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Channel: 妄想泥棒のブログ(銀英伝・ハガレン二次創作小説とマンガ・読書・間宮祥太朗ドラマ感想)
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読書感想<ハリポタ/ウルトラダラー/太陽の簒奪者>

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ハリーポッターと賢者の石→ふたたびの挫折

コメントいただいたこともあり、かつて1度チャレンジして途中放棄したハリポタ1巻に再び挑戦してみたんですがね・・・。
結論からいうと、やはり読み進めるのは無理でした。
何冊かのガマンだと言い聞かせて頑張ろうとしたんですが、何と言うか、こんなにも翻訳にケチをつけたくなったのは初めてです。特に台詞が酷い。致命的にセンスを感じない。

普段は「エンタテインメント本に凝った文章なんかいらん」などど決め付けていた私でしたが、土下座して謝ります。やはり味わえる文章大事です。
私も自らを省みて恥じるところ多し。次に何か書く時には、もうちょっと真面目に文章練ってお出しするように努めます・・・


ウルトラ・ダラー(小説)手嶋龍一

ダンナの本棚から私が気まぐれに拝借。
「日本が舞台なのに、なんでスパイはイギリス人のイケメンなのかしらね?」
「せやなー。やっぱジェームズ・ボンドかバンコランみたいじゃないとなー」
「そこでバンコランの名前を出してくる貴方って、教養あるわーしびれるわー」
などといううちら夫婦のアホな会話は、全力で無視してくださって結構です。真面目な本ですよ。

北朝鮮の偽札作りを中心にした国際謀略もの。真保裕一の『奪取』みたいなエンタメ系作品ではなく、小説というよりは、作者の豊富な知識と経験が活かされた実録に近い裏話という印象。
実際、数年前に書かれた本だが、この本に可能性としてのみ提示されていた北の核保有は、現実世界で実現してしまった。ちょっといろいろ考えさせられる。
特に、朝鮮半島や中国が日本権力の深部に関わっているという描写やストーリーについては、ささやかな個人的経験からも、これは事実であろうと認めるしかない。
ただし、それを陰謀論だけで語るのは単純すぎる。それを内包してこその日本だと思うけれどもね。

細部のリアリティや、実在モデルの政治家や事件を思い出しながらあれこれ想像を巡らして読むと凄く楽しい本。


太陽の簒奪者(SF小説)野尻抱介

ファースト・コンタクトをテーマとしたハードSF。

この本を手に入れたのは結構前のことだった。なぜすぐ読まなかったかというと、ハードSFというのは猛烈に脳みそを消耗するから、というのが理由の一つです。このジャンルに目がないにも関わらず、ある時期からやたらと難化方向へと向かったSFから、ついつい足が遠ざかってしまっていました。

私がハヤカワなどを読みまくったのは高校生の頃。本当に久しぶりにトライした超本格SFの世界でしたが、ページをめくる都度、科学文明のキラキラな未来を夢みていた無邪気な時代の記憶がばあーっと蘇り、ストイックなまでにアレなヒロインに当時の自分をつい重ね。気づけば私は最初の数章で泣いてしまっておりましたよ笑。(あ、本筋とは全く関係なく泣けるというのは、私の特技です笑)

私が最も愛するSF小説に、ホーガンの「星を継ぐもの」があるのですが、この作品にはそれと同じピュアさを感じました。人間ドラマやアクションなどをメインとし、舞台設定のみSFぽい作品というのがいつの間にか世の主流になってしまっているようですが、本来SFの持つ魅力というのは、人間の想像力の限界に挑むような壮大な謎や世界観を提起し、読者に最大限の知的興奮を味合わせてくれる点にあるはずです。この作品は、真正面からそれに取り組み、見事に成功しています。

こういうスケールの作品を読んじゃうと、「88円バナナが売り切れだったわ悔しい」とか「娘弁当のおにぎりの具は何にしよう」とか悩んでる己がちっちゃすぎて最早どうでもよくなりますよねっ
あと、ほんの少しだけ控えめに入れられたロマンスのかほりも、どストライクな私好みのエピソードです。読んでいただければ分かります・・・。
ああ、やはり星はいい。とかラインハルト様みたいな台詞はいて、感想を締めさせていただきます。


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読書感想<バジリスク/図書館戦争DVD>

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バジリスク(コミック)せがわまさき


かの偉大なる山田風太郎原作の忍法十番勝負ものをを忠実にコミック化。
なんだかワケの分からぬ理由で、伊賀と甲賀の選ばれた10名がひたすら殺し合う。しかし、それぞれの若長の男女は深く愛し合っていたのであった・・・。
むはーなんてベタなんだ。だがそれがいい。疲れている時は、こんくらいかっとばさないとね!!
絵は好みが分かれるかもしれませんね。濃いよ~。まつげで人殺せそうな勢いだよう。でもアクションはカッコいいです!

私    「ところでタイトルの”バジリスク”って何ぞな?」
娘即答 「見るだけで人を殺す力を持った怪物です。たしかギリシャ語だったと思う。」

さ、さすがリアル中2病は手強いね・・・。つか、そんなことに脳みそのメモリ使ってるから、中間テストとかが壊滅・・・ぶつぶつ。

山田風太郎「甲賀忍法帖」は1958年の作品。
私が幼少期に洗礼を受けた横山光輝「伊賀の影丸」は1961年の作。
むろんどちらの時代も、私、まだ生まれてもいません・・・・。つか、うちの両親が出会ってすらおりませんがな。
ふうむ。やはり忍者アクションものというのは天才山田風太郎が始めた路線を、コミックでは(白土三平経由で)横山御大によって、ほぼ今の形に形作られたジャンルみたいですな。
「一人の天才が多くの追従者を生む」とは、われらが銀河英雄伝説に出てくる名フレーズですが、決定版という形式をもつに至った娯楽とは、時代を経ても色あせない魅力というものがあるもんでございます。
あくまでも私個人が読んだ範囲ではありますが、このジャンルで最も完成された小説は、司馬遼太郎の「梟の城」であると思います。あれに出てくる主人公とその敵方?のヒロイン小萩は、子供の頃の私が、男女の理想の関係として、うっかり心に刻んでしまったものの一つです笑。



図書館戦争(DVD)実写版

岡田くん主演じゃなかったら観なかった。岡田くんは私がジャニーズで唯一認める素敵くん。
予想通り、堂上教官がダイハード化してたり、敵方が謎の凶悪集団になってて、しまいには郁が人殺し?までしてたけど、岡田くんがかっこいいから全て許す。
小牧役の田中圭さんも、舞台銀河英雄伝説ヤン役のソフトな声にやられてしまっていたので、最初からこの作品の配役はいけると確信してた。
配役のアタリは期待以上で、手塚役もイケメンだし、郁ちゃんカワイイし、何より栗山千明様の超絶美人ぶりに説得力ありまくり。

レンタル解禁になって早々に借りてくるや、はぁはぁしながら再生開始。
「うちのパパってさ、黙ってさえいたら岡田くんにも似てると思わない?」とか錯乱して娘に語りかけたけど、娘は隣でケータイいじりながら「うちのママがきもいです」とかツイッタで呟いてやがった・・・。

ていうかさ、チビの攻め男というキャラは、いったいいつからの流行りなのですか?何をルーツとしているのですか?ハガレンのエド以前にいましたか?嫌いじゃないです。だから誰かおばさんに教えてください笑。

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読書感想<エンダーのゲーム>

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エンダーのゲーム(SF小説)オースン・S・カード


例によって、長~く積ん読状態にあった山から、ようやく読むに至った本。
買ったのいつだっけ?と考えてみたが、全く思い出せない。多分20代の頃。
今頃になってなぜ手にとったかといえば、これをディズニーが映画化すると聞いたからです。それも実写!!

名作との呼び声高いにも関わらず、絶版になっていたゆえに、中古価格が高騰していたということも今回初めて知った。
映画化をきっかけに、新訳本が出るそうなので興味をお持ちの方はそちらを買う事をおすすめします。
やはり旧訳は、読みにくいですよ。

ハリポタ感想で訳の悪口書いちゃいましたが、よく考えたら、昔のSFで悪訳には慣れっこだったはずなのでした。
私は読むのがかなり速いので、おかげで量はこなせるのですが、代わりに、じっくりと文章を味わうという読書ができません。
やりたくてもできないのです涙。

思い当たる理由は2つあります。
1つ目は、幼少期から親・祖父母の本棚から拝借してきて勝手に大人の本を読んでいたこと。難しい言葉とか、よく分からないところはすっとばすというのを、今でも躊躇いなくやってしまいます。
2つ目に、SF(とミステリ)で、悪訳本を大量に読んだこと。細かいことなんて気にしてたら、当時のSFなんて誰も読めませんでしたよ笑。結果、私にとっての読書とは、アイディアとプロットを楽しむものとなってしまいました。

さてさて。そんな私ゆえに、この作品を読んだ後、しばらく呆然としてしまいました。私は、いったい何を読んでしまったんだ?という気分になり。
読んでる最中から、SF小説の範疇を大きく超えて物語が深くなっていくのを感じ、幾度も「えっと、これリーダーシップ組織論の本?」「行動心理学?」「つかほとんど宗教か哲学じゃんか」などと呟いておりました。

舞台設定は完全なる宇宙戦争ものです。人類は昆虫型異星人と戦争してます。
主人公エンダーくんは、文字通り「終わらせる者」としての使命を背負わされた天才少年です。
まだ小学生の年齢だというのに、数々の試練に対峙し猛烈なスピードで成長を遂げていきますが、それが全て人為的に行われているというところが重要であり、この本の白眉。そう、これは「天才を作る」物語なのです。

読後、解説を読み、この物語がもとは短編であった事を知りました。そして全てが腑に落ちたのです。
恐らく映画化されるパートは、少年が成長し知略を尽くして勝利するまでに的が絞られるでしょう。それこそが短編のエッセンスであり、エンタテインメントとして完璧です。
しかし、長編化にあたり付け加えられた要素というのは、多分に主人公の精神世界を深く掘り下げるもので、これによって作者が真に伝えたかった事があるはずなのです。観る前から決め付けて悪いですが、この要素を映画で表現するのは、ほぼ不可能でしょうね。

名作と呼ばれる本が、常にそうであるように、この作品は様々な読み方ができる物語です。
素直にSF小説として設定や世界観を楽しむのも良し。ゲームシナリオのように、次々と繰り出される戦略や戦術を楽しむのも良し。少年の成長物語として読むのも良し。

私自身は、これは「天才の孤独」が描かれている話だと受け止めました。衆に抜きん出て秀でるということは、かくも宿命的に孤独なのです。人は優れているというだけで、ただ強いというそれだけで、人を傷つけてしまうものなのです。
自分の居場所はここにはないと感じ、常に周囲には遠まきに巻かれ、時として下劣な悪意に翻弄される。優れた仲間とめぐり合い、ようやく友情を築けたような気もするけれど、優れた者同士でも嫉妬や競争心とは無縁でいられず、優れている故に優劣ははっきりと互いに見えてしまっている。そんな悲愴なまでの天才の真実を、この作品は見事にえぐり出していて、胸が痛いほどです。
よくある少年のバトルやスポ根ものの様な、単純な格闘力や超常能力パワーアップとは明確に違います。主人公に共感をもてるかどうかは人を選んでしまうかもしれませんが、重さに見合うだけの価値ある本だと思います。

最後に。全く蛇足ではありますが、主人公の天才少年はものすごいシスコンです笑。ついつい誰かさんを連想してしまいます。
ま、そういう楽しみ方もあるってことで笑。


エンダーズ・シャドウ(SF小説)オースン・S・カード

「エンダーのゲーム」が大ヒットしたので、シリーズ化された様子です。
ただし、いわゆる単純な続編はどうやら一つもなく?、2~3作目は3000年後の世界であるとか。
私が、複数の入手済みシリーズの中から、4作目??にあたるらしきこれをチョイスした理由は、この本の設定にありました。
この物語は、初作「エンダーのゲーム」とほぼ時間軸を同一にして、別の登場人物の視点から再構成されたものなのです。
つまり、原作者本人による二次創作!私がこれに興味を覚えない訳がありましょうや笑。

案の上、まえがきの部分でいきなり「小説的実験」という言葉にぎくりとさせられてしまいました。視点を変えて紡いでみる同一にして別の物語・・・。私自身がやりたくてたまらない事を、ずばりと「やってみたよ」と軽~く宣言されて、敗北感でいっぱいに笑。
ちぇっ、世界は広いなあwww。

結論からいうと、この本はエンタテインメント小説として、初作より優れています。短編を長編化した事で深みを得た代わりに、失ってしまっていた「明快さ」を物語に取り戻すことに成功しています。
「エンダーのゲーム」で、何やら宗教的な生命観というか宇宙観の様なものをくどく感じてしまった読者なら、絶対にこの作品を続けて読んでみて欲しいです。この物語のもっていた本来の輪郭がくっきりとした線をもって浮かび上ががり、魅力を再認識できることでしょう。訳もいいです。これくらい読みやすければ文句ありません。

第二のエンダーである天才少年ビーン君が、自分の前を行く天才エンダーを激しく意識しつつも、どうしようもなく魅了され、いつしか彼に認められたいと願う。そして自身の理想の英雄像をエンダー君の中に見出していきます。
ああもうこれ私の大好きなパターンです。銀河英雄伝説でもハガレンでも描かれた天才・超人たちのぶつかり愛。こういうのにワクワクしない人なんているんですかっ?人によっては竹宮恵子の世界を連想してむはーできるのではないでしょうか。(私はしました笑)

先日、NHKで将棋の谷川棋士のインタビューをやっていました。天才と賞賛され向かうところ敵なしを謳歌していた頃、出現した新たなる天才羽生。いやあ、ドラマチックですよねえ。
あるいは、球界を代表する名選手でありながら、ずっと頂点を味わえずにきていた星野が、ついに宿敵巨人打倒を執念で成し遂げる。いやあ、ドラマでしょう。

人は天才の物語に何を見たいのでしょうか。
憧れ?夢?理想?
そうかもしれません。でも私はそれだけじゃないと思います。人は、天才であっても、やはり人間の物語を読みたいのです。その人物が何を感じ、考え、どう生きたか。それが描かれてこそ、読者の感動を呼ぶと思うのです。

この作品は、本人も作中でどんどん人間味を増していくビーンの視点を通すことで、初作ラストでは何やら”神”みたいな色彩を帯びてしまったエンダーが決して万能ではなかったという点をきちんと補完しています。エンダーが善なる少年でしかなかったこと、それなのにストイックに戦い続けたこと、その涙ぐましい一途さを思い出させてくれます。傑作です。

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●面白検索ワード 2013年7月-10月

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4ヶ月ぶりですが、一応恒例企画なんですよ。
Google botさんが仕事してはるのかどうか知りませんが、検索ワードが特定の傾向に収斂されていっている気配があるのですよね。つまんない・・・。

▼鋼の錬金術師

オリヴィエ・ミラ・アームストロング 嘔吐小説
→ときどきあるんですよこのワード=嘔吐・悪阻。
どういう需要があるんだかさっぱり分かりません。
世の中には、世間知らずのおばさんが知らないディープなプレイが存在しているのでせうかとか妄想を巡らしてみる・・・

やめろバッカニア
→じわじわ可笑しい系。熊男いとをかし。

ロイ・マスタング 色男
→大佐のドヤ顔が頭に浮かびなんとなくイラっと笑

エドワード・エルリック 美形
→エドのドヤ顔が頭に浮か・・・以下略

ヒュロイ ハボロイ 長編小説
→うーわー。BLでロイさん受けで三角関係の長編メロドラマっすか?それは凄そうですね。ぜひとも拝見したいであります。

ロイ リザ のしかかる
ロイリザ 我慢できない

→世間様では、「大佐は鬼畜」がデフォらしいですね・・・

リザ・ホークアイ拘束画像
リザ・ホークアイ産婦人科

→ああ、鬼畜のせいでリザたんがこんなことに・・・・涙

そいつには最低の死を与えてやらなければならない
→死すべきは誰なのか胸に手をあてて考えてみたまえ>大佐

甘々ロイアイ小説
→なんか殺伐としたワードばかりでしたので、お口直しにかわいい系のものもチョイス


▼銀河英雄伝説

ヒルダ キルヒアイス
→カプではないだろうと思いつつも、もしそうであった場合、だ。なぜヒルダたんが攻めなの?

マリンドルフ 淫蕩な ミッターマイヤー
→らしくない例えとして本編でも出てきた「淫蕩ミッタ」ですが、なぜマリンドルフと掛け合わされているのか・・・。そこに銀河の深淵を見た思いである。

忘れた事はございません 一度たりとも
→ロイエンタールって基本かっこいいから、こういうドラマティックな台詞が似合うし印象的なんだよね。それなのにさ・・・・

ロイエンタール マザコン
→もうなんか、いろいろ台無し・・・

ラインハルト・フォン・ローエングラム そうさく
→ロイ叛乱の頃、2週間くらいどっかに雲隠れしてましたよね。皇帝のくせにあり得なくないですか?おまけに、その頃ヒルダたん悪阻ってたんだぜ反省しろ!・・・え?その捜索じゃない?

ブラウンシュヴァイク公爵 創作
→「ブラウンシュヴァイク公はどこにおわす!」
え?だからその捜索じゃないって?

銀魂 銀英伝
→ぎんたまで、銀英のパロディ場面あるらしいじゃないですかー。見たいな。
銀英って何気にガンダムとかと並ぶヲタクの基礎教養の位置づけだから笑、思いがけないところでパロディに出くわすことがあるんですよね。川原泉のブレーメンとかさ。

ブルームハルト 童貞
→おおー。これまで様々な方を童貞呼ばわりしてきた失礼な拙ブログでありますが、苦節もとい迷走4年にして、遂に本命が登場なさいました!彼こそは真の永遠の童貞なり。清き身で死した彼に皆様熱い拍手をお願いします。

オーベルシュタイン 貞操
→フェルナーさん出番です(違)
閣下の貞操に危機が迫ってる模様。いや、実感として、この数年でオベ様ファンの裾野がぐっと広がった感じがしておりまして、結果としてもはや貞操を保てなくなっているのではないでしょうか。

オーベルシュタイン シャワーシーン
→・・・・・ほらね・・・・・

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読書感想<蝉しぐれ>

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蝉しぐれ(時代小説)藤沢周平

このチョイスを見た読者が、一斉につっこむ声が聞こえてきそう→「おい、お前実はオッサンやろ!!」
否定しません。少女マンガ脳の中身おやじなアラフォー主婦とか、我ながら奇怪極まりない人間だと思います・・・。

実は、子供の頃にかなり時代小説読んでいます。司馬遼太郎、山本周五郎etc・・・・無論全て父親の本棚にあったもの。
そのため、大人になった今でも、「宮部みゆきなら時代ものが一番好き」という程度には好きなジャンルであったりします。

しかし、藤沢周平は初読でありました。世間では、なんかすごい大御所扱いされている雰囲気ですが、実はこの方そんなに大昔からいた方ではありません。代表作の一つであろうこの作品も、恐らく私が高校生くらいの頃に出されたのでは。

本格SFやマンガ同様、好きながらもしばらくご無沙汰だった時代ものを久しぶりに手にとってみたくなったんです。
というのも、女房である私がヲタ小説書きという謎の趣味にハマってしまったこの数年というもの、相手にしてもらえず寂しくなった夫wwwが、時代小説にどはまりし、司馬・池波あたりと一緒に本棚にずらり藤沢周平を揃えてしまったのです
それでこそ我が夫ぞ。いいこいいこ。

感想を一言で申し上げますと、「心洗われる気分でござった」
やはり日本人はこうでなくてはなりませんよ。登場人物たちの清廉なこと。情景描写も素晴らしいです。さすが映画化されただけのことはありますね。私は青春小説の雰囲気を楽しみましたが、剣客ものとしても悲恋ものとしても楽しめる、結構盛りだくさんな物語です。

強いて言えば、初恋の人に比べて女房の扱いがちと冷たくて可哀想な気がしますが、これはおやじによるおやじのための物語ゆえ、仕方ありません。むしろそこを現代の感覚で気にしてしまったら、時代小説など読めん。真の男の純情とは、手に入れることのできなかった女にこそ向けられるものだという本音丸出しで、タイヘン正直でよいではありませんか笑。

しかし、少々毒も吐かせていただきましょう。

夫に付き合って何度も本屋やブックオフを梯子した時に、時代小説の棚がえらい幅きかせているのに気づきました。ものすごい点数の新刊が出版されている様子。作家も、大御所ばかりとは限らず、あまり馴染みのない新人らしき名前がわんさか。

この小説を読んでみて、その理由を悟りました。「ああ、今、時代小説っておじさんたちのラノベになってんだな」って。
子供の頃に読んだ時には、全然気づかなかった事なのですが、歴史小説と時代小説って明確に違うものなのですね。無論、時代小説のほうが娯楽性を追求するスタンスであり、言葉は悪いかもしれませんが要はファンタジーであります。

まあ当然ですよね。日本の高度成長期を支えたおじ様たちが、次々と引退し、金と時間をもてあましてます。このご時勢、下手すると、引退前に既に会社内でご隠居状態という人だって少なくない。平日の図書館とかコーヒー屋行くと、朝から夕方まで、そういう風貌のおじ様方で溢れています。
男子たるもの余り軽薄なイメージのものには抵抗があるが、かといって複雑でスピーディーなものには最早感性がついていけない。その結果の時代小説ブームなんじゃないですかねえ。予定調和も心地よく、実は余り頭使わないでも済む読書。

でもね、よっく観察してみると、ブームはリタイアおじ様だけには留まっていないのですよね。意識して地下鉄とか周囲とかにアンテナ張り巡らしてみましたが、フツーに20~30代の、しかも女性が、池波正ちゃんとか愛読してますね。

この現象の理由もまた、私にはなんとなく想像がついているのです。
最近勢いのあるジャンルはみんなラノベとコミックばっかりで、萌え絵表紙のアレを手にとるのはこっ恥ずかしいお年頃。かと言って、ワケのわからぬ暗さと気持ち悪さへ向かってしまった最近の純文学を読むには疲れすぎちゃってる。
そう、おじさんと全く同じ理由なんですよ。私自身がそういう気分だから、よく分かるんです・・・。欲しいのは静かなる癒やし・・・。

こういう世相では、何が純文学だ何がラノベだジュブナイルだとか、カテゴライズやランクづけに意味ないと思いません?本なんて、読まれなきゃほとんど意味ないんです。売れてるものはやはり正義なんですよ。今どきのものが嫌でも、我々には過去の膨大なコンテンツからの選択権があるんですから、別に批判したり嘆く必要もないでしょう。

ただ唯一心配なのは、街の本屋さんの行く末ですね・・・。限られた棚を売れるものが占有していくのは商売である以上仕方がありませんが、あれじゃあ書籍が全部雑誌化しちゃったのと同じです。物凄いスピードで移ろい消費されていく流行りものを、ただ追いまくられるようにくるくると回しているだけ・・・。コンテンツがすごく軽~くなっちゃってるから、紙の本にする意味はどんどん薄れていく一方でしょうね。いずれまた読み返すだろなと思える作品ほとんどないもの。
あ~あ、私、本屋さん大好きだから、哀しい未来を想像したくないんですけど。

とりあえず、我が家には、あと10年は困らない程度の歴史小説と時代小説がストックされてしまいましたでござるよ笑

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●舞台銀河英雄伝説 激突前夜 感想

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街路樹の紅葉も美しい、ここは有楽町の某美術館内にあるお洒落カフェー。
銀舞台観戦の先輩でもありヲタ小説書きの戦友でもある某所様と、例によってランチ。腹が減っては戦はできませんからのう。
多分今のわたくしたちって遠目には落ち着いた有閑マダムにしか見えないはずよ。でもね、会話の中身はこんな風・・・↓

「という訳で、あんな若くして年金暮らしが可能な、自由惑星同盟の年金制度とはいったいどうなっているのか、とそこが謎なわけですよ。」
「ふむふむ。実はグリーンヒル父が死ぬ前に全財産をこっそり娘名義に書き換えていた説はいかがでしょうか。おぬしもワルよのうグリーンヒル。」
「いやいや、田中さんもお若いお若い」

おほほ。なんてヒマでおバカなのかしら~。あたくしたち、イカれちまった主婦ざます~。

さてと、激突前夜です。
いやー最高でしたよ。初陣よりも、ヅカ銀よりも、私は本日のコレが一番気に入りました。
私にとっては、河村ヤンと貴水オベを生で見るの今回が初めてなんですからっ。期待するなという方が無理でしょ。
しかも、某所様にゲットいただいた席が、すんごい前の方のほぼ真ん中で、やばいぜこれ鼻血でるぜレベルでしてね。多分もうあそこに座れただけで、10年分の幸運を使い果たしてしまったと思いますが悔いはありません。

開場前に既に長い行列ができてまして、会場内でもグッズ売り場にえらく長い行列ができとりました。
でも、別に何か限定グッズがあった様子でもないし、何ゆえにあんなに混雑していたのかナゾでしたわ。

パンフレット手に入れてウキウキ歩いてたら、同盟制服に身を包んだスタッフの皆さんが、お話の背景説明をなさってててちょっとした人だかりに。「ところが、ラインハルトに倒される前に皇帝は心臓の病気で死んでしまうんですねっ」とか明るく語る声が聞こえてきましたが、へえそうだったのへえーとか軽く流して通り過ぎる私は、すれちまった原作ファンなんですごめんお。

ああいう説明需要があるという事自体、観客の結構な数が役者に付いたファンであって原作ファンとは限らないということを物語っており興味深かったです。みなさんコレをきっかけに原作読んでみてねお願いね。あ、二次創作までは別に読まなくていいよ濃いから。

いやーそれにしても河村ヤン。評判通りでした。なにあれまるきりヤンじゃん。憑依しとる憑依。役者としても、十二分に上手いです。早口の台詞なんかも、ちゃんとこなした上で笑いもとってる。あっぱれでありましょう。

安定の若きレジェンド間宮くんが、女々しいハルトも尖ったハルトもどっちの場面も演じ分けてて、陛下ファンの私感激。もう成仏してもいい。あれでまだハタチだからねー。こわいねー。カワイーとか歓声浴びせてるオバ様がたの息子の年齢だよ。おっかねえぜ。

ヒルダさんも、ちょっと可愛げのないクールで知的な女のイメージにばっちり合っていたと思います。可愛い路線のフレデリカキャラとの対比も面白かったし。
お笑い場面を全部もっていったマシュンゴとか、お約束のファイト一発ネタをかましてくれるメルカッツとか、本当にどのキャラも生き生きしていて、印象に残った役者さんを挙げ出したらキリがない。

そうそう、女千人は斬ってそうな超イケメンシェーンコップも忘れちゃいけません。ストップモーション演出のアクションシーンのカッコよさ。やめてください妊娠してしまいます。
他にもひと目見ただけでワルと分かる西岡ルビンスキー、コンビ組んでたケッセルリンクもゲイくささ満載で見事なる曲者感を体現なさっておられましたし(え?もしかしてアレが地なの?)、そうそう娘役かと見紛う可愛らしきミカシュンミュラーも必見ですな。(いや、こちらはキノコヅラのフレーゲルの方こそ必見であったかもしれぬのだが)

で、だ。やはり特筆すべき方はこの方→貴水オベ
最初はね、用心してたんですよ。パンフとかポスターとかで見かけたこの方のビジュアルが余りにもカッコよすぎて、「こ、こんなイケメンすぎの、陛下より美男なオベなんてオベ様じゃないやい!」という気分でしてね。
ところがどうです?登場した美男オベ、無表情で陰鬱な顔つき。台詞に奇妙な爬虫類感を漂わせていて見事にオベ。オベしとるよ!
カッコ良過ぎるのはどうしたって隠せてないが、あれならば、「犬しかお友達いないのです」とか語り始めてヒルダたんとどういうわけか心通わせちゃったりしてたけど、ええ許します。許しますとも。
あのキャラをすっかり気に入ってしまった私は、例によって家に帰ってきてから娘に熱く語りつつ、「御意」と呟きつつ一礼するアレをなんとか再現しようと努めましたが、私がやるとただ腹が痛くて手をあてている人にしかなりませぬ。無念でござりまする。

初日だった本日は、最後に河村さんのアコースティックライブがありました。
正直に申し上げまして、私はビジュアル系バンドなどというオシャレアイテムとは無縁の人生を送ってきておりますので、初めてお歌を拝聴した次第。
しかし、そんな私でもさすがに存じているヒット曲を聴いて、おお~っと。
「やだ、本当にこの人ってばルナシーなのね」とか思っちゃいました。(←ばかだろお前) さっきまでヤンだった人がルナシー・・・。なんて不思議な気分でしょう。
夢心地で帰路につきました。今でもちょっとふわふわの夢気分が続いてます。本当に楽しかったありがとう。

しかし、今回の演出を見て、要するにアニメ版を舞台化しているのだということがよっく分かりました。
実は私アニメ版の方は数少ないライヒルシーンをつまみ食いしただけで、ほとんど全く見ていないんです。
今回の舞台で、凝ったCGで演出されたあれこれが、アニメ版ではどのように描かれていたのかが非常に気になり始めました。
まあとんでもなく長い作品ですんで、仕事が一段落した頃を狙ってこつこつと鑑賞してみようと思います。

個人的には、噂に聞こえてきた以下3場面が、冗談でなく本当に存在している場面なのかどうかを確かめるためだけにも、絶対に観ねばならんと感じておるのですわ。

①ラインハルト様が真剣白刃とりをやるって聞いたんですがマジですか
②ロイエンタールがシェーンコップと戦うときに忍者のようにバク転するって聞いたんですがマジですか
③ケスラーがロリな幼馴染に「お兄様~」とか呼ばれてキャッキャうふふするって聞いたんですがマジですか

・・・・いやあ、銀河英雄伝説って本当に奥深くて面白いですねっ。
まだ鑑賞されていない皆様へ。ぜひお楽しみください。

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読書感想<秘密/東野圭吾>

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”流行作家”という言葉があります。
本来は、今をときめく人という意味合いのはずなのに、少し揶揄を含んだ使われ方が多いように思います。きっとそこには、時代の波に乗った事への嫉妬と、でもどうせすぐに忘れ去られてしまう程度のものという軽侮が含まれているでしょう。

東野圭吾さんの事を、流行作家ですかと問われれば、そうだと頷く人は多いと思う。事実として、売れている。しかも多作。
だから私も、この作家の事をそう捉えていました。
嫌いじゃないんです。むしろその逆で、気に入ったから続けてそこそこの冊数を読みました。
「容疑者Xの献身」とそのシリーズ。毒笑小説などの短編集、あとは軽いミステリタッチのものを幾つか。

Xは、さすがに面白いとは思いましたけれど、物語の舞台が今私の暮らしているエリアであることに親近感を覚えたという点が強く、そこまでの名作とは思えませんでした。
むしろ、これまでの一番のお気に入りは「あの頃僕らはアホでした」というエッセイで、タイトル通りの実に楽しい青春回想録。爆笑しつつも、この男は実に頭のいい男だぞと確信できた作品でもあります。

この作家は売ることを狙って物凄く計算をして書いています。プロなんだから当たり前だろうと言われるでしょうが、実はそれって、そう当たり前でもないんじゃないですかね。文化とか芸術とかなにか高尚なところを目指してる偉人変人たくさんいますし、そこまでいかなくても、何と戦ってるんだか良くわからん作品多いです。また、特に女性作家に多いのは「でもあたしは好きな事書かせてもらいますから」ってタイプだと思うんですよね。それに、そもそも狙ったとしてもそう上手く書けるもんじゃない。だから安定してそういう作品を生み出し続けることに、この作家ならではの個性も凄さもあるのです。

気まぐれに手にとっただけだった笑いを狙って書かれた短編集の数々に、ものすごい苦闘と努力、そして実験の跡をみつけてしまったために、私はこの方に最大限のリスペクトを捧げざるを得なくなりました。自分でもブログでお笑いエッセイの真似事や素人小説を書いてみて笑わせるものを書くのが一番難しいことを経験的に知っているためです。正直にいうと、勢いでなんか面白い事を書くことなら、結構誰でもできる。でもそれは偶然というやつでしかなくて、難しいのは、それを狙った上で、かつ継続的に笑いを産み出し続けることなのです。そこを目指して挑戦しようという姿勢、かっこいいじゃありませんか。

本物のプロなんですね、と認めていたにも関わらず、しばらく読書自体から遠ざかっていたこともあり、積ん読山に何冊も放置した状態で、その後他の作品を読む機会はありませんでした。
だから、今回その山の中から「秘密」を手にとったのも、本当にただの気まぐれでした。読み始めてすぐに、ダンナが「お?」という顔して寄ってきて言いました。「それ、多分東野圭吾の最高傑作だから」

うちのダンナは、私とはいろいろと性格が真逆でして、ある作家を気に入るとひたすらその作家ばかりを読み続ける人です。おかげ様で、うちにはコンプリートされてるおっさん作家の本が山ほどございます。たいてい、きっかけは雑食派の私が作るのですが、それをこつこつと丁寧に積み上げていくのは私には決して真似ができず、持久走型の夫をとても尊敬しております。
そんなダンナが東野作品をとても気に入り揃えてしまったのは、偶然ではないでしょう。東野圭吾という作家は、すごく頭のいい人ではありますが、それ以上に努力の人です。うちのダンナみたいなタイプの男は特に、本能的にそこに共感する何かを嗅ぎ取っているように思えるのですね。

読み始めて、すぐに泣きました笑。くそう、夫の言った通りだぜ、こいつはやばいぜ、でございます。気づけば、最初はニヤニヤして傍で眺めていたはずの夫が、席を外していなくなってました。私がいきなり泣くとちゃんと知っていたんですねwww。
そして読み進め、やがて納得したのです。ああ、これは東野圭吾のアルジャーノンなんだな、と。
実際、アルジャーノン型プロットの実験的短編を読んだ事がありましたから、かなり以前から、アイディアを練り上げて作品化する事を目指していたんだと思います。まんまと狙った通りに泣かされてる女、ここに約一名。

ただし、さすがというべきか、単純な焼き直しなどでは決してなく、複雑に伏線巡らし回収し、テーマ性に於いても完全に別の、そして完成された物語になっています。特に、視点を夫サイドに絞り込んだ事が大きい。
極めて普通の男の心情が丁寧にリアルに描かれていて、そこが何とも言えない哀しさを生んでいます。これ読んで、ぜったいうちのダンナは私と娘に優しくしようと誓ったに違いありません笑。今度ダンナとケンカしそうになったら、さりげなくこれをテーブルに出しておくことにするぞ今決めた。

まあ、無理やり何かひとつ違和感をあげるとすれば、女房側の気持ちがやや美化されすぎかもしれないです。上手いのは上手い。微妙な曖昧さに逃げたがる女のずるさや、専業主婦であればそう感じたかもしれないであろう心情などリアルすぎるほど。
しかし、もし私がこのヒロインだったら、と想像するに、私はここまで献身的にはできないと感じます。ただシンプルに自分のためだけに再びの人生を送ろうと早々に決意すると思う。
それを言ったら、ダンナは苦笑いして一言。「うん、知ってる。お前はそういう女だ。」
・・・なんか、男の夢を壊しちゃったみたい。ごめんねダンナちゃん・・。

この作品が、普通の男が泣ける本として、20年後も読み継がれているといいなと思います。消えてなくなって欲しくない作品です。不思議で哀しい恋物語。相手は女房。こういう作品読んでる純情な日本の男も、私は結構好きですよ。

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読書感想<LEAN IN/シェリル・サンドバーグ>

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2013年話題となった本のひとつ。
我が家ではこの本を、ちょっと変わった読み方をすることになりました。

購入したのは夫です。動機は、話題のビジネス書であった事に加え、職場のおっかないお姐さんの面々(部下というよりただ突き上げられているだけらしき哀れなダンナよ…)の指導や面談などの時に使える言葉を探そうとしての事だったそうです。

次に読んだのは私でした。ダンナが「お、ここ使えそう」とばかりに、あちこちポストイット貼った状態の本を、さーっと目を通しました。そして軽い欝に笑。

最後に、私の母の手に渡るや、「全くもってこの通りや!!」と叫ぶような大声をあげ始め、しまったこの人を興奮させちゃった状態だよなう。


本の内容は、今をときめくスーパーパワーエリートの女性が、「成功した女が増えないと社会は変わらない。だからしり込みせずもっと前へ出よう」という同性へ向けた前向きなメッセージの書でございます。

なんといっても桁外れの成功を収めた女性ですので、本人も覚悟していたと書いてある通り、この本への嫉妬まじりの非難は相当あった様子ですね。無理もないです。私だって「すげー。まじすげー。でも私にはムリ」と思っちゃいましたもん。
でもねー、そういう声が他ならぬ同性である我々から挙がってしまう事こそ、女の駄目なところなんだよとしみじみ考えてみたりもする。

共感した言葉はたくさんあるのだが、強いて2点に絞ります。

①「完璧を目指すな。まず終わらせろ」

これ、個人的経験を経た結果、私が辿りついた結論と全く同じです。
だから、この箇所を読んだ時、思わず大きく頷いてしまいました。
体力と時間そして精神力の全てに限りがあるのだから、全部を手に入れ完璧にしようなんて無理。

では、どうするか。
本当にやらなきゃいけないことだけをやりましょう。そしてそれを、とにかく、とっとと終わらせましょう。
そしたら、あーら不思議、本を読むどころか、萌え小説書く自由時間までひねり出せましたよ~。

本の中に、余りあからさまに家事育児の手抜きや悲惨な状況を公にすることは賢明ではないというエピソードが出てくるが、ちょっとだけ暴露しちゃおうかなっ。
私、キリのない仕事が大嫌いなんです。なので、掃除と洗濯が大嫌い。なにあれ何の無間地獄なの。
そのため我が家では、すごい方法でこの問題を解決しております。

私は、洗濯物をたたむという事を一切しません。
シャツ類だけでなくパンツやスカート類も全てハンガーにかけて干すのはあたり前。加えて、くつ下とか小物類も無数にあるミニミニサイズの洗濯バサミ吊るしに干します。
皆さん、もう分かりますね?乾いたそれらを取り込んだら、そのまんまクローゼットの中にかけておくんです。
従って、くつ下を履くときはまず、ずらーっって並んだミニサイズハンガーの中から選び、プチンってとるんです。合理的でしょ?何か問題でも?(掃除の方も推して知るべし)

②「働く母親は罪悪感のマネジメントが必要」

痛い。胸が痛いよう。
これは誰もがぶち当たる壁のひとつで、しかも自分が強くなるだけでは解決できなかったりするんですよね
なぜならば、この問題は男と女の問題ではなく、専業主婦と働く母や、未婚女性と既婚女性との間でアイデンティティをかけた対立に陥りがちだから。

そこまで明確に異なる立場でなくとも、仕事へ向ける比重度の違いといった些細な違いですら、十分に非難合戦の材料となってしまう事を、至る場面で経験し知っています。それだけ「母」という役割は絶対的献身を当然視され、女の尊厳とされている。

これ、本当に根が深い問題で、どうやったらいい落としどころが見つかるのか私には分からないです。
多様性を認め合う事こそが理想だとは思う。

けれど、複雑化した人生の選択肢の前で、女はその選択結果の自己責任をずっと独り背負いこむことになります。
自分が選ばなかった方の道を歩む人が近くにいて、自分は手にできなかったメリットを手にしているのを見たら、急に自分の道が色あせて見えたりして迷う宿命。自由と権利の代償というには、なかなか皮肉で厳しい問題なのではないでしょうか。

一方で、相変わらず選択肢すら与えらず画一的な生き方しか許されていない男性たちがいて。
せめて、「自分の生き方を人に押し付けるのはやめようぜ」って言うしかないじゃありませんか…。


次に。私が欝を感じた理由についても。

1)男はしょせん分かってない

ダンナがポストイット貼ってるところが、ことごとく「はぁ?」という箇所で、もう笑うしかなかったのデス。
私のダンナは一般的日本人男性基準としては、十分に「理解ある夫」の部類だとは思いますが、しょせんあやつらは分かっとらんです。その事を痛感してしまい、とほほでした笑。

2)ごめん、フェミニズム怖い

本の中で、ずばり書かれていた事が完全に的を得ていて、ぐさりときました。

「若い頃、一世代前の女性たちがフェミニズムを大声で唱えるのに反感をもっていた。
仲間内で妥協も結束もできなくて自滅する、よくある社会運動のひとつと完全に軽蔑していた。
もう完全に平等に扱われるようになっているのに、何をヒステリックに騒いでいるのだと。
でもそれは勘違いであった。
そして、先輩たちが声をあげて頑張ったからこそ当時があったのに、それを当然の様に思っていた傲慢さで、いろいろと台無しにしてしまったのが我々世代。」

意訳するとこういう事でした。
これには、自分が書いた文章かと思うくらいで、ぎょっとしました。さすが同世代。なにからなにまで完全に同じです。
というか、アメリカにしてこうなのか、という驚きがありました。

そして、自分がなぜフェミニストが苦手だったのか、思い出してしまいました。興奮してこの本読んでる我が母よ、あなたの事だよ~笑。

私の母は、当時としては先進的な職業婦人というやつでして、私を里子に出してまで働き続けた人でした。そう、バリバリのフェミニスト。
尊敬できる事もたくさんありますし、母の収入のおかげで田舎町から東京へ仕送りもらって進学も留学もさせてもらいましたから、感謝しています。

しかし、それはそれは要求の高い母親でした。
母は、周囲から、「まっとうな母親」でないと見なされる事に深く傷ついており、自分が立派な母親である事を世間に証明する手段として、私に完璧な優等生であることを求めていました。
子供でも、そういう事は分かっちゃうんです。
よくある母娘の問題だと言われればその通りなんでしょう。でもねー、娘にしてみたら、結構たまんないっすよー。

このことを理由にする私は、ただの言い訳がましい卑怯者かもしれません。
でも私は、自分が職場で理不尽な苦労を味わったにも関わらず、どうしてもフェミニスト的な「だから女たちよ立ち上がれ、声をあげよ」という呼びかけだけには、同調できないのです。
自分が頑張った分だけ、自分と家族が幸せになればそれでいい。人からどう思われるかなんて事を気にしすぎたらダメだっていつも思ってる。理想社会の実現のために働いてるんじゃないやーい。

結局のところ、こういう志の違いが、職業人生のゴールにも影響してくるのでしょう。
救いは、それが個人としての幸福とは必ずしも関係してない、というところですかね…。
ああ、こんな立派な人の立派な本を読みながら、なんて自分勝手で志の低い感想しか持てないんだ。我ながら情けないぜ。


さてと。こんな雑文ながら、これが本年最後の更新になると思います。
皆様、よい年をお迎えください。
来年も、だらだらとテキトーでマイペースな事やっていきます。よろしく、です。

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映画感想<ロード・オブ・ザ・リング 他>

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明けましておめでとうございます。
本年も、テキトーかつマイペースに続けて参りますのでよろしくお願いします。

さてと。年末年始は、せっかく家族揃ってまとまった休みをとれましたので、普段の好き勝手な読書ライフを離れ、DVD三昧を楽しんでみました。
たまには、こういう家族団らんもいいもんです。
(というか、一応TV欄チェックしたんだけど、本当に観たいもの一つも無かったんだもん…)

では、例によってテキトーかつ勝手な感想を。

1)アバター

私 「…何なの、このインディアン映画は…」
娘 「映画館で観ないと、全く意味なかったんじゃないの、コレ?」
夫 「おい、これ、アバター2とかアバター3とか予定されてるらしいぞ」
私&娘 「ないわー。それはないわー。」

これが歴代のトップクラス興行収入って、間違ってると思うの。まあ、百歩譲って、映画を観にいくのではなくて、3D画像のアトラクションを観にいく、という事なら行ってあげてもよくてよ。


2)インセプション

娘 「ふぇーん。難しくてよく分かんなかったよー涙」
夫 「パパも、途中で頭痛くなったぞ」
私 「さすがにケン・ワタナベクラスになると、白人に混じっても負けてないわー。つか、一番カッコよかったねっ(はぁと)」

シナリオが凝っていました。IQ高い人には面白かったんじゃないでしょうか、多分。


3)ロード・オブ・ザ・リング3部作

夫 「なげぇなあ、おい…」 (←9時間かかりましたよ…)
娘 「あれ?ダンブルドアが出てるよー」
私 「それはガンダルフという魔法使いです」
娘 「あれ?今度はハグリットがいるよー」
私 「それはドワーフ族の戦士です」
娘 「だんだん主人公まで、ハリーに見えてきたお…」
夫 「頭の中がハリポタで染まりすぎだろ」

夫 「ゴンドールとモルドールてどっちがどっちやねん!」
娘 「なんでか分かんないけどエクレア食べたい…」
私 「それ、モンデール」
夫 「なんでか分かんないけど、どんな夢も叶いそう」
私 「それ、ガンダーラ」

私 「そんな事より、わたしの王様マダー?」(←解説する気なし)
夫 「お前、イケメンしか見てないだろ」
娘 「あー王様、浮気しちゃうよ。いけないよっ」
夫 「いろいろあるんですよ男には。いろいろと…」
私 「どう考えてもこっちの戦うお姫様の方がいいじゃん!強くって頼もしくって、あんな綺麗で高貴なだけの死にかけ女より、全然カッコ良くて頑張ってるじゃん!なんで男っていつもああいう、か弱そうな女選ぶのっ?むかつくんですけどっ」
夫 「ファンタジーに現実の鬱憤をぶつけるのはよせよ…」

私だけは、子供の頃に原作を読んだはずだったんですが、見事なほどに全く記憶にありませんでした。おしまい。
あ、あと、娘へ。ハリポタやデルトラクエストとかの方が指輪物語を真似したんだからね。間違えちゃダメですよー。

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●変わり行く男のロマン<MASTERキートンとゴルゴ13>

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さてと、久しぶりにマンガネタ書いたと思ったら、これまた凄いおやじくさいネタで、済まんこってす。

いやはや。この偉大なる二作品についてなんか偉そうな事書く気ならば、ちゃんと読み返さなくてはっ!と決意して、この1ヶ月ほどひたすら読みまくってみたんです。(←働けよコラ)

……さすがに全読破は無理じゃった、あはははははー笑。

特にエンドレスゴルゴをやってしまった日は…もう夢に見るかと…。失業したら、またトライすることにしようそうしよう。
だから本日は、話の内容について語ることは、ちょっと控えようと思います。


①ゴルゴとの出会い

では。まずは私とゴルゴとの出会いから語り始めます。誰からも頼まれていないけど。(あ、愛とセンチメントの限りを尽くして物凄く暑苦しい文章書きますから、興味ない方はこのヘンで読むのやめといた方がいいです)

あれは、まだ私がいたいけな少女であった頃。多分10歳くらいかなあ。いつもの様に父の書斎に忍び込んで、面白そうな本をこっそり探しておりました。
すると、目につきにくい場所に、珍しく本屋カバーがかけられたままの本があるではありませんか。
子供ってのは、こういうトコに異常に嗅覚が効きますよね。私は迷わず、うんしょうんしょと高い棚によじ登り、その本をゲットしました。

「ありゃ?マンガだ…」
マンガそのものはもう普通に読んでましたから、別に驚きませんでした。でも、びっくりしたのはそんなトコじゃないんですよ!分かるでしょ?
「お、お父さんが、お父さんが、こんなエッチなご本読んでる~」
純粋だった私は、ショックの余り泣きました笑。そして、そこを父に見つかってしまったのでございます。

厳格な父、困り顔で考え込んだ挙句、私にこう申しました。
「驚かせてしまったね。でもね、このマンガは物凄く勉強になるんだよ。だからもう少し大人になったら読んでもいいよ。」
ただし、お母さんには言うな。そう念押しされたことを一応付け加えます笑。

②ゴルゴとの別れ

その後、父も開き直ったのか、結構な冊数をコレクションしておりました。それをずっと読み続けていた私は、子供むけとは違う、大人の読み物として描かれたマンガの魅力にすっかりハマりました
何を隠そう、大学の専攻を国際関係関連にすると決めたのも、このマンガのせいなんです。何か文句ある?

しかし、やがて、父と娘のヒミツは悲劇的結末を迎えました。
おっかない母親の知るところとなったある日、怒り狂った母に全冊焚書処分を命じられてしまったのです。
父と娘、泣く泣くゴルゴの首をぞかいてんげる。ああ哀しき我が家のゴルゴたちよ。いつの日か我が腕の中へ戻らむ。

そして、この事件は、私にとって重要な結果をもたらすことになりました。
私は、これを契機に「ぜったい早く独立して、何を読もうと買おうと誰からも文句を言われない身分になってやる!」と、それはそれは固く決意したのであります。(なんじゃそりゃー)


③キートンとの出会い

さてと。麗しい思い出のノスタルジーに浸ってないで、次はMASTERキートンとの出会い話に行きましょうかね。誰からも頼まれていないけど。
こっちは、とても甘酸っぱいっすよ!ケッとか罵倒したくなりますよ!読みたくない人、閉じるなら今のうちです。

これを教えてくれたのは、当時つきあっていた彼、今のダンナでございました。
ダンナは、全く勉強しないで旅ばかりしている不良学生の私と違って、苦学生で真面目な先輩でした。いつもエラソーに叱られてた記憶ばかり笑。(ま、馬耳東風でしたけどねっ)
その彼が、ひと足先に社会人になった頃、まだ連載初期であったこの作品の名前を挙げ、私に言ったのです。
「お前、絶対にこれ気に入ると思う。」

彼は私がマンガ好き重度ヲタクであることをよっく知っていました。なんせ、嬉し恥ずかし初めて彼のお部屋へ遊びに行った時、カレシそっちのけで、本棚にあったナウシカ全巻読破に没頭した女です。後に彼はその時の事を、「話しかけても返事もしてくれなかった」と証言しておりますが、記憶にないので許して欲しい。
そんな私でございますから、当然、ゴルゴ好きであることなど、隠してもおらぬわ!
ま、だから、この作品を薦める気になったのでしょう。案の定、私の好みにドンピシャで、ああ私の事を理解してくれるカレシを持って、私は世界一幸せなカノジョだわ!もう絶対この男放さない~。そんな気持ち。(←マンガで釣れる珍しい女)

④キートンとの再会

ただ、私には、妙なこだわりもありまして、極力完結したものを単行本で読みたい派なのです。そのため、連載中は、ちょこちょこと彼の読み終わった雑誌で楽しむだけでした。だから結局自分で購入したのは、パイナップルARMYの方。結婚した後の事ですが、私の本棚に全巻揃ったパイナップルを見つけた時、ダンナはにやりとしてましたねー。

ご存知の方も多いでしょうが、このMASTERキートンという作品は、傑作であるにも関わらず、原作権利の問題で揉めてしまい、長いこと単行本が入手困難な状況となってしまっていたのです。そのため、完結したと知っていたのに、ずっと買えなかった。
ところが、ようやく最近完全版として刊行復活!

本屋で、全巻セットを見た瞬間、私は興奮しながら夫の腕をがっと掴みました。ふがふがと鼻息も荒く目で訴えます。そしたら、観念したダンナが鷹揚に頷いてくれ、ようやく私は全冊手許に置くことを許されたのであります。
長かったわ、長かった。今、私世界一幸せ。理解ある夫と、ようやく手に入れたキートン。もう絶対に放さない~。そんな気持ち。(←マンガを幸せの指標にする珍しい女)


⑤ピカレスクから人間くさいヒーローへ

この二つの作品には、多くの共通点があります。

・短編連作形式
・原作(シナリオ陣)と絵師との強力なスタッフワーク
・軍事・政治・国際社会といった高度で専門的な内容
・プロフェッショナルな能力をもつスーパー主人公
・掲載誌(出版社)

この様にあえてわざわざ挙げるまでもなく、大成功したゴルゴの路線を、キートンという作品が戦略的に踏襲したことは間違いないでしょう
その上で、以下の相違点にも着目してみたいと思います。

・最初から完成している主人公 VS 夢見る男から大人へと成長する主人公
・謎のままの主人公の経歴と出自 VS 意外性ある華々しい経歴と出自
・寡黙がトレードマーク。時として主人公が出ない回すらある VS 主人公だけでなくキャラ達の味わいある台詞が満載
・セックスシーンあり VS なし
・家族なし VS 家族あり(別れた女房をとうとう登場させなかったところは実に上手いです)
・多分あと10年たっても終わらないんじゃ… VS 爽やかなヒューマンドラマとして見事完結

要するに、この二つの作品の決定的な違いは、極められたピカレスクロマン、すなわち黒いヒーローであるところのゴルゴに対して、キートンが健全にして善人、かつ情けない面ももつ物凄く人間臭いヒーローになっているというところにあります。
果たしてこれも、戦略的に意図されたものだったのでしょうか?

個人的には、その答えは「YES」であったと思っています。これだけの完成度を誇る作品において、主人公のキャラクタに限って「狙って」いないなんてことあり得ません。
キートンの親しみやすさは、はっきりと日本のサラリーマン族をターゲットに練られたキャラであります。
そして、その親しみやすさと超人的活躍ぶりとの両立を可能にした成功要因は、ひとえに浦沢直樹の人間描写力にあると感じます。
従って、見事なプロットゆえに脚本者がより賞賛される傾向にあるこの作品ですが、やはりこれは浦沢直樹の作品なのだよ、と、私は考えております。

男のロマンには、「強いことは正義」という絶対の法則があります。
しかし、その「強さ」の描かれ方は、時代とともにどんどん変化していきそうですね。
キートンが単純な「白いヒーロー」でない事にはちゃんと理由があり、現代の男の生き方や悩みの多様さ、複雑さを、そのまま反映した結果なのでは。そんな気がしてなりません。

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映画感想<エンダーのゲーム>

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当然のように観て参りましたよ。原作未読のダンナと娘も勝手について来よりました。
うん。面白かった!85点あげましょう(←何様っ)

減点ポイントは、
・なんで軍(大人たち)が子供たちを欺いていたのか、その理由説明を端折りすぎ
・時間の制約があるからしょうがないとはいえ、余りにもあっさり試練をクリアしすぎて…
そんなところですかね。

孤高の天才キャラ好きな私ではあるが、仲間たちとの友情へフォーカス当て過ぎであった点については、予想通りだから、別に気にならない。
むしろ、複雑な要素をよくあそこまでまとめたと感心した。

何よりも感動したのは、やはり圧倒的な映像技術による原作の再現度。
原作の文章を読んでいただけでは想像に至らなかった細部までもが、完璧にリアリティを持って映像化されており、音響効果も相まって迫力満点。

少年たちがバトル時に組むフォーメーションなんて、映像で見せられて初めて
「あっこういう事だったのかっ」
って叫びそうに。
恥ずかしながら、あれが最後のバガー母星突入シナリオへの伏線となっていたなんて、ちっとも分かってなかったもんね。やはり映画の威力は偉大だー。

あとは、映画ならではの愉しみとしてキャスティングがあるわけですが。
・エンダー美少年すぎ
・ハリソン・フォードが老けすぎ
言いたい放題言ってみたぞ、どや。

エンダー君がもし本当にあんな美少年だったら、バトルスクール入学後、1週間以内に先輩に手篭めにされて別の物語になっちゃいますなにそれヤメテーッ。

あと、いつものアメリカどすなーって感じたのは、人種と性別に偏りがないように配慮したキャラ改変。ほら、ゴレンジャーものに必ず黒人いれたりしてるアレですよアレ。実にアメリカさんらしくて、味わいある改変でございました。(どうせなら、ビーン君は東洋系美少年にやらせればよかったのにぶつぶつ。)

しかし、映画館で観る映画ってやっぱいいですねー。
私、子育て地獄により、ハム太郎だのプリキュアだのポケモンだのしか観れてない期間が長かったので涙、最早この楽しさを忘れてしまいかけておりました。
もう流される予告編の全てが面白そうに見えちゃう。

次は何観に行こうかなー。
やっぱアレかな。ホビット。(いえホビットには興味なくて、エルフの王子様に何やらカノジョができそうなのが気になるだけなんです済みません。)
それとも、ゴジラとかどうよっ。(いえ、ゴジラには興味なくて、ケン・ワタナベを観にいきたいだけなんです済みません)

・・・あれ?このブログ読書感想ブログのはずでしたが・・・。ま、もう別に何でもいっか笑

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●舞台銀河英雄伝説 第四章後篇 激突 感想 (※激おこネタばれしまくり注意)

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その日、銀英クラスタは思い出した…
ジャニに演じられることの恐怖を…
キティに貢いでしまった屈辱を…

銀河英雄伝説のラスト舞台。「激突」観てまいりました。
まず最初に感想を一言で表現します。
「ライヒルちゅ~!!!」
前衛芸術ばりにパンクな総括すまん。

①ライヒル信者はお布施のつもりでチケットを買い、拝みに行きましょう

ちゅ~って注意とか中尉とか厨とかじゃないチューです。キッスです。kissです。接吻です。
いや、落ち着け、落ち着くんだ、諸君っ(←お前がまず落ち着け)
唐突に決めた観戦でしたのでオペラグラスを持っていかなかったんです!私としたことが。ああ私としたことがっ。

従って、なんちゃってチューなのか、ほんまもんのチューなのか、肝心なとこが見えへんかってんケドどないしてくれるのっ。
ハタチの間宮くんが唇童貞かどうか、そこが最大の問題だというのに謎なまま。
とっさに隣の見知らぬお姉さんの手からグラスを奪い取らなかった事がつくづく悔やまれます痛恨です(←誰かこいつを止めろよっ)


②演者たちは悪くないんだよ涙

河村ヤンも、間宮ハルトも、安定の熱演だったと思います。例え公式ポスターで端に追いやられようとも、舞台の上での存在感は役者としての技量に忠実なのであります。
貴水オベ以下、各キャストのパフォーマンスにも概ね満足。

けど、なんなんだろう、この気持ち。
昨晩の観劇から一晩を置き、少し感情を整理してみました。
帰宅時の私は、混乱と困惑と軽いめまいを覚えておりましたので、あのまま勢いで感情をぶちまけちゃわなくて正解だったと思います

そして、分かったんです。このもやもやは、演者たちに向けるべきものじゃなく、製作側に対しての不満なんだと。


③同盟ファンにおかれましてはご災難であらせられます

ジャニーズ所属の某氏は、なるほど輝きを放つダイコンではございましたが、覚悟していたほどではなかったですね。
噂では、滑舌に難があり「らいんひゃるとしゃまぁ」と、銀英伝にそんな名前の人いませんという台詞を吐いていたと聞いていたのですが。

今回は、「じゃーなりしゅと志望」のアッテンボロ役で、そこまで酷くなかったから、彼なりにものすごく努力したんじゃないでしょうか?
そもそも、今回の彼の役はめっちゃ難役でしたよ。
真面目な台詞の合間におどけたり唐突感いっぱいに説明役として語らされたり。台詞なのか説明なのか混乱する。あれはもう脚本の問題。

第一幕の宴会場面が、最大の難関です。ここさえ過ぎれば、なんとか最後まで席を立たずに観終えることができるはずよ同盟ファンさん頑張って!

プリティフレデリカがプリマのごとく踊り始めたら、身構えましょう。
すぐに、アッテンボローにシュナイダー、コールドウエルくんたちによる、謎のジャニダンスショーの始まり始まり。
舞台上でのはしゃぎっぷりに、ど・ん・び・きしてる私の横で、ジャニーズファンと思しきお姉さんたちは、大興奮で手拍子のりのりでした。幸せそうですね。心の底から羨ましいです。

第二幕では、もうさすがとしか言いようのないポプラン独唱をうなだれて拝聴。
「本業は歌手」の多いこの舞台にあって、ほんまもんのミュジーカル俳優の凄さを見せ付ける。
声量といい表現といい圧倒的すぎてかえって浮いていますよ何てことでしょう。悲劇なり…。違う意味で泣ける場面です。

待ってましたのヤンプロポーズ場面で、ようやく河村ヤンにスポットが当たった感が。間違ってますよね!
ここは唯一笑えた楽しい場面でした。


④超改変に全銀世界が震撼!

ミッターマイヤー無理くりフィーチャーの結果を心配する原作ファンの皆様、ご安心ください。
ストーリー及び時系列が大胆に書き換えられておりますので、ミュラーがいないとかそういうレベルでなく、いっそ清清しいほど別のお話になっております。
結果としてまとまっていればそれも良かったのでしょうが…。

シリーズの集大成を目指さねばならなかった内部事情はお察しします。しかし、今回は余りにも詰め込みっ放しの消化不良要素が多く、一編の物語として成立していたとは言えません。

あれだけ叛逆の可能性を吐露させておきながら、結局ロイエンタール君は何をしたかったか分からない人になっちゃってました。
息子殺した後のルビンスキーも、フェザーンなんて最初から無かったがごとく、完全にいずこかへ消え去ってしまい。
ユリアンフェザーン駐在エピソードも完全に目的不明

しかし、最後のヤンとラインハルトの会見の場面はとても良かったです。「そういえばこれ銀英伝でした」って思い出すことできましたよ!

唯一の慰めは、ヤンもラインハルトもオベ・ロイ・コップと、みーんな死なない奇跡の銀英伝になって完結したってトコじゃないですか?(←いや、もうそれ銀英伝じゃない)
その証拠に、舞台帰り道で、後ろを歩いていたジャニファンたちの感想がコレ↓だよ
「最後はハッピーエンドのお話だったね!」

これを聞いた瞬間、振り向きざまにラリアットをかまさなかったワタクシを褒めて欲しい!!誰か褒めてーっ!!
お嬢さん、ぜひ原作読んでみてください。そして、ノルマのごとく毎巻主要人物が殺されていき、最後は大殺戮の嵐が吹き荒れるヨシキの皆殺し技にアゴが外れるといいと思うよ!


⑤腐的需要を狙う帝国サイドに白目

まずもって、ラインハルトが唐突にミッターマイヤーを抱きしめるところで、皆様の頭は 「…?…」となることでしょう。
えーと、あれジャニ事務所的にはオッケー出たんですか…?

そして、はきはきした可愛い子役のエミール君が登場するや、ラインハルト様が、さすさす、なでなで。
おまけにオベ様まで坊やのアゴをちょいつまみした時には、ままままさかキスしちゃうのではと、息をつめて成り行きを見守るハメに。

その後も、美少年に亡き親友の面影を求め続けるラインハルト。
ヒルダとのラブシーンにしてもですよ、あの流れですと、どう見ても美少年にうっかり欲情しちまったラインハルトが「やべぇ!代わりにヒルダたんを呼べ」と命じたようにしか見えませんでしたが、本当に、本当に、なんという事を仕出かしてくれたんだ公式舞台!

とどめが、エミール君がラインハルト様へチョコを手渡し。それを亡霊キルヒアイスがお口あーんで食べさせてあげるという、謎が謎を呼ぶ超展開。

もうね。このチョコ演出を見て、私はお口あんぐりさせながらも、確信しました。
「これは、わざとだ。腐需要を狙ってやらせてるんだ。」
ああいう演出をしておけば、キャーと喜ぶ女子が、銀ヲタ・アニヲタ・ジャニヲタ全ての層にいるのだと考えているのに違いありません。

では、よろしいですか、皆さん、声を揃えて叫びましょうね。せーの!
「バカにすんなよゴルアアア!!!」

NL派の私が語るのもおこがましいですが、同じ萌えを嗜む者として、高貴なるホモとは何かを多少は理解しているつもりでございます。
やりすぎだっちゅーねん!萎えるわ!
醸す程度が一番麗しく美味しいという事を、全く理解していないおじ様たちはこれだから~。本当に困りものですわオホホ。
よくもライハルト様を両刀使いにしてくれましたね。呪ってやる。全てを。


⑥ジャニヲタと銀ヲタとの間に、和平と共存の道はないものでしょうか…

で、結局、何と何とが「激突」したのか、私にはさっぱり分かりまへんでしたが、皆さん分かった?
あっ!あたしったら何て察しが悪い。ジャニヲタと銀ヲタを激突させたかったんでつね。そうなんですね。今頃気づきましたっ!
何その妖怪大戦争。そりゃもう絶対お芝居本編より面白いに決まってますよねっ。

個人的には、興行である以上、話題性とかいろいろな意味で多様な演者を集めるのは当然だし仕方ないことだと思っています。
問題は、その使い方にある。これは製作側と事務所の責任が大であるぞ。

とにかく、私が何に怒っているかは、パンフレットを見ていただければ一目瞭然です。
河村ヤンに続く見開きが、ジャニ勢イッキ連続4名、ページ数合計12pも使ってるって、ごり押しにもほどがありますよジャニーズさん…
あれだけはっきりと、役者としては力量不足というのが誰の目にも明らかだというのに。
大役に力量が見合っていない、役の格と扱いの格とが見合っていない、どちらも犯罪的に酷いと思うの。

こういう仕事を割り振られた事を、当のご本人たちはどう思ってるんですかね?ありゃもう公開処刑でしょ。不憫なり。
もしかしたら、
「は?銀河の舞台?」
「いいっスよ。俺たちローラー履いてぐるぐるパラダイス銀河ですねウッス」
「仮面つけてギンギラギンにさりげなく舞踏会イェーイ!」
とか前向きに考えてたかもしれないじゃありませんか!!!! (←ないない)(←ナイナイシックスティーン)(←謎のニッチな知識を披露)(←多分もうやけくそ)

しかもだ。なーんと、私ったら、まだあと1回観にいく物好きなんですのよ。こんなところで万札はたき、セレブ感を出してる場合かね。
もしかして、もしかしなくても、私っていいカモってやつ?鴨ねカモねそうかもね~嫌になちゃうカモね~100%soかもね~

………はあ……とても虚しい………
私の乏しきジャニーズ知識は上記の文にて全力で使い果たしてしまいましたので(←昭和すぎだろ)、もうこれ以上何も書くことなくなりました。


⑦こんな仕打ちを受けても、もう1回行こうとしている私はもしかしてアホなんでしょうか

さてと、どうです?こうまで書かれると、かえって観たくなってきた人いるでしょう?(いねぇよ!!)
計算通りでっす。この、どこにぶつけたらいいか分からぬ思いをお仲間と共有したい一心で、感想を書きあげてみましたっ。何かが怒りと共に私に降臨中。

では、これにて。さらばだヲタクの諸君。わたしは椅子噛んだるのスタア死ねや。
もし、客席で、すんごい武器みたいな望遠レンズを構えてる奥様がいたら、それきっと私ですから。
なんだかんだ言って、楽しませてもらってる。ありがとうねっ。



追記:
え?次回もこんなゴミ感想文アップするのかって?いいえ、今のところその予定はありませんので安心してください。ぺこり。

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●見逃してくれよー見逃してくれよー<buzzりましたまとめ>

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先日起きた、わがブログ始まって以来の大炎上?事件について、事実関係をまとめさせていただきます。
(極少数とはいえ)それなりに長く読んでくださっている方へのご報告と、記念というか記録を兼ねまして。
継続読者以外の方には、全くどうでもいい内容ですよハロー・グバーイ。


<経緯説明>

2014.2.12水 銀英伝舞台最終章激突が青山劇場にて開幕
→その夜、ライヒルキスシーンありとの速報をツイッターでゲットし、メイさん発狂
もう他の情報など何も頭にはいらない。


2014.2.13木 メイさん職場から逃走して青山劇場へ音速ダッシュ、観劇
→ダメージを受け帰宅。こうかはばつぐんだ。感想を書き出すも、激おこ過ぎてブログアップとりやめ。
夢を見てしまいました姉上誰も見たことのない夢を…」ふて寝。

2014.2.14金 仕事でトラブル・ミス連発。全部銀英ショックのせいにする
→一昼夜腹の中で寝かせたマグマを、存分に開放して夜間にブログアップ。
「出でよ!我が眷族!
怒れる銀ヲタよ!」ようやく安らかな眠りにつく。

2014.2.15-18 ブログコメント+フォロワーリプライをちょこちょこと頂戴し、ほっとしたり、召喚された同士たちからの共感が嬉しかったり
→既に気持ちは観劇二回戦目へ前向き。

2014.2.19水 RTが巡り巡って、筆谷氏というコミケ管理人さんにRTいただくこととなり、大拡散へ至る
→最大風速300名/時を記録する怒涛のアクセス殺到。つか、みんな平日の昼間なのに、何してるのよう
→何も知らずに帰宅したメイさん、フィギュア見ながら呟こうとPC開く。アクセス数みてチューハイ噴いた。
慄き、やがて逆ギレ。
全てツイに記録されておる。

2014.2.19-24 拡散の影響は約1週間続く。もはや、面白がるしかない状況。
→この間に2回目の観劇。肉を削ぐ勢いで青劇へと進撃してきましたよ。

2014.2.25~  ようやくアクセス落ち着き、通常通りの2桁訪問者ペースへ戻る

2014.3.1    嘆く会という名のオフ会ひっそり開催予定。
→傷を舐め合う愛しき同病者たちよ。いつか「何もかもみな懐かしい…」と語り合える日がきます…。



<流入元の記録>

今回の事件で痛感したのは、ツイッターの拡散力とそのスピードですね。怖いほどですわ。
以下に、流入元の実績数値を記載します。数値からその凄さを実感していただけると思います。
(フリーソフトによる解析なので、これでもモバイルなど一部アクセスは含まれていないというのがまた恐ろしい…)

○チャネル/通常値→炎上値(約1週間の大まかな累計数)

ツイッタ-(RT)              7→1099
ツイッタ関連アプリ(ついっぷるなど) 2→306
realtime search Yahoo        0→78
togetter                   0→56
hatena                   1→40
Yahoo buzz news           0→5

上記に比べると、ツイッタを経由しない通常の検索手段による流入数はさほどの劇的影響は受けておりません。
(本来このブログは、ごく狭い範囲の読者に向けた小説置き場ですので、ブログ内遷移、すなわち1訪問者が一人で何ページも読んでくれるというのが特徴なのでありますよ。しかもこの道10年・20年といった需要に応える大長編ロングテール構成ww。だから、ブックマークとかブログ内遷移元を除きます。)

search Yahoo        444→558
Google検索関連        510→604
その他searchエンジン     28→50
Ameba内(自ブログ内除く)   5→35
mixi(リンクかな?)        1→20
facebook              1→1

つまり、観劇などのイベント情報を、レポ・感想アップしたり見たいといった活動は、圧倒的にツイッターこそが主戦場になっており、悠長にググッている人なんか凄く少ないのでありますね。
イベントは情報の鮮度こそが命なんでしょうから、まあ納得できるかな。使用するサービスによっては、情報の注目度が数値化されておりますしねー。
ただし、発信側としては要注意です。Google検索だと上位にこない限りまず入ってきませんが、ツイッタの場合は違う。ただ呟いただけのつもりが、チェックしている大量の人の目にフラットに触れているということでもありますよ、みなさんワードには気をつけましょう(棒)



拡散されたと知った時、正直びびりました。「うわあ、見つかっちゃったー」という気持ち。
二次創作なんていうアングラな遊びをやっているお仲間であれば、この気持ちはきっと分かってくださると思います笑。
しかし、検索よけも何もしていないオープンなところへ書いている以上、こういう事態は予測できましたし、全ては自己責任といえます。
結果的に、(今のところ、ではありますが)ネガティブなメッセージなど頂戴することもなく、引く波潮が遠のくごとくいつもの日常に戻りつつあります。
残されたのはただ一つ。コレですね。⇒もうこれで何も怖いもの無くなったわよわはははは」 ザ・ひらきなおり。

次回更新は、完全に平常運転に戻り、数ヶ月ぶりに面白検索ワードのご紹介をアップできればいいと思っています。ではでは。



※銀英伝二次創作事情を知らない方への更にどうでもいい補足

拙宅のような、ヒルダを扱う作品など、珍獣級どマイナーです涙。念のため。
ちなみに人気度は、ヤン→双璧の順で鉄板な。
なぜ主人公のキング・オブ童貞にして美貌皇帝ラインハルト様が人気トップでないのか私に聞かないで下さい。私が知りたいです。
ヤン双璧以外は皆自分のことをマイナーだと思っていて、マイナー度を競い誇り合っています。なぜならそれがキャラへ捧げる暑苦しい忠誠証明だからです。
ジャンルは異なれど、この行動理念はヲタであれば理解できるはずだ。ぜひ共感してくれたまえ。

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●ガラスのハートに俺はなる! & 拍手御礼

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まことに遺憾ながら、どうやら私は、傷つきやすいタイプの心が分からぬ人間のようである。
うん、うすうす知ってた。
理由ははっきりしておりまして、自分が滅多な事じゃ傷つかない鈍い人間だからなんですね。
鋼の心を持つとか、そんなかっこいいものとは少し違うのですが…。(どちらかと言えば私のハートは、ゴムとかスライムとかそういう種類の素材でできてる気がする。)


しばらくツイとブログを休んでいる間、私はある修行に励んで参りました。

<体験!ハートを傷つけてみよう!>

傷つく痛みをいっぱい知って、優しい人間に、俺はなる!


その1)女として傷ついてみよう

私「ねえ、私って美人かな?」
夫「どうしたんや急にいったい」
私「いいよ、本当のこと言って」
夫「スマンでは言うが、お前はぜんぜん美人とちゃう。足の太い室井滋や。」
私「…(変ね、少しも傷つかない。むしろうちのダーリンおもろー)」

私「シナリオではここで傷つくはずだったんだけど、なんで私平気でいられるのかしら」
夫「そもそも美人て言われた事ないやろ?」
私「うんっ」
夫「それや。つまり、口先だけで尋ねても、最初から答えを自分で知っとるからや」

なるほどねえ。的を得た事言われても感心するだけで傷つかないんですね。勉強になります。


その2)母として傷ついてみよう

私「ねえ、ママが作るお弁当ってどう思う?」
娘「別に。食べれるよ、普通に。」
私「お友達のと比べてどう?評判とかさ、何かないの」
娘「えー?あ、そういえばさ、この間でかいバナナまるごといれてくれたおかげで、うち笑われたよ」
私「…でも、全部食べたデショ?…」
娘「うんっ。そういう意味では、うちのお弁当ネタとして結構有名だよ。隣のクラスの子まで見に来るもん。」
私「えへへ。傷つくどころか、なんだか照れちゃうなあ。」

娘「保温器2つもちしてカレーとか、お湯持ってってインスタント味噌汁とか春雨スープとか溶かして飲むなんてうちだけだよ。」
私「寒い季節にはあったかいもの食べさせてあげたいという母心ざます。風邪ひかないって聞いたから試してみようと」
娘「もしかしてうち、実験台?」
私「そんな事はないけど…、明日は永谷園のお茶漬け持ってってみない?」

そして本当に娘にお茶漬けを持たせました。すごくクラスメイトに喜んでもらえたみたいで良かったです。
・・・・あれれ?お母さん全然傷ついてないよ。
どうやら、使命を間違えた酔い痴れ方をしていると傷つかないみたいです。


その3)企業人として傷ついてみよう

私   「いきなりですが、私を叱ってみませんか?」
後輩A「そんな恐ろしいことできるわけないでしょ」
私   「そこを何とか。今日はとても謙虚に何でもありがたく拝聴しますから」
後輩A「じゃ、言わせてもらいますけどね、メイさん本気出す時と流してる時の落差酷すぎますよ。俺たちいい迷惑っす」
後輩B「ホントですよ。大型案件の時には般若みたいな顔して、くっそ真面目にやってるくせに…」
私   「…やってるくせに?…」
後輩B「少しヒマになると、サポってネットしてるでしょ」
私   「ばれてたかー」

後輩A「この間なんて、何かを読んでていきなりめそめそ泣きだしましたよね。俺たちもうびびっていたたまれなかったんすよ!」
私   「…(やべえ、そういえば、間宮くんのブログを会社で読んでましたねこの私)」
後輩A・B「反省してください!」
私   「すみませんでした。以後気をつけます…」

反省はした。だがちっとも傷ついていない。作戦失敗。


その4)オタクとして傷ついてみよう

私「あんた、ちょっと、試しにママの好きなもんけなしてみてくれる?」
娘「なんで?やだよ。うち、追試の準備しなくちゃいけないし。」
私「頼む。ママ、他に相談できるお友達いないのよう。」

娘「…銀河英雄伝説とかオワコン」
私「…うん、いまちょっといい感じにぐっときたわ。もう一発頼む。」
娘「ヒルダって超絶不人気キャラなんでしょ?知ってるよ。」
私「む。なんか胸のあたりが、かゆいかも。これが心の痛みってこと?」
娘「ラインハルトの髪伸びすぎキンモー」
私「おのれ、貴様なぞになにが分かる!あんたの腐った黒バス全部捨ててくるわよっ」
娘「うわーん。ママひどいー。」

結論。オタクは傷つきやすい。
というか、傷つくを通り越して、いきなり逆ギレしますから、オタクって本当に怖い生き物ですねっ。


あー。という訳で、私は修行の甲斐も空しく、優しい人間になど、とてもなれそうもありません。
それでも見捨てずにお付き合いくださる方は、きっと同類に違いないと確信しておりますので、今後ともよろしく御願いいたします。


▼拍手メッセージ御礼

観劇のご報告など楽しいメッセージに加え、思いがけず激励のお言葉も頂戴してしまい、大変恐縮しております。
幾人かの方にご心配をおかけしてしまった様子。申し訳ありませんでしたが、私はぜんぜん相変わらずですので、ご安心くださいませ。
しばらく何も呟かずにいた事が、デジタルデトックスとなり、リフレッシュできた気がします。
気にかけてくだる方がいた事が、素直に嬉しかったです。ありがとうございました。

でも、少しだけショックだったのは
「ツイッターもこっそりフォロー(非公開リストフォロー)してました」
「ブログも非公開読者登録(とかRSS)でこっそり読んでました」
という告白が多かったことです。
ええと…、興味を持ってくださって嬉しいです。嬉しいんですけど、なぜみんな「こっそり」なんです?
もしかして、私のブログとか呟きって、自分で自覚していた以上に「恥ずかしい」ものになってるんでしょうか。
なぜだ。それともこれは俺の罪なのか。教えてくれキルヒアイスーッ。


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●レッツまみーぬ!<メイさん若いイケメンに嵌まる>

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次なる旅路が決まりましたのでご報告。
メイさん、ちょっくら三次元の旅へ出てくることにしまっす。
というか、すでにもう地獄門をくぐりました。

若手イケメン俳優さん専門のヲタの世界を覗いてきます。
きっかけは、説明する必要ありませんよね?銀英伝舞台へ行った結果、知ってはならぬ世界を知ってしまったからです…。

以前ブログにも書いた事ありますが、私は基本的に非実在性キャラや世界を愛するタイプのヲタでございます。自分自身の空想力・妄想力が有り余っているために、別に3Dでキャラや世界を再現していただかなくても結構、という次第でして。

従って、私が愛する妄想喚起媒体は
1.小説
2.マンガ
でありまして、その次にようやく映画がくるかなー。アニメやTVドラマにはほぼ興味がなく、まして生舞台など私にとっては異世界のエンタメでした。

舞台化された銀英伝は、率直に言って舞台としての出来は「アレレ」「なんですかこりゃ」「たすけてー」な感じで終わってしまいましたが、私に多くの舞台の魅力を教えてくれました。
中でも、実力と意欲あるたくさんの役者さんたちを生で観て、声や表情、全身を使った表現の全て、それらから受けるパワーにすっかり魅了されました。

…まあここまででしたら、財力にものを言わせて劇場に通い詰める、よくいるおばさんになっていたと思います。
しかし、幸か不幸か、私は間宮祥太朗さんという、リアルラインハルト運命のマインカイザーに出会ってしまいました。

いやー、彼は実に素晴らしい。凄いです。
イケててナイスでナウでヤング!
ラブリー、プリティー、ビューティーホー!!
ファンタスティックでワンダホー!!!

相変わらず死語でしか表現できない己の文才の限界を悟りつつひたすら叫んでおりますが(あ、できればラップのリズムで唱えてくださいねっ)、ひとりの役者さんにここまで魅入られたのは生まれて初めてです。
(あ、ちょっとだけ嘘つきました。実は中学生の時、熱心な真田広之ファンになったんでした。あれは…ええと…約30年前のこと…。←ここ全力で笑うところですよねっ知ってます!)

ここ2~3週間というもの、私は、銀英関係の役者さんたちのブログを読破しまくっておりました。
無論、イケメン俳優雑誌も痛いほど買いまくりましたよひゅーひゅーBBA小金持ちっ。
そして、それらを読み尽くしてしまうと、次にweb画像検索や過去記事あさりに進出。
関係記述のあるブログ記事をみつけては、一人でによによしたり、ぷるぷるしたりしているという、たいそう気持ち悪い奥様に成り果てておりまして、主人と娘は「ついに狂った…」と痛ましそうな視線で私を見守っている様子です。

薄気味悪がってないで、皆様も、ご一緒にいかがですか?
さあ、webで間宮閣下の舞台足跡を辿ってみましょうよ!レッツまみーぬ!

その1) 2012年7月「露出狂」 PARCO劇場
→いやはやー。あの閣下が、ガチホモ役でギャグ舞台にお立ちとはっ。マジレンジャーとかよりチャレンジャー。
レ○プシーン(それも攻)までご経験なら、ライヒルリアルちゅーなんて、ぬるすぎるくらいだったんじゃないですか?ちゃらいどころかむしろ役者としての覚悟と根性を感じますね。
どうりで躊躇なきホモっぷりの上に童貞臭のまるでないラインハル様でしたよ納得。でも好き。

悶絶感想→ご紹介したかったのですが、ブログ主様と上手く連絡がとれませんでしたので、皆様「露出狂 間宮」などでsearchなさってくださいませ。


その2) 2013年1月「飛龍伝」 下北本多劇場
→こっちは、ガチサヨク役かよ。つかさんの名舞台ですよね私でも知ってる。
ここで、間宮閣下が多くを吸収し、飛龍のごとき飛翔の力を蓄えたのだという事がよく分かります。きっと本物のプロが揃った熱い芝居だったのでしょう。観ていない事が心底残念です。
革命を志し挫折も味わうカリスマ役どころから、勢い余って、玉座の革命家(無論ラインハルト様のことですよ)になってしまった閣下。でも好き。

愛ある感想ブログはこちら→Un ange passe ~ 天使が通る ~「飛龍伝」


その3) 2013年8月「初陣」 日本青年館
→思えば、私が、覚悟を決めて銀英伝舞台シリーズに初めて参戦したのがこちらでした。
ああ、誰か私をあの時に連れて戻してくださいませ…。
私、田中圭さんも、現大河の石田三成役よりも、この時のヤンの方がハマってた気がするんですよ…。熱くて元気いっぱいの間宮さんとの対比によって、知的で複雑な内面を覗かせる田中さんの性格俳優的個性が際立っていました。

泣きながら何度も読み返してしまう記事がこちら→初陣スペシャルインタビュー


ふう。今日のところは、これ位でカンベンしといて差し上げます。
で、結局何を言いたいかと申しますとですね、間宮閣下は単にちょっと見た目が良いだけで注目を浴び始めた役者さんではなさそうだ、という事です。

彼にとって、ラインハルト役というのは大きな挑戦であったのだと思いますが、そのチャンスを掴む準備は彼にはできていたのですね。お行儀のよい言動とはうらはらに、彼は大変に野心的な若者だろうと私は推察しています。このまま昇竜の様にのしあがって宇宙を手に入れる様を見たいですっ。
(個人的には、彼の魅力はTVでは伝わらないんじゃないかなーと心配。TV向けのお安いイケメンなら他にいっぱいいるし、ぜひまた舞台で、あの力ある声と眼光を拝みたいものです…)


適当で雑多な事ばかり書いている本ブログ読者の皆様の中には、銀英伝舞台など観ておらず、間宮閣下のことも知らんという方も多いことでしょう。
そんな貴女に、こちらを贈ります。



このファイエルにハートを射抜かれなかった貴女は、ときめく才能が枯れちゃってますよ。反省してくださいねっ。→どのコマもふつくしい…大力さんのブログから今日の閣下



ps:しばらくは4月からの出演ドラマの事ばかり呟いていると思います。それでは皆様ごきげんよう。

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読書感想<弱くても勝てます> ドラマ原作本読んでみた &拍手御礼

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4月から始まるドラマの原作文庫を買ってきて読みましたので感想書きます。
ドラマ目的で本買うなんて。こんなことするの、初めてかも。
私ったら、どんだけ間宮さんドラマを楽しみにしてるんでしょう。自分でも驚きですー。


①君は開成の凄さを知っているか?

この本の舞台になっている開成高校って、どういう学校だか皆さんご存知でしょうか?
超有名進学校なので、名前を知ってる人なら大勢いると思います。

首都圏の中学受験者人口は、ざっくり5万人程度といわれています。
開成中学合格者約400名とは、間違いなくこのスーパートップに位置する少年たちで、これを数値で表現すると、上位1%の層と言い切っていい。
しかもだ。念押ししますが、この母数5万人って、中学受験をする子だけに限った数ですからね。全小学6年生を母数と考えると、さらに凄まじい…。
要するに、分かりやすく言っちゃうと、「数百名に一人」レベルの秀才くんたちが大集合した群れなのです。なにそれこわい。
(高校受験はまたちょっと事情が違うのかもしれませんが、極端にレベルが変わるとも考えにくい)

私的なお話になりますが、我が家の場合には、娘が首都圏の中学受験経験者なので、この学校に合格する事の難しさを肌感覚で知っているつもりです。
知人のお子さんや塾の知り合いなど、狭い範囲で知る限りにおいて、この学校とツクコマおよびオーイン(これは女子校ね)という頂点3校を目指し合格を勝ち取った子達というのはですね、もうなんというか気合もオーラも全然違ったのですよ、ハイ。(数値だけで考えれば東大受かるより難しいんですからww)


②淡々としたシンプルな描き方に好感

こういう偏差値エリートに対して、世間一般が勝手に抱いているイメージというものがありまして

・世間知らずでどこか浮世離れしてる
・理屈っぽくてプライド高い
・青白くひょろくてスポーツ苦手
・精神的にもろく打たれ弱い

みたいな感じじゃないでしょうか?(↑うわあ、書いてて自分でもルサンチマンだわキルケゴールだわと突っ込みたく笑)

私は、上記のようなステレオタイプを否定したいわけでも賛同したいわけでもありません。
ただ、この本は、なるほどそういう世間イメージを前提としており、「そういう子が野球やっちゃうの?」という意外性で読者を惹きつける上手いネタを選んでいるとは思います。

しかしながら、私が一番感心した点は、ステレオタイプを過剰に煽るでもなく覆そうとするでもなく、”ごくフェアに””淡々と”事実だけを連ねている、そのシンプルさなのです。
それだけで、こうまで面白く読ませるのですから!
リケジョだとか東大卒だとかいうレッテルを煽り道具として弄ぶ、卑しさ丸出しの一部マスコミに読ませて反省文を書かせたいほどですねっ。


③ドラマじゃないの。ルポルタージュなの。

この本には、少年野球マンガに出てくるような、奇想天外さはありません。データ野球も消える魔球もなし。
スポーツノンフィクションによくある、感動ストーリーとも言いがたい。
ただひたすら、ちょっと個性的な少年たちと監督による、物事へ立ち向かうアプローチ方法がえんえんと紹介されているだけです。
なぜそれが笑えるほど面白いかというと、本人たちは合理を極めているだけのつもり満々なので、自分たちが「変わってる」という自覚ゼロだからなんですよ!こういう人達、大好きww。

ほら、野球って日本の男の子にはちょっと特別な意味とか思い入れのあるスポーツじゃないですか。山ほど美しく感動的なドラマが描かれてきた素材です。
ところが、この本の中で、監督が一刀両断に吐いていたこの台詞に、私は大きく頷きました。
「高校野球がそもそも異常な世界なんです。」
はい。それも知り合いを通じて知ってます笑。強豪校にいる野球選手たちなんて、みんなスポーツ分野における開成くんたちなんですよ!
(そんなの日本で子供育てた親なら誰でも知ってる常識なんですが、それをはっきり口に出すなんて勇気ある~。拍手喝采です笑。)
しかしながら、本書での「野球」は、たまたま切り口として使われているだけに過ぎません。きっと彼らはこれが「勉強」でも「恋愛」でも同じ姿勢で取り組んでいるのだろうと思わせられる扱われ方。そこがまたひょうひょうとしてて良いんです。


④開成ボーイがただただ面白れーのよ

敢えて陳腐なドラマ仕立てにしなくても、「開成的」特徴を持つ少年たちの面白みががリアルに伝わってきます。
(まあ、一番濃いキャラなのは、他ならぬ東大出身の若き監督だったりするんですが。)

・自分の頭でナットクできるまで何でも理詰めで考える(→考えてからでないと行動に移せない)
・ウリは集中力。何事も効率よく全力で。(→代わりに宿命的な視野狭窄)
・目標に向かって分析・実験・検証を大真面目に繰り返す(→自分で自分に問い続ける様はまるで禅僧)

…うん。分かる。こういう極端な人、私も確かに知ってる気がするww。皆さんの身近にも案外いたりするんじゃありませんか? 

なんというか、全体から受ける印象としては、野球のお話というよりもむしろビジネス書とかの類に近い感じのする不思議な本です笑。
強いて例えるなら、ブラッド・ピット主演で映画化された「マネー・ボール」が、本作と一番似てると感じた作品でしょうかね。


⑤ドラマは別ものだと思っておく笑

え?ドラマ化についての意見ですか?
…言わなきゃダメですか…??
えっとー…、こんな青春の息吹を感じさせない人達を主人公にしたって、全くドラマにならないんじゃないでしょーかーww
もっと、ホラ、道を踏み外して家出したり中退したり殴りあったりバイク盗んだりとかしないとっ。
男子校のはずの開成に、女性マネージャー役がキャスティングされた段階で、最早別物臭が凄いです笑。
で、でも、もちろんイケメンの学ランと間宮さん目当てで全話録画して観ますよ、ええ、必ずです!!釣られてやろうホトトギスッ。


⑥次は筑駒やろうぜ!

個人的には、もしこのドラマがウケたなら、次にネタとして描いて欲しいのはコレ↓ですっ!
「ザ・ドキュメント ツクコマの女装コンテスト」
すんごいレベル高い美少女ぶりを競う天才少年たちがこの日本に実在しているんです!一部ネット民の間ではもはや有名な事実!
それが、独自研究や戦術の賜物だとしたら…? うわー、すっごく読みたい笑。
ぜひ誰か書いてください御願いします土下座。


▼拍手メッセージ御礼
>お元気そうで何よりです^_^;

どもども。
間宮さん礼賛記事を書いた時の私は、絶好調テンション!
でございました、確かに。
あ、もしかしてあきれられてますか?どん引かれてますか?ワタシ?
このブログは最初っからこんな調子でしたが、このままどこへ逝ってまうんや自分…と怖くなる時もあります。
メッセージありがとうございました。

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ドラマ感想 「弱くても勝てます」 第一話

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録画して見ました。
間宮さんの事しか呟かなくなって1ヶ月。今の私の現状では、もはやブログに書くこと他に何もないんですよねー。
黙って視聴しとれば良いものを、またも勝手な感想を書きます。何卒ご容赦。

私、俳優とかアイドルとかほとんど興味無かったし、そもそもTVというものを滅多に見ない生活を送ってきました。
それが急変して、いろんな番組やら雑誌やらをチェックしなくてはならなくなったので、至る所でおバカな事をやらかして迷惑かけたり失笑買ったりして大変なことになっております。TV雑誌買うにも、TV番組を予約するのも、いちいち大騒ぎ。しかも、しょっちゅうキレてます笑。

だいたいね、たかがTV見るために、世の中複雑怪奇になりすぎなんですよ!!
なんなの、地上派デジタルとは異なる、BSデジタルとかBSプレミアムとか、CSとか、wowwowとか。
我が家にチューナーいったい何台あるんですか?リモコンどれ触ったら私は予約に辿り付けるんですかっ!
録画データはどこに格納されちゃってどうやったら観れるんですかっ。お金払えって言われたけど、具体的にどうすればいいんですかーっ。
TV雑誌を頼ろうにも、BS専門とかCS専門とか細分化しすぎてて、素人がうっかり買えないじゃないのよ!表紙は全部ジャニーズでお揃いのくせにっ!!

ふう。お母さんもうすでに疲れたよ…。昭和の世界に舞い戻りたい…。
悪戦苦闘の末に、ようやく、ぼちぼちと一定量の関連知識を身に付けつつあります。

そもそも、最近のドラマの傾向とか楽しみ方というのが良く分かってない。
だから毎日が新鮮・ときどき困惑。
そんな感じで世間知らずのオバさんの体験記みたいになっちゃうと思います。



さてと。では、まず、端的に感想を一言で申し上げます。
「これはキャストで見るドラマなんですね?了解っす!」

本好きとしては、一応原作本読んだりしましたが、笑えるほど全く読む必要なかったですねー。未読の方、どうぞご安心を。
そもそも原作はドラマじゃないので、どう独自設定を加えようが全く自由な素材だと思います。リアリティなど求めるなという暗黙の主張は初回で十分に理解いたしましたよ。いろいろ準備オッケーっす!

ただし、青春感動ものにするのか、コメディにするのか、第一話を見た限りではややどっちつかずの印象を受けました。
個性的で存在感のあるせっかくのキャストたちを最大限に活かすなら、コメディ路線をもっと激しく徹底して欲しいなというのが個人的な希望なんですが。
(メインどころの4名に比重を置きすぎると、かえって半端な青春こじらせ話で終わってしまうのではという危惧を感じましたので…。)
いずれにしても、今後の方向性をにやにやしながら見守らせていただきたいと思っております笑。

「キャストを楽しむ」と書きましたが、なるほど確かに可愛い系男子が揃い踏みで、うひょひょこりゃー奥様たまりませんww。
「ほう、なるほど。これが福士くんですか」
「うん、二宮さんはいい役者さんですね」
「おお。このジャニ(中島裕翔さん)には文句なし」
などと、独りぶつぶつと呟きながら見てると、ダンナが隣で
お前も本格的なおばはんになったのう」
などと盛んにからかってきます。ダーリン、若いイケメンに嫉妬はよしましょうよ。見苦しくってよ。


まだ初回なので、サブキャストたちに目立った活躍はありませんでしたが、印象に残った2名について少し。

指揮棒振ってた本郷奏多くんが一番笑いをとれてたキャラでしたよね?ありゃ可愛いわー。
ガンツ出てた時よりも、少しなよってるこちらの役の方がマッチしてたし、すごく美味しい役なんじゃないでしょうか?

次はもちろん陸上部間宮さん
颯爽と生足さらし、お髭なんか生えたことありませんみたいなつるぴかお肌で、発毛力の全てを注ぎ込んだがごとく眉毛だけがふっさふさ
たったそれだけで、あの可愛子ちゃんメンバーの中にまぎれると、なんて男くさく見えることでしょうか。彼んとこだけ昭和な時代劇みたいやったで。素敵よまみーぬっ。いつか必ず時代劇でちょんまげ姿見せてねっ。

ラインハルト時代の「音楽的な響きを持つ、支配する側の者としての力をもった人間の声」(←あ、これ銀英伝原作が全編こういうノリなんですよ念のため)を体現してくれていたまんまの、実に良く通る声も健在。
しっかし見事に吼えてましたねー。まさかあの超絶美形が、ドカベン岩鬼みたいなことやらされるとは完全に予想外でひっくり返りそうになりましたが、そこが面白いと感じたのは間違いありません。


よく考えたら、二枚目が二枚目の役をただ演るだけなんて、面白くもなんともないのですよね。このドラマに出ている若手イケメン俳優は、それぞれ結構な芸達者揃いという触れ込みでしたんで、これからのキャラ立ち競争をとくと堪能させていただきたいと思います。

ははは、だってさー。こんだけ売り出し中のイケメンが比較してくださいとばかりにぎゅう詰めで押し込まれてますとね、これはファンたちによる代理戦争の始まりかー?などとつい下世話な興味にも目覚めてしまいそうですよ。(←おばさんは腹黒くて意地悪な生き物ゆえ)

本来このドラマは、若いお嬢さんを狙って企画されたのだと思うのですね。
ところが、うちの高1になりたての娘ときたら、
「お母さん、今私は二次元にしか興味ないんです。戦国か幕末ものの時代劇ならご一緒しますが」
とか冷たく言い放ち、一緒に見てくれないんですう。BASRA舞台なら行くってー涙。
そんな娘に育てあげてしまった責任をとり、母であるこの私が若いイケメン俳優さんたちを頑張って応援したいと思います!(←誰も頼んでねえし)

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ドラマ感想<弱くても勝てます>第2話 間宮けつバット

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他に何も書くことないんでだらだら書きマース。

録画しておいたのを居間で見てたら、「興味ねえ」と斜に構えていた夫と娘も寄ってきて、一緒に鑑賞。
なんだかんだ言いながら、結局観てるじゃんか!二人とも、もっと素直になればいいのに笑。

今回は、私のご贔屓間宮くんが大活躍してましたね。満足。

予想通り、彼の役柄はやはり「超攻め男」

前回から、声のデカさ態度のデカさで熱血演技してましたが、
「うわあ、これがあの間宮さんですか?」
という変貌ぶりはさすがといえましょう。

ただし、中学時代のいじめっ子演技で、ブレザー姿の彼を見て、
「やすすや!やすすがおる!」
と叫んだ女子が、多分全国で1000人はいたはずである。
なんならあのまま、「勝ちたいんだ~勝ちたいんだ~」と歌って踊りだしてくれても、私は一向に構いませんっ!

対して、いじめられ役側の山崎賢人くんですが。
本気で気弱そうな男の子にしか見えませんよね。
あれが何をどうしたら「超人気壁ドン俳優」と呼ばれるようになるのか、お母さんさっぱり分からなかったんですけど…。壁ドンっていったら、攻め男の技というのが萌え業界の常識ですよね?
やっぱり壁ドンしてるらしき映画「L・DK」を観に行くべき?んで、きゃーとか女子高生と一緒に声を張り上げてこようかしら。
(あ、別に間宮くんだって遠慮しないで壁ドンしてくれて全然構わないんですよ?例え相手が本郷くんでも。きっと素敵なんじゃないかしら遠い目)

間宮くん・賢人くんの二人の追いかけっこ場面は、かわいすぎて死ぬかと思いました。
なんというか、ジャーマンシェパードがポメラニアンと遊びたくて追い掛け回しているような…。もちろんポメちゃんの方はおっかなくてどんびきww。そりゃするわ。
周囲が岡留シフトを組んで、二人の間を引き裂こうとしてるのも、絵的に実に面白かったですねー。

しっかし間宮くん、なんて暑苦しい役を笑。
この草食系全盛の時代に、あの覇気と威圧感を出せる20歳は、なかなかいないと思われます。
どうしよう、次は「ど不良暴力映画」とか出ちゃったら…。物凄く似合ってしまいそうなのが怖い…。

そうそう。暴力映画で思い出した。
本日の回で、賢人くんをさりげなく庇う優しい子をやっていた柳くん。
髪型から、「アンニュイでやる気の無さそうなやすす」というキャラ判定を行っておりました私をどうか許してください。
柳くんこそは、モノホンの暴力映画「クローズEXPLODE」にご出演なさっておられるそうで。
ええ、こんなヤツ↓なんですけどね…。
http://www.crows-movie.jp/

私、コレ、予告編を娘と映画館でみました。
少女マンガ脳の母娘には理解不能なウルトラバイオレンスでございました。
あの世界の中で、柳くんてばいったいどんな役やるんです?
10人くらい血祭りにあげちゃうんでしょうか?あのやる気のなさそなノリで?
到底信じられないんですけど…。

まあ、という訳で、私が最初抱いた「キャストを楽しむ作品」という第一印象はどうやら合っていた。
そして、期待通りのマンガチックコメディ路線を歩んでくれている様で嬉しいです。
必ず次回も見ようと思います。

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ドラマ感想<弱くても勝てます>第3話 なぜにんにくなんだ間宮

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今回は本郷くんの貧乏話がメインでした。

地方都市から首都圏の進学校に無理に入学したため、頑張ってバイトして独り暮らししてるという設定だったんですね。
それに比べて、福士くんのお家ちょっと大豪邸すぎませんか。
使用人が出迎えるとか、王子様かよ!
何と言う様式美設定。学園青春ものの王道ですねっ。いいよいいよどんどんやって。楽しいからー。


野球部仲間が、現物支給応援をしようと、本郷君へプレゼントを始めたのですが、みんなちょっとずつヘンww。
中でも間宮くんが、にゅっとにんにくの束を差し出してたのが、一番わけがわからなかったですね。
スタミナ不足の自分のために、実は家にああいうのがいっぱいぶらさがってるとかいう裏設定なんですよね分かります。
でも、それドラキュラとか魔除け対策にしか見えないからっ。


あの野太い声の間宮くんちが、福士家みたいなど派手なおうちだったらどうしよう。
いや、むしろ、間宮くんには和風の、庭の池に錦鯉が泳いでいて、カーンとか鹿脅しの音が鳴るようなのが似合うと思いますんで、プロデューサーさんひとつよろしく頼んます。
(→何の有閑倶楽部ネタだよそれ)



ぶっちゃけ、登場人物だけでなく、この学校の設定も謎が謎を呼んでいるので、真面目に考証とかしたら負けだと思っています笑。
が、おもろいから、少しだけネタにしてみる。


最近ようやく共学化して、ほとんどの生徒が東大目指す進学校ってwww。
地方にお住まいの皆様の夢を壊すようで申し訳ありませんが、現実にそんな学校は東京都にひとつも存在しておりません。
東京大学進学実績の上位校はみな男子校もしくは女子高な。これ常識っす。
つまり、受験戦争には、異性の存在など邪魔なのであるよ。ああ、現実は哀しいね。
(あ、都立・国立は別。ただし東大受ける人の半分は浪人するらしいぞ。聞いた話だが)


あと、もっと身も蓋もない事いっちゃうと、偏差値高い学校の方が親の年収が高いってのは、AERAや日経あたりがよく騒いでいるマスコミ大好きなネタでして、これも最早有名な事実と言っていいでしょう。
従って、実は本郷くん以外のへっぽこ部員たちは、皆そこそこいいとこのお坊ちゃまくんなんじゃないですかねー。
イケメンで秀才で金持ちとか、実に何と言うかこう、むかつく奴らですねえー(棒)


さてと。


今回第3話放映前に、番組HPで各キャストたちによるメッセージ映像が公開されていました。
役柄とは違って、素に近い状態で語る彼らを見るのも、なかなか楽しい。
私も立派なイケメン俳優ヲタらしくなってまいりましたよむふふのふ。

顔とスタイルだけじゃ役者になれない。声と話し方というのは、その役者の印象を決める非常に大きな要素です。
そもそも私が間宮さんのファンになったのも、何と言っても声質・話し方に、群を抜いた魅力を感じたからでありますし。


何いってんだか分からないけどおしゃべりで可愛いなーという男の子もいたし、照れ屋なのか何なのか話すの嫌いだという雰囲気を滲ませてる子もいましたね。芝居はうまいのに。面白いです。


一番驚かされたのは、桜田通くん
ですね。
番組中の役柄が、キモい無口なストーカーだし、プロフィルから元テニプリの越前リョーマだと知ってはいても、
「……??……」
という感じだったんですよ。
ブログも、どちらかというと幼めのどこかとぼけた文体でしたので、可愛らしい子供っぽいしゃべり方をする人なのかと勝手に想像してしまっていました。

ところがびっくり。ものすごく素敵ないい声!そして、しゃべり方、しゃべる内容ともに、一番しっかりして見えましたよ。
お母さん本気で感心しました。
なるほど、あれならば、声優だってできるわけですね。納得です。
本当に、なかなかのキャストを揃えてるんですねー。ありがたいありがたい。楽しい楽しい。


ジャニさん2名がメッセージ出してないのは残念でしたが、事務所の方針なんでしょうから仕方ないです。
なんといってもアジアを席捲した一大アイドルビジネスモデルを作り上げたということは紛れもない事実ですんで、その点はあの事務所のやり方も認めざるを得ませんね。ちっ(ゆずこ風舌打ち)



先日発売されたグッカムというイケメン俳優雑誌を、間宮さん目当てで買いました。
銀英伝舞台で知った俳優さんもいたし、阿久津くんとかもいて、うはうは楽しんじゃってる私。
痛いおばさんで本当に申し訳ございません

イケメン俳優雑誌というのも、なかなか奥が深いものだと学習しました。
ジャニにはジャニの専門雑誌が山のようにあるのも初めて知ってびびってます。
たいていすぐ隣にヅカ雑誌も積んでありますが、確かにイケメン雑誌ですよねええ否定しません。


しかし、どの雑誌も高いー!!
私、最近ツイッタで呟き見る人のほとんどが、「お金ない」「お金ない」ばかり言っていて、たまたまお若くて貧乏な人たちなのかと思っていましたが、根本的に分かってませんでした。
イケメン舞台俳優にはまったら、
有り金を全て搾り取られてしまうのですね!!なんて恐ろしい世界なの!!

でも、今更気づいても、多分私も…もう遅い…。ふひ…。

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