膨らませてしまうと、正直肩透かしを喰らう事になるでしょう。

とても上手くエピソードがアレンジされてはいるんです。例えば、巻物の様な長さの手紙を太宰が書いたのは本当。でもそれを送った先は実は井伏じゃなくてむしろ大名にあたる選考委員の方なのよ、とかね。


ぴっちょんぽっちょん小説の元ネタは井伏の『点滴』、文芸心中の元ネタは芥川の『文芸的な、余りに文芸的な』、間宮が叫ぶ「海が見たい」はつかこうへい『熱海殺人事件』でしょう。そんな風にそのスジのマニアをクスリとさせつつ、鬼滅とかSWのライトセーバーとか有名明快なネタまで自由自在に遊びを仕込んで楽しませてくれてる。そこは本当にさすがであります。(多分私ごときではネタを半分も理解できていないな)


しかしそもそも、太宰が弟子入りした時、井伏はすでにジョン万次郎で直木賞作家でしたし、井伏が出兵している間に書いた太宰の斜陽は大ヒットして大流行作家になっちゃった、と記憶している。間違ってたらどなたかご指摘くださいませ。

だから、無冠ゆえ賞に執着してしまうツダマンとか、本当にあった体験そのまんましか書けない才能乏しい葉蔵という設定は、どちらも極めてオリジナル度の高い設定であり、逆にそこを意地悪く深読みしてしまいたい私がいます笑


本当に、間宮に可愛くって面白い役をやらせて下さって感謝しかないのですが、欲深いオタクは、つい次なる野望を抱いてしまったり致します。

松尾さんは間宮氏の起用にあたり、朝ドラ半分青いで見た印象のままに、「濃いキャラだけど残念な坊っちゃん」として役を作ってくれた気がします。インタビューからの想像ですが。

それは確かに間宮氏の持ち芸の一つで間違ってないんですが(←オイコラ)、舞台で彼に落ちた不肖いちファンである私が思いますに、彼の舞台での真の魅力はそちらにあらず。実は「覇気と凛々しさ」にあるのです。

もし次に機会あらば、是非そんなキャラで彼をお試しください。期待しています!



⑤松尾さんは「上質なパロディ」を知っている


こんな事、偉そうに語るのを許してもらえるだろうか。なんか怖いな。けど書いちゃう。

王道の手法だと思うのですが、ツダマンというキャラには、松尾さん自身の投影を強く感じます。もちろんサダヲさんのエッセンスだって盛り盛りなんでしょうが、でも盟友が演じるからこそ投影が強化されてるってのもあるんじゃないでしょうか?


色んな笑いの手法やスタンスがある中で、昔から上質な笑いとして定義され評価されているものは実は変わっていないはずです。それは、ギャグよりもパロディの方が上質という価値観です。

理由ははっきりしていて、上質なパロディとは、描く対象の知識を作り手と観客が共有しているという教養的大前提があり、その上で批評を笑いに転化して行う技巧だからです。つまり狙いは何かへの批評にあるのに、表面上はそうとあからさまに感じさせずに笑えるエンタメとして見せるってわけです。



なぜ急にこんな事を書いているかというと、私がツダマンのキャラ設定や台詞の多くに、松尾さんが散りばめて隠したかもしれないメッセージを、勝手に深読みしようとしているからなのです。


戦争に役に立たない文人

我々は文化人だ。文化は人生の質を高めるのに必要だ


ツダマンはノンポリなのに

現代の道徳観では到底許されない作家の乱倫ぶり

性への執着と生への執着の相似

検閲


賞への渇望

落選の絶望

弟子への焦りや嫉妬


さんざん大笑いさせられた後で、ついね、ふっと心に浮かんでしまうのですよ。


「コロナのギスギスした風潮の中で、お芝居とか音楽が命を守るためには不要不急と問われた事あったっけな」


「元々は自由な表現を訴え謳歌して見せていた事こそが演劇や芸術だった筈なのに、あのポリコレっていうのはいったいなんなんだ?性を描かなくてどうやって生を描くんだよ」


「無頼が持て囃された時代は確かにあったのに、コンプライアンスって世の中すっかり変わったねー。現行法で過去を裁く遡及法とか本来ダメじゃんね。口が裂けても言えない風潮だけど」


などなど。などなど。



あと、これは完全に蛇足だし、正しく壮大なパロディを作ってくれた松尾さんの意気に反する不粋な邪推でしかないんですけど。

「間宮に、弟子分にあたるクドカンさんとの関係について語ったのはどういう意図からだったんだろう」

「ご自身が芥川賞の候補になって、結局受賞はしなかったという経験をどう受け止めているんだろう」

ここら辺は、私は何かを想像するほど事情に明るくない。誰か何となく察した詳しい方がいたらこっそり教えて欲しいくらいです。


色々書いては見たけれど、でも私は、松尾さんが一番伝えたかった事はコレ↓だと思うんだな。


「青筋立てて罵ったり、正論ぶって批評するなんざ、芸のないやつがする事よ!」


素人の邪推。どうでしょう?

もしそうだとしたら、私はそのご意見に全面的に賛同できます😆



以上、つらつらと勝手な事ばかり書き連ねてしまいましたが、最後に。

これは本気で見応えだらけの大作なので、観劇を諦めていた方には、是非WOWOWの放送の機会をお見逃しなく!



ものすごい熱量で産み出されている本公演が、どうか無事最後まで完走できますように。心から応援・祈っております。

















































【映画感想】BLUE GIANT 熱く特別な音楽体験、そしてキャラは飛び出す絵本

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この映画は絶対にDolby Atmosで観ると決めてたんで!念願叶って満足っす!

多分普通のスクリーンでも迫力凄いでしょうが、やはりこの映画の一番の見どころはライブシーンだと思うんで、そこはお金や時間かけてこだわる価値があると思うんです。制作陣の熱量に応えたかったんす!





①音を全身に、存分に浴びたぜ


期待以上に体が熱くなりました。見終わった後、しばらく席を立てなかったほどの没入体験でした。

映画はもともと大好きで、サントラも良く買って聞く程度には映画音楽も好きです。

でもね、はっきりと「これは音楽映画だ」「音楽が主役」とまで感じ胸に残った作品となると、意外と限られてきます。

ミュージカルはまあ別枠として、

『アマデウス』とか…あとやはり『ボヘミアンラプソディ』。ライブエイドのシーンでは、本当に汗をかいてしまってる私がいました。

この『ブルージャイアント』は、それら傑作に並ぶほどの、素晴らしい音楽体験を私にくれました。

この数年、どの分野でもライブ行けなくて哀しんでいた人多いと思うんですよね…そんな人たちに熱いパワーくれます。「やっぱ音楽はスゲえわ」「ライブ行きてえ」って思わせてくれるはずです。








②だから誰もが「マイ音楽愛」を語りたくなっちまう


「趣味?音楽鑑賞でーす」という人間は、恐らくどの国でも、当然この日本でも最大派閥のはず。

でもねえ、音楽ジャンルってまじで無限にあるから…

映画の中の台詞にある通り、「ジャズ」ってなると滅茶苦茶限られた人達が楽しむ音楽になっちゃってると思うんですよね。ファン達もそれが寂しくて何とかしたいと思ってる。この作品にはそういう現実も容赦なく描かれていたと思います。

だからこそ若い輝くスター、藤井聡太さんみたいな才能の登場を本当にみんなが渇望してんのよ!ブルージャイアントってのはそんな思いがこもったタイトルなんですよね?私には分かる😭


とりあえず私、映画観て帰ってきてから、熱くなってピアノめっちゃ弾きまくりましたわー(←単純)。

ど下手なんですけどね😆それでも私にとって最愛の楽器はピアノです。

だから、上原ひろみさんのピアノに間宮祥太朗の声が乗った雪祈というキャラが私に刺さらないワケがない。もう、もう、最高に素敵なキャラでしたし、覚醒のソロシーンは鳥肌ものでした。



大好きです雪祈くん😍

作中にも、雪祈の追っかけやってそうな女子達登場してましたが、私もあれやりたい←というか数が少な過ぎて不思議ね?あんな人キャンパス闊歩してたら、秒でファンクラブできてると思うんだけど。



それに比べて、サックスというのは私には未知の楽器過ぎます←

当然吹いた事ありません。リード使う楽器の経験がそもそも無い。ぶっちゃけ、あんな金ピカの金属の塊の癖して、木管楽器って分類なのが解せねえ笑

その癖、サックスくんてすげ〜目立ってて主役顔してんのマジで昔からジェラシー😂なの。



本作では、主人公が上京してきた所からが映像化されていましたが、原作の故郷仙台編は、できれば読んでから映画見たほうが良いだろうと私は思いました。

私みたいな奴でもサックスの基礎を学べたし、何よりなんでサックスだったのか、そして最初から天才だったわけじゃない無茶な練習の日々がしっかり描かれていて、あれを読んだか読まないかでは主人公への感情移入度が全然変わっちゃうよな、と思ったからです。



ドラムはねえ、演奏してる人にもっと偏見があります←

軽音とかでも、ドラムやってる男はギター男子よりも女に手が早い奴が多かったせいです😂

でも、本作の玉田くんのソロパートには、感動して泣かされましたね…。非凡な仲間の間で、自分だけが初心者の下手くそ。それでも歯を食いしばって練習を続けた彼が見せてくれた成長ぶりは、一番親近感の持てるキャラになってました。




③キャラと中の人達のシンクロが凄い


本作に声優でなく俳優が声をあてるという事に当然ネガティブな反応はあったし、本人達もそれをわかっていて凄く配慮しながらコメントしていたと思います。なんだか窮屈そうでちょっと気の毒に感じたほどです。

ただ、結果から言えばこの起用は三人とも大当たりと言って良いのではないでしょうか?中の人ファンの贔屓目なしでもそう思います。

中の人達がキャラそのまんま過ぎて、3次元に出てきた様にしかおもえない。だから飛び出す絵本状態😆



声優さんというのは流石のプロゆえに、役に合わせて完全に声を作って臨むイメージです。ところが、本作のメイン3名にはそんな技術は当然だけど無い。ゆえに、演技はしていても声そのものは生の彼らそのままの声でした。それが奇跡の様に各キャラにハマっていたのです!


山田裕貴くんは、少年漫画の主人公らしい一生懸命な熱さが声に出ててバッチリでした。

中の人は普段から、嘘をつけないしサービス精神も旺盛だから、みっともない所も全部をさらけ出して頑張っていて、そこに多勢が魅了される。これは真似しようと思っても計算とかでできる事ではないです。



岡山天音くんも、明るいノリに合わせる事も上手い一方で、台本にびっしり書き込みをして臨むストイックさとか…それもう玉田そのものじゃないですか?何も作らなくても、自然のままで応援したいキャラです。中の人のアーティスト肌な一面が知れたのも嬉しかったですね。



んで、我が推しの間宮祥太朗さんもですね、恐ろしいくらいに雪祈でしたね。いや。逆か。雪祈が、恐ろしいほどに間宮くんぽいんだわ。



どっちも、都会の洗練とか育ちの良さみたいな見た目のイメージが先行してしまっていて、多分普通にしてても威圧感出ちゃってるタイプです笑。でも実は地味な努力を当たり前として積み重ねているし、自分の事も分析的に見ている。

努力や優しさを隠しているわけではないけど、積極的に出すこともしないし出す事に激しい照れがある。大とは違うタイプゆえに「さらけ出す壁」にぶち当たって悩んでましたね。



いやー本当に面白い座組みだったと思いますよ?

多分この三人は、お互いの個性の違いを今回認識した事で、自分に無いものを持っている奴らとして結構認め合ったんじゃないかと思うんだなあ。そういう空気が読み取れたんだよなあ。エモいぜ😁




④才能の描き方に共感できる


間宮くんには、音楽に関連した役や作品が結構あって、そもそも彼自身が音楽というものに、特別なリスペクトを抱いているといつも感じています。


今回の作品を見ながらまず思い出したのは、『ちゃんぽん食べたか』のベース役。主人公と違い音楽の才能の無さを悟って去る悲しい役でした。

後はもちろんファイトソングのスランプミュージシャンもありましたね。


でも実は、作品として一番近い熱やテーマだな、と感じたのは音楽ものではなく『べしゃり暮らし』なんです。あの作品で間宮氏が演じたのは、大の方のポジションにあたる「飛ばし気味のアドリブの天才」でしたが、役割が180度変わった今回の役の方が感情移入できましたし、役の本質が本人に近かった故の説得力みたいなものかもしれません。


ブルージャイアントでは、「何者にもなれなかった人達」も多勢描かれていますが、そういう人間から見た特別な存在が、「キチガイじみてて普通じゃない」「バカみたいに愚直に突き進める奴」という描写がされているところに凄く共感している私がいます。

かつて、間宮くん自身も野球を辞めたエピソードとして語った事がありましたので、その言葉をそのまんま引用すると

「自分にはとてもあそこまでの情熱はかけられない。何も考えずにああいう事がやれている奴がプロになるんだなって」



要するに、「天才とは努力できる才能」の事。そうストレートに繰り返し描かれている本作には、誰もが勇気を貰う事が可能です。

だからこの作品は、若さへのノスタルジー溢れる青春譚でもなく、ありがちな友情努力勝利どころかスィートな恋愛要素とかもバッサリと無い、ひたすら夢を目標にして前進する人のための男臭い讃歌となっていますね。そんなところも大好きです。




必ず映画館で見て欲しい作品です。私の様に音響にこだわりたい方もたくさんいる事でしょう。

だから、映画館さんにお願い!Dolby上映もっと増やして!😭

あとね、上映するんならこれレイト向きの作品だから!早朝とか間違ってるから!

ジャズって言ったら、夜と酒に決まってるだろ!?←頼みまっせ、ホンマにー!



























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